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上海小吃
ずっと自分のとっておき、大好きなお気に入りのお店だったので、喜び勇んで当時の彼女さんを連れて行ったものの、あんまり彼女の好みのお店ではなかったのか、思ってたような雰囲気のお店ではなかったからなのか、終始微妙な反応だった哀しい思い出。
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自分としては、最高のシチュエーションだっただけに、全くニコリともしてくれない事に、いたく落胆した。
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決して知了(セミ)やら蚂蚱(バッタ)やら蜈蚣(ムカデ)や蜘蛛(くも)、龍蝨(ゲンゴロウ)に蜂(蜂・ローヤルゼリー)、太行金蠍(さそりの特製唐揚げ)のようなゲテモノ料理ばかりでは決してないんだがなあ。
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ちゃんとメニューを眺めると、香菜拌干絲 (豆腐の細切り)や銀絲巻(蒸しパン)、これを葱油蛤蜊(蛤の甘辛炒め)のスープにつけて食べるのが絶品。
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そしてその後しばらくして。
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気分良く楽しく過ごしていた都会から、文字通りの島流しの転勤の憂き目にあって、いたく傷心のワタシの送別会をしてくれた愛すべき先輩たち。
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新宿界隈で飲んで、では締めにワタシのフェイバリットの中華のお店に行きましょう、と誘ったら、ええ?今から中華?とやや微妙な表情をしていた新入社員当時からのお付き合いのK先輩。
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ところが、お店に入って、私が注文した皿を数品食べてみたら途端に、案の定、手のひらくるりんぱのコペルニクス的転回反応を見せてくれたよなあ。
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気に入って頂いて連れてきたこっちも嬉しくなった。
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その彼が今年の冬、ちょっと具合が悪いので病院に行ってみる、という知らせを受けて、その数日後どうやら膵臓がんらしいと聞き、あのジョブスの、と心配していたが。
それから、たった2ヶ月で、あっという間に、いきなりこの世を去ってしまった。
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そのあまりにも急な訃報のショックを、いまだに受けとめられないでいる。
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もちろん彼にもこれからのビジョンや、楽しみにしてたことがいっぱいあったのだろう。
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人生とはホントなんなんだろう。そして人と人との繋がりの儚さに、呆然とするのみの2月。
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四半世紀近く。いっぱいいっぱい、S先輩と3人で色んなとこに遊びに行って、呑んだりカラオケ行ったり、温泉行ったり、愚痴や会社の悪口言ってわらったり、楽しく過ごしましたね。
もっともっとお話聞いて頂きたかったなあ。
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