【名言集】人生はアート

「自分にとってプロレス、人生はアート。変化や刺激、起こり得る事象は、すべてが俺の人生を彩るもの。今日もその1つだと思いたいね」

by中邑真輔(G1クライマックス決勝 オカダ戦に敗れて)

そろそろ出しちゃおうか、プヲタ臭(笑)

近年、より”喋れる”ことが求められるようになったプロレス界。内藤とかケニーとかオカダとか外道さんとか鈴木みのるとかデスペラードとかKENTAとか、マイクで唸らせてくれる人ってかなり増えた気がする(ちなみに僕は飯伏のマイクはまだまだ途上だと思っている。現時点ではかなり厳しい。)けど、僕的な先駆者の一人はこの方。中邑真輔。

中邑という選手は響く言葉が実に多い選手。軽く挙げてみよう。

「その時の感情を、言語化せずに、叫んでみたらそうなった」(決めゼリフ「イヤァオ!」の意味を聞かれて)

「滾ったぜマシンガン!」(カールアンダーソンとのインターコンチネンタル防衛線で勝利後のマイク)

「いいんだよ、インターコンチのベルトだってある。オレと戦る(やる)理由なんて、適当に、作れよ」(桜庭を挑戦者に指名した後のバックステージにて)

「いけずだねぇ~」(棚橋を挑戦者に指名するも、返答をあえて明言しなかった棚橋に向けて)

「自分が拾い、育て上げたインターコンチは、歴史を変えた。とてつもなくまぶしい光を放ちました、今日で。乗りこなすつもりが、弾き落されました。」(2014年1.4東京ドーム棚橋戦後、バックステージにて。)

「みんな新しいものを求めてる。当たり前じゃない何か。そうでしょ?今日だって既成概念、ぶっ壊れたんだもん。」(同上)


キテるなぁぁぁ~~~~~!!笑

で、タイトルと冒頭に持ってきた名言について。

こちらは2014年8月10日、西武ドームでのG1決勝で惜しくもオカダに敗れて絞り出した言葉。ファイティングアーティスト、中邑らしい世界観を表したコメントだ。中邑にとってオカダは、弟のようにかわいがり、それと同時に信頼もしている後輩。IWGPの防衛回数としてはオカダが格上と思われることもあるが、シュート面では中邑も引けを取らない。実際、2012年に行われた新日本&全日本40周年合同興行では、諏訪魔&近藤という”嫌な予感”がプンプンする二人と対峙することになったオカダのパートナーに選ばれ、見事に試合を成立させた。その、レベルの高すぎる二人のG1決勝戦は、まさに極上だった。僕も会場で生観戦したのだけど、限界まで叫ばせてもらった。

試合はレインメーカー3連発(手を離さないパターンで連発したのは、確かこの試合が初めてだったと思う)でオカダの激勝。ヘロヘロの中邑はバックステージにて、机にしばし付した後口を開く。放ったのは、自身のプロレス観、人生観だった。この男の試合を味わい尽くすには、単に勝つか負けるか、どんな試合をするかを楽しむだけではなく、頭を使う必要がある。どんな世界を描きたくて、そのためにどう踏み込むのか―――

試合中の表情も、リングやバックステージのコメントも、人間関係もストーリーラインも含んで、すべて考えて悩んで見るのが究極のプロレスの楽しみ方。そして時にファンの思考をはるかに上回ってくる中邑のような選手に戸惑うのもしかり。

ちなみに彼はこの日、以下のコメントでバックステージを後にした。

「それも人生。イヤァオだ!」。

彼の世界観は日本を超え、今世界で戦っている。


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