スタートアップのお手本でバーチャルランチクラブのピボットっぷりが面白い
Webマーケや事業開発支援をやっているいしやすです。
バーチャルランチクラブ(https://www.virtual-lunchclub.jp/)というサービスがリーンスタートアップのプロダクト開発のお手本としてとても面白いと思ったので紹介します。
何か Web サービスなどを作りたいと思っている人にはすごく参考になるサービスだと思います。
リーンスタートアップで
仮説検証できる最小のプロダクト(MVP)を作って高速に PDCA を回す。
と言ったことが重視されますがそれが体現されてるように思います。
バーチャルランチクラブとは
このサービスを知ったのは、Web サービスを自分でも運営している経営者ののシェアでした。
その時点ではストリーミーというオンラインセミナーをできるようなサービスで、まだサービス開始されておらず、事前登録の受付でした。
5月くらいでコロナで自粛などが一番厳しく一気にリモートやオンラインシフトが盛り上がったころだと思います。その時の状況に合ったサービスをすぐに出したという事がうかがえます。
ティザーサイトに登録すると、登録順序が出てSNSへシェアできるようになっており、この新しいサービスに自分が登録しているぞっていうのがアピールできる形になっていました。
面白そうだからみんなやってみようよ、という気持ちを掻き立てるようなティザーサイトの作り。事前登録するメリットも用意され、ユーザーの登録モチベーションが設計されていました。
これはサービスを始める上で先にアーリーアダプターを集めるとても良い作りだと思います。
そして、始まったとたんにサービスの内容や名前が変わり、
今度は気になる人と気軽にオンラインでランチミーティングができる「バーチャルランチクラブ」となりました。
オンラインで双方向にミーティングできるというシステムの大まかなものはそのままに、サービスの内容をガラッと変えてしまったんです。
そしてしばらくしたらタイムチケットのような、ユーザーが時間単位でサービスを売れるような機能が追加されていました。
(こちらの開発をしている山本さんはタイムチケットをやっていた方でもあります)
そしてまたさらに最近見ると、そのタイムチケットのような機能はなくなっており、今まで一対一でミーティングするサービスだったのが、今度は複数人でマッチングするような機能になっています。(会話のきっかけが緩いREMOみたいな?)
ライブ配信機能もあるよう。
正直この短期間でダイナミックに変更するにはかなりKPIを明確に細かく決め計測して、色々変えていってるんではないかと思います。
なかなかこれだけのスピード感で判断もそうですし、システムを開発できるのはすごいと思います。
また、Webサービスのお手本になるという点だと、
ユーザーのリテンションを促す仕組みなどがかなりちゃんと整えられているということです。
これはさすがに今までサービスを運営してきた人がやっているな、という感じがします。
サービスの見せ方なども、自己開示を助けるなどで質の良いユーザーが集まるようになり、質の良いコミュニティになるような設計。
入力がめんどくさいなどの場面では参考にテンプレの文章が入力されており、ユーザーが離脱するポイントを極力無くす。
ブラウザプッシュや、何か行動する度に次のアクションのメール通知など、ユーザーに次に何をして欲しいか明確で促す仕組みを随所に入れられています。
気になる人をブックマークする、連絡させる、というユーザーのアクションを引き上げる、しばらくサービスから離れていれば、自分に興味持っている人がいるとリマインドする、など。(こういうのが揃ったマッチングサービスパッケージなんでしょうか…)
実際使ってみた
いくつかランチを自分でも登録してみたんですが、予定登録するとすぐに埋まります。
これはおそらくできて数ヶ月というサービスということもあって、今いるのが新しいサービスなどに積極的なアーリーアダプター層だという事もあるでしょう。
後は、やはりそういうサービスを先に使う層というのは、人としてやってることが面白そうな人が多いっていうこともあると思います。
単純にお互い話を聞きたいという思うような面白めな人が多いので、マッチング率や積極的に活動する率が高いんだと思います。
先日紹介したyentaはだんだんと浸透してきて、少し宣伝のような内容も入り始めてきたので、こちらのバーチャルランチクラブには、まだ埋もれてない面白い人がいるなあという感じがします。
やってみて、システム的には、オンラインの通話機能などは特に世の中にあるものモジュールの組み合わせをデフォルトのものを使っているのかなという印象で、そこまで整えられていませんが、これも必要最小限で試す、ユーザーが実際に使うのか、重要なものに力を入れて改善していくっていうのが徹底されているんだと思います。
まさにリーンスタートアップで、大企業のような考えてから商品を出すのではなく、ユーザーが求める商品の仮説を立て検証して行く、を体現してると思います。
バーチャルランチクラブは、はねる?
ではこれからバーチャルランチクラブが流行るのか?
それは分かりません。
withコロナの時流ともあっていますし、一定のニーズがあると思うのですが、じゃあどこでキャッシュポイントにするのか、他のビジネスマッチングからこちらに乗り換えるだけのユーザーのモチベーション作れるのか?どれだけの市場があるのか?
それはまだ未知数だなと思います。
私としてはサービスの作り方としてとても面白いと思ったので、スタートアップなどに興味がある方、自分でそういったサービスを作ってみたい方には是非見てもらいたいサービスです。
私も今後の動向を興味深く見守り、ちょくちょく覗いてみたいと思います。
今ならまだ面白いちょっととがった人が多いと思うので、交流としても面白いと思います。
バーチャルランチクラブさん公式のnoteも載せておきます。
リリースしたサービスを2週間でピボットした話〜バーチャルランチクラブ開発の裏側〜
※この記事は、Google ドキュメントの音声入力でほぼ書きました。
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