みんな大好きAmazon!というわけで前回読んだ『amazonのすごい会議』に続いて、『すごい人事戦略』を読みましたよ。最近人とはどうあるべきか、会社とはどうあるべきかから始まり、企業理念や人材育成・評価制度に興味にも興味が出てきたから、この本もめちゃめちゃ楽しく読めた。あとがきにも
『会社という組織が常に新しいものを生み出していくためにはそこに文化が存在している必要』があり、『文化の根源となるのが企業理念とかビジョンとかミッションとか言われるものです』(P334)
なんて書いてあったんだけど、アマゾンはそれをOLP(Our Leadership Principles)に反映させて常に意識させる体制があるのが魅力的。早速行きましょう!
第1章:アマゾンの人事は何がすごいのか~基本的な考え方と概要~
→まず、ジョフ・ベゾスさんのお言葉が素敵よね。なかなか“ベゾス超え“の人はいないだろうけど、とにかく自身よりいい人を採用して育てよう、部下が未来の上司になるようにしようっていう心構えがカッコいい。
第2章:アマゾンのすべての基盤「OLP」~14カ条の秘密~
→OLPは数年に一度修正されたりするらしいけど、第一項目は不変なんだって。とにかく「お客さまのための会社」、それがアマゾン。
また、こういうOLPという企業理念とかビジョンみたいなものって形骸化しがちだけど、日頃からキーワードを共通言語として日常的に使うことで浸透していくってのはまさにその通り。勉強になるわぁ。
第3章:アマゾンの人事がより理解できる5つのキーワード~アマゾニアン達の口癖~
※割愛
第4章:アマゾンの採用~最高の人材を獲得する制度と戦略~
→圧巻の章ですね。
まずは直属の上司が採用の責任者になるってのがいい。配属時の「こんなやつ採用しやがって」がない。
そして面接が全部個別で実施され、投票制度なのもいい。面接担当者は聞きたいことを聞きたいだけ聞けて、忖度なく採用可否を判断できる。面接の、『どのように上手に失敗したのか』っていう観点も素晴らしいよね。
そしてバーレイザー。これが重要なんだよね。とにかく人手が足りないときってその場しのぎ的に採用しがちだけど、アマゾンはそれを許さない。採用のレベルの高さを、仕組化によって見事に維持している。
第5章:アマゾンの育成~アマゾニアンに求められるスキルと思考~
→メンターとかバディって制度自体はよくあると思うけど、それを評価にも影響させることが大切だよね。そして配属された新人の初期目標を具体的に設定し、達成に向けた援助をすると。うん、基本的なことに堅実で実に鮮やかだ。
あと、『世の中のベストを作る』っていいよな。会社の利益を勿論大切にしたいけど、立派に育てた人を敢えて外の世界に出してあげることで、結果的に(世の中の)お客さまを喜ばせる、みたいなさ。懐深い会社ですよ、アマゾンは。
第6章:アマゾンの目標設定&評価~人と組織の成長を確実なものとする仕組み~
→目標とか評価って、結局本人の納得感が肝になるよね。だから目標の明示をすることとか、達成に向けた対策を本人に考えさせるとかって非常にロジカル。
第7章:アマゾンのリーダー研修~最強企業の幹部の育て方~
※割愛
というわけで素晴らしき・・・もとい、すごきアマゾンの人事戦略。
採用の責任者が採用後の直属の上司で、あくまで個別面接と投票で採用可否を決めて、んでバーレイザーもいるから採用基準の高さを保てて、採用後はメンター&バディがいてかつその人たち自身も評価されて、新人には具体的な目標を明示して達成に向けた対策を自身で立てさせて・・・って素晴らしすぎるだろ!!!笑
さてさて、そんな感じで今回のレビューもおしまい。そろそろ動画作成の季節が近づいてきた。しばらくは読書はお休みかな。
溜まりに溜まった半年の動画・写真を整理することから始めよう。