めすと去勢の肉の違い
どうも、石原牛の石原です。
阿久根市は来週からまた一段と寒くなる予報です。
もう冬ですね。
すき焼きでも食べたくなる今日この頃。
今回はめすと去勢の肉について語ります。
●めす について
まず、めすと去勢、どちらが美味しいのかと聞かれたら、
私は迷わず「めす」と答えます。
◎理由
・牛肉独特の乳臭さががないん
・去勢に切らべて肉質が柔らかい
旨いですよ~。
だから石原牛は販売に使うときは「めす」を選ぶんです。
◎デメリット
・肥育が難しい
・去勢に比べて大きくなりにくい。
めすは肥育が難しいんです。
具体的な分かりやすい部分を上げると、去勢にサシが入り難いんです。
めすは発情があるため、このタイミングで出荷すると肉質がかなり落ちます。
発情を遅らせるピル的薬もありますが、コスパが見合っていないのと、
これを使うと肉の味が落ちます。
これは、師匠である村沢牛(二代目)さんから教えて頂きました。
これを踏まえると、肉の旨さは女性ホルモンが大きく関係していると私は考えます。
あと、大きくなり難い、というのはかなり問題です。
なぜなら、我々は1㎏〇〇円という単価で取引を行うからです。
これは経営面で、というお話ですね。
●去勢 について
そもそも去勢と何か?
去勢とは、雄の精巣を摘出した個体のことです。
ではなぜ去勢にするのか。
それは、めすに近づけるためです。
冒頭でも申し上げましたが、めすの方が旨いです。
乳臭くない。
そうなんです。
この原因はおそらく男性ホルモンだと私は考えます。
これを断つことによって、肉質を限りなくめすに近づけ、さらに重量を稼ぐ。
これが去勢最大のメリットなんです。
加えてサシのブレが少ない。
したがって経営面から見ると、最適な部類に属します。
だから弊社は去勢も揃えるんです。
めすだけ揃えている農家さんもいらっしゃいますし、その逆も然り。
経営方針でこのあたりは異なってきます。
因みに師匠の村沢牛さんは全てめすで揃え、物も一級品を出荷されています。
凄いの一言です。