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たからばこの中

この本は自分を豊かにしてくれる気がする。そう感じた本を家に招待した。ページをめくってその世界に足を踏み入れようとしたとき、本を閉じた。
あまりにも心地よく脳に入ってきそうだったから。
そしてこの本を読み終わること、知ってしまうことが怖くなったから。ずっとわたしのなかの知らない宝箱にしまっておきたい感情と、その世界に早く吸い込まれてみたいという強い願望の両方が僕の生きる理由になりそうな気がした。

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