試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第28節・浦和レッズ戦の後半)
11月22日は埼玉スタジアム2002で浦和レッズ戦です。
8月24日、雷雨の影響により中止となっていたJ1リーグ第28節の後半となります。要は45分だけゲームをするわけですが、通常の後半とは違い、両チームとも体力的にフル充電された状態でやり合うことになります。
果たしてどんな試合展開になるのか。
サッカーは90分のゲームですから、それが半分になる・・・・なかなかイメージが掴みにくいところがあります。
それは両チームにとって同じだと思います。週明けのミーティングで、鬼木監督はそこを正直に伝えたそうです。少しだけ笑みを浮かべて明かします。
「選手にも言いました。『やったことがないからわからない』と(笑)」
重要なのはその状況下でも全力を尽くし、そして勝つことです。
「普通で終わってはいけないですし、チャレンジしないといけない。お互いにわかっている状況で、浦和も1点取れば勝ちが近づく。そういうところのやり合いになるのだと思います」
このゲームにかける思いを口にします。
「どうなるかはわからないですけど、アグレッシブに戦うことと45分でも来てくれる人がいる。その価値のあるゲームをしよう。後々に語り継がれるようなゲームができたらいいし、そういうゲームをしようと話してます」
当たり前ですけど、人は見たことがないモノが見たいわけです。
見たことのないモノに人はハラハラドキドキするし、それがエンターテインメントの本質でもあると思います。それは、サッカーというスポーツのコンテンツにおいても同じはずです。
例えば15年前に行われたJリーグ史上初となった鹿島アントラーズとの16分の再開試合は、個人的にも、取材していた中でも忘れられないゲームの一つです。話題性もあったため、夜のスポーツニュースでも多く取り上げられました。今も昔も「見たことのないものが見たい」というのは変わらないのだと思います。
(※2009年の再開試合は、フットボールゾーンで回顧コラムとして書きました)
今回の再開試合は0-1からのスタートとなります。
つまり1点ビハインドの状態。勝つためには少なくとも2点が必要です。フロンターレは攻めなくてはいけません。ただ浦和レッズも守り切る45分にするとは考えていないでしょう。45分ですから、その攻防のインテンシティもかなり高いゲームになることが予想されます。
では、そんな「見たことのない試合を期待したい45分」の見どころを語っていきたいと思います。
(※前節・京都戦のレビューです。追記もあるので、ぜひどうぞ)
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