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飛騨と飛騨以外

昨日、正式に岐阜県高山市民になった石原侑美です。

様々な事情で移住から2ヶ月たった今、やっと住民票を移すことができました。

飛騨民になれた嬉しさでいっぱいの今朝、
中日新聞を見てわたしが感じたこと。

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飛騨と飛騨以外。

東京や大阪に住んでいる時は感じませんでしたが、
飛騨民になってから、この新聞を読んでいると、
というか飛騨の人と会話をしていると「飛騨と飛騨以外」という意識が強いです。

わたしも今朝新聞を読んでいて、「飛騨版」以外の新聞記事は、どこか遠くの国で起こっていることのように感じてしまう、不思議な感情が湧いてきました。今までに感じたことのない感覚。

飛騨地方ってどこ?

岐阜県は、美濃地方と飛騨地方で構成されています。

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飛騨地方とは、岐阜県の高山市、飛騨市、大野郡、下呂市のことを一般的には指します。江戸時代までは、「飛騨国」と称されていた地域です。

飛騨国は、「飛騨の匠」と呼ばれる職人さんを排出した地域。奈良時代から江戸時代まで、農民は米や織物、特産物を納めたり、一定期間就労することが義務付けられましたが、飛騨国に対しては古来からの高い建築技術を都造営に活用するため、政府は木工職人の派遣を義務付けました。(http://www.heiwamedic.com/region/takumi.html より)

そんな飛騨国は、明治4年の廃藩置県によって、岐阜城有する美濃地方と合併して岐阜県となります。


それって岐阜のことでしょ?飛騨のことじゃない

今年7月に新型コロナウイルス感染が再び拡大した際、岐阜県が発令した県独自の緊急事態宣言が出されました。

当時岐阜県では、岐阜市(飛騨の目線からすると、かなり名古屋に近い場所)で感染が拡大し始めていて、緊急事態宣言が出るのも不自然ではありませんでした。

しかし、飛騨の人たちはこう言います。
「岐阜で起こっているのに、飛騨には関係ない。お店も開店し始めてたのに、緊急事態宣言出されてもいい迷惑やわ〜」と。

飛騨の人が言う「岐阜」とは、岐阜市のこと。
もはや違う県のことを話しているかのように話します。

飛騨地方では、実際新型コロナウイルスの感染者は現在までも1名のみ。圏内のことでさえ、とーっても他人事として話す飛騨の人に、わたしは興味津々。

朝の連ドラ「半分、青い」って、美濃地方のことなんやね。よく知らんわ。

東京に住んでいる時、飛騨出身の夫が言い放ったこの言葉が、全てを物語っています。

飛騨と飛騨以外

それは、飛騨と美濃だけではなく、飛騨と飛騨以外の日本と言う意味も含まれるのだそう。

新聞やニュースで見聞きしたことを飛騨の人に話せば、
「それって飛騨に関係あるの?美味しいの?」

飛騨では今でも「飛騨国」なんだと実感した瞬間でした。

わたしも飛騨民になった翌日から、飛騨と飛騨以外を感じるようになった、柔軟性の高い石原侑美。

石原侑美による、人口15万人ほどの飛騨国の人たちのアイデンティティ研究は、これからも続く。

そしゃ、今日もやるか!


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