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生理の話をしよう
今年から、低容量ピルを飲み始めました。
シーズンの始めに、チームドクターが生理についての話をしてくださり、やってみようかなと思ったことがきっかけです。
生理って、子宮がある人からしたら何十年という長い期間付き合うことになるのに、なんでサラッとしか学校では教えてくれないんでしょうか。不思議です。(今の学校では教えてくれているのかな?)
アスリートにとっても、パフォーマンスに関わる大事なことです。
生理は病気じゃないけれど
生理=月経は、約1か月の周期で子宮内膜が出血をともなってはがれ落ち体外へ排出されることです。
私は、生理痛がひどいタイプだった為、生理になると最悪な1週間の始まりだと思っていました。
出血の持続日数は一般的に3〜7日間なのですが、7日間出血することが多く、そんな最悪な1週間の中でも、生理がはじまって2日間くらいは特に最悪で、薬(痛み止め)を飲んでもお腹や腰が痛いし、なんだかイライラするし、身体が重いし、出血も多いし、と、嫌なこと尽くしでした。
練習や試合とかぶることも今まで何度もありましたが、痛みがひどい日は、薬をお腹が痛くなる前に飲むくらいしか対処法はなく、気合いで乗り切っていたという言い方が正しいと思います。
気合いって、そんなことある?と思う人もいるかもしれませんが、
"生理は病気じゃないから、多少の痛みは我慢するしかない"
"生理痛はしょうがないもの"
こういった考えが根本的にあった(植え付けられていた?)し、休むほどではなかったので、ほんとにヤバいときでもどうにか乗り切っていました。
(みなさんは無理しないで笑)
月経異常?
周りの人と生理の話をして、自分が生理痛がひどいタイプの人間だという認識はあったのですが、病気だと思ったことはこれまでありませんでした。
病気と聞くと、本当に生理痛がひどい人というイメージがあり、私よりも症状のひどい人なんてたくさん見てきたし、私の生理は病気って呼ぶほどではないだろうと勝手に決めつけていました。
しかし、
イライラする、食欲が増す(減る)、憂鬱になる、下腹部が痛い、腰が痛い、吐き気がする、頭痛がする...
これらの1つでも当てはまったら、月経困難症という病気だったのです。
(1つくらい当てはまる人なんてたくさんいるんだろうな...)
私は、ピルを飲むまでほとんどの症状が当てはまりました。
月経困難症の他にも、月経前症候群(PMS)・無月経・過多月経のことも月経異常というのですが、月経前症候群の人も多くいるのではないかと思います。
月経前症候群は、月経の3〜10日前に症状があらわれて、月経の開始と共に症状はなくなります。主な症状は、
不安、イライラする、怒りっぽくなる、手足のむくみ、疲れやすい、だるい、眠い、肌荒れ、下腹部の痛み、下腹部膨満感、乳房の張り、頭痛...
この中の複数の症状が私はありました。
結局、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という2つの女性ホルモンが生理周期により分泌量が変化し、生理というものは起こるわけですが、精神的なストレスを感じたりするとホルモンバランスは乱れてしまいます。
ホルモンバランスが原因かもしれないし、もしかしたら他のことが原因かもしれないけれど、生理痛がひどい人は、食事や睡眠を見直した上で一度産婦人科や詳しい人に相談することは良いことなのではないかなと思っています。
低容量ピル
自分自身の生理が異常だということに気が付けた(だいぶ遅いけれど)ことで、低容量ピルをはじめることができました。
始める前は、ピルに対してあまり良いイメージを持っていなかったのが本音です。ちょっと怖いな、めんどくさそうだなと思っていました。
実際に、産婦人科に行かなければならないし、決まった時間に毎日薬を飲まないといけません。もちろんお金のかかることです。
でも、これまでの生理による日常生活やサッカーに対する影響が軽減、なによりサッカーのパフォーマンスに関わるのであれば、試してみる価値があると思った為、服用することにしました。
副作用は、同じ時期にピルを飲み始めたチームメイトの中には、気持ち悪くなる人も何人かいました。でも、続けていく中で落ち着いたようです。
あの月に1回最悪な一週間の始まりだと思っていた生理が今では、ただ少し血の出る5日間に変わりました。
生理前や生理中に身体に起こる変化(症状)も大幅に改善され、生理用品の消費量も圧倒的に減りました。
メンタル的にも以前よりは安定したと感じています。
(とにかく楽!!!!)
アスリートと生理
ピルを始めて約半年経ちましたが、今までの生理とは違い、日常生活やサッカーのパフォーマンスに支障をきたすことはほぼありません。
月経困難症や月経前症候群によるパフォーマンスの低下は、多くのアスリートが実感しているものであり、月に一度そのタイミングがくるのにも関わらず、我慢をしたり、しょうがないことだと割り切ったりする人が多い印象です。
いつくるのか予想がついても、ホルモンバランスを整えることは容易ではないはずです。月経に伴うホルモンバランスを崩さないことで、怪我の予防にも繋がるし、また、パフォーマンスやメンタル面を安定させることにも繋がると思います。
もちろん個人差のあることなので、低容量ピルが身体に合わないという人も中にはいると思いますが、ただ、知る機会が少ないのは問題なのかなと。(生理用品おける貧困とか。)
まだまだ知る機会の少ない生理や低容量ピルだと思いますが、多くの人やアスリートが正しい知識を身につけ、選択肢が広がるようになることを願っています。
石田みなみ
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