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Withコロナの学校の在り方

どうも、石井潤平です。

皆様、いかがお過ごしでしょうか。
東京都の感染者数がぐんぐんと増えていて、300人越え。
7月1日から300人以上増えているわけです。
正直なことを言うと「怖い」の一言。
これは保護者の方々はもちろん、子どもたちも感じているはずです。

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そのような現状で、公立小学校で働く我々にはどのようなことができるのでしょうか。

おすすめ記事

僕が勝手に尊敬する、東京都調布市立多摩川小学校の庄子寛之先生の「Withコロナ挑戦記」を皆さんには見ていただきたいです。
現状を冷静に見つめて、行動を起こしていく姿勢。本当に尊敬します。

コロナで「できないこと」が増えました。
今まで「当たり前にできていたこと」です。
そんなときに皆さんだったらどのような行動を起こすでしょうか。

「コロナだからできない。」
よく聞く言葉です。悲しいですが、それが現実でもあります。
でも、そうじゃなくて、少し見方を変えたいとも思います。
「コロナだからできた。」を探していきたいですし、子どもたちには感じてほしいですね。

「できないことに目を向ける」のは簡単ですが、「できることを模索していく姿勢」もち続けたいです。

日本の現状はいかに

~文科白書が力を入れた「教育の情報化」特集~

Society5.0社会の到来について「この新しい時代を担う子供たちにとって、日常生活の中でICT(情報通信技術)を用いることはもはや当たり前」と言及。「児童生徒一人一人が学びにおいてもICTをフル活用できるよう、学校教育の情報化を早急に進めていくことが不可欠」と、学校のICT環境整備の必要性を強調した。

この文言を読んで、あなたは何を感じるでしょうか。
「よっしゃあ!よく言った!」となる方もいれば、「えぇ…そんなこと言われても…」と感じる方もいることでしょう。

詳しくは、こちらをお読みください。

記事の中には、経済協力開発機構(OECD)が18年度に実施した「生徒の学習到達度調査(PISA)」のことも載っています。

日本はコンピューターを使って宿題をする頻度がOECD加盟国の中で最下位だそうです。
国による実態はもちろんあると思うので一概には言えませんが、確かに、公立校ではあまり聞きませんもんね。

また、OECDが18年度に教員を対象に「国際教員指導環境調査(TALIS)」も実施されています。
日本の教員が学校で児童生徒に課題や学級での活動にICTを活用させる割合は、TALIS参加48か国中で最下位レベルだったそうです。

「仕方ないよ。学校にないんだもん。」
「あっても十分使えるレベルのものじゃないんだもん。」
現場からは様々な声が聞こえてきそうです。

しかし、文科白書では、以下のようにも書かれています。

1人1台端末環境と高速大容量の通信ネットワークの一体的な整備により、日本の学校教育は大きく変わります。平成の時代、ICT端末は『学校にあったらいいな』というものでしたが、令和の時代には『マストアイテム』であり、『スタンダード』である社会を早期に構築していきます。

令和の時代には「マストアイテム」

マストアイテムいうことは、子どもたちに活用を促すのは当たり前。
それ以上に、教員が「使えるのは当たり前」ということだと思います。

文科省は、学校ICT環境整備の実現に向けたイメージとして、今後5年間の工程表を示しました。ご覧ください。

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ご自分の勤務する学校を思い描いてください。
ある程度ICT機器を使える人(使おうという意欲がある人)はどれだけいるでしょうか。
逆に、拒絶反応を示すであろう人はどれだけいるでしょうか。

もう言い訳できないところまで来ています。

公立学校のオンライン化は、さほど進んでいないのではないか

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全国至るところでICT機器を活用した授業が実施(/公開)されていると思います。
教員の意識の変化が少しずつ起きています。素晴らしいことです。

休校中には、冒頭で記事の紹介をさせていただいた庄子先生をはじめとして、全国の先生方がオンライン朝の会などをされていました。

もちろん私の勤務校も(回数は少なかったですが)オンライン朝の会を実施しました。

一方で
「オンライン朝の会をやめた」という学校も中にはありました。
・隣の学校ができていないから。
・校内での反対があったから。
・保護者からのご意見があったから。  etc.
理由は様々ですが、残念なことにICT活用やオンライン授業を推進していく中で、いくつかの壁が立ちはだかります。

そして、「今」
休校が終わり、学校に子どもたちの笑顔や活気が戻ってきた「今」
一方的な教師主導の授業をしている先生も多いように思います。(自分自身も例外ではないので、自戒の念も込めています。)

「対話ができない」からといって、いわゆるトーク&チョークの授業ばかりになりがちです。

現場の雰囲気は常に
「それどころじゃない!」「早く元に戻さなきゃ!」なわけです。
元に戻そうとする姿勢には未来が見えないなあと思っています。

横並び意識の強さから「足並みをそろえる」ことが求められます。
そして、今までの慣習から抜け出せない。いや、抜け出そうとしない。
抜け出してはいけないのではないか、という雰囲気もあります。

コロナ第二波・第三波が来たときの備えをどれだけしているかが、今後の学校力に表れていくのではないでしょうか。
オンライン化することが目的なってはいけませんが、一つの手段としてのオンライン化を目指していく必要はあります。校内(市内?)で少しずつでも実践などを蓄えておくとよいのかもしれません。

学校は変わる…?

今後、教育界はまた少しずつでも変わっていくと思います。

その中で、授業スタイルもきっと変わります。
でも、今まで試行錯誤して積み上げてきた素晴らしい実践の数々を捨てるわけではありません。

ICT機器を活用してオンライン化を目指したとしても、今まで積み上げてきたものの”エッセンス”を取り入れることで、さらに良いものとなっていくはずです。

「教育」は時代とともに刷新されるものではなく、積み上げていくものなのだと思います。

…となれば、教師としての心構えも変わってくることでしょう。

「教師から教わる」から、「教師も学ぶ」に。
任せる(ゆだねる)という勇気をもって見守っていく必要はありますし、全員一緒からの脱却をしていかなければならない、そういう時代はもうきています。

終わりに

時代は変わります。変わっています。
不安をしっかり受け止めて、その上で変わろうとする勇気をもちたいと思います。ですが、変わらないこともまた一つの勇気です。

いろいろと書きましたが、「変わらないことが悪!」「変わることが素晴らしい!」というわけではありません。
どちらの立場にも正義はあるし、そこをまずは認めていくべきだと思います。

「着地点」を探っていくことが、きっとこれからも大切になっていきます。

全員で「新しい理想」をつくり上げていけると素敵だな、、と思います。

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当たり前の幅を少しずつ広げていきましょう。

連休ぐだぐだ、書きたいこともダラダラの石井 潤平でした。
では、また。

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