![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59145549/rectangle_large_type_2_9cf1a61ef5bc0e5545b4bdb3e6a97dd6.jpeg?width=1200)
Photo by
multiple_out
自由連想 #3 『幽霊の作り方』
一、扉の前に立つ
二、できる限りの想像力を使い、その扉の向こうに幽霊がいることを思い浮かべる。どのような姿なのか、大きさ、色、匂い、その視線の先。鮮明なほど良い
三、扉を開ける。そこには何もいないはずである
四、扉を閉め、もう一度、扉の裏側に幽霊がいることを考える
五、扉を開ける。そこには何もいないはずである
しかし、頭の中では確かに扉の反対側に幽霊がいたのだ。
幽霊の不在を確認してしまうから消えてしまう。常に見えないところに幽霊はいるのだ。
扉の向こう、カーテンの裏側、本棚の隙間、使っていない部屋、暗く視界の悪いところ、目を閉じた時、私たちの後ろ。
ずっと私たちのことを見ている。