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山桜

お店の名前の「山桜」は、
カウンターの上に
「山さくら何の苦もなく咲にけり」
という句が掛けられていたので、正岡子規からなのだろう、多分。

飲食街のビルの3階に、割と立派な庭園的なものがあって、ひょっとしてお高い店なのでは、とやや怖気付くが、ネットで見た情報では比較的居酒屋値段設定らしいので、まあ何事も経験、と意を決して入店。

下足箱に履物を預け、案内されたカウンターでメニューを眺めてまずは晩酌セットというものを。

値段別に3種類ある中の一番安い1500円、ドリンク一杯とお刺身、お寿司が付いてくるというのを試しにオーダーしてみる。

目の前で調理してるのを眺めるのはなかなか楽しい。口開けで入ったので他の客がまだ誰もいないというのも静かで良い。



壁には魚編のお刺身系メニューが短冊で。

鱚や鰯、鯵や鰤なら、まあ、読める。

更に割と勘が良ければ鮊がシラウオ、夜光貝(ヤコウガイ)も読めるかな、あるいは知ってるかもしれない。


しかしながら、
鱏鰭(エイヒレ)
黍女子(キビナゴ)
吉備奈子(同じくキビナゴ  岡山ではこう書くらしい)
栄螺(サザエ)
硨磲貝(シャコガイ)
蛽貝(バイガイ)
籬貝(マカギガイ)
はちょっと普通は読めないのでは。


ましてや沖縄独特の魚である琉球泥食(リュウキュゥドロクイ)
鬼達磨騰(オニダルマカサゴ)に至っては、その姿も想像がつかない。

若い板長さんと、その読めない魚のレクチャーを受けつつ、泡盛のオススメを聞く。


なんでも沖縄県には47軒ほどの蔵元?メーカーがあるのだそうだ。
本土の沖縄料理店でもよく見る残波や久米仙以外にも、個性的な泡盛がいくつも存在するのだなあ。



色々勉強になった。

くわっちーさびたん
にふぇでーびる

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