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『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』備忘録#1

『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』を見て考えたことを備忘録としてまとめていきます。
※視聴したまま記載するので、敬称略です。
※あくまで個人的な感想です。

『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』
7月期新土曜ドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒にされた」卒業式ー。生徒の誰かに突き落とされた教師。「なんで?嫌だ。どうして?死にたくない!」そう願った瞬間、彼女は1年前の始業式の教室に戻っていた…真相を突き止めるために、本気で生徒と向き合っていく“新時代”の学園ドラマ

@saikyo_ntv

まず感じたのが、主要キャスト陣の演技力の高さ。
松岡茉優、芦田愛菜をはじめ、加藤清史郎も出演している。
CMこども店長を見ていた世代としては加藤清史郎の成長に惚れ惚れする。
単純に好青年に成長してくれてありがとう。

TBSで『ドラゴン桜』にも出演していたが、僕はそこまで見れていなかったので、久々の加藤清史郎である。

予告編でのみの雰囲気だが、上記ドラマでも加藤清史郎は、
どちらかというと好青年の立ち回りだった。
世の中のイメージ的にも大体が加藤清史郎は好青年と答えるだろう。


そんなイメージの中、加藤清史郎は、今回の『最高の教師』では明確にヒールとして描かれている。これが本当に新鮮で見ていておもしろい。
カラオケのシーンでは、目配せの仕方などから、これでもか!と悪ガキ感が醸し出されていた。もしかして本来の加藤くんはこんな性格なのかも。。。
と思うくらいに。

第一話ではカーストトップ層の中でもトップという描き方をされていたが、今後どういった心理描写があるんだろう。
今回は第一話ということもあり、主人公である松岡茉優や芦田愛菜の掘り下げに時間を使った分、あまり本性を垣間見ることができなかったので、期待してしまう。


さて、『最高の教師』の主人公たちにもフォーカスを当てていきたい。


まずは芦田愛菜演じる、鵜久森叶である。
ちなみにウグモリカナウと読む。正直どこのライトノベルだよ、と思ってしまった。今後回が進むごとに慣れていく、と信じたい。
初回を見て、鵜久森叶の役は芦田愛菜にしかできない役だったと感じた。
世間の芦田愛菜に対するイメージでもが、このドラマには利用されている。
世間がイメージする"優等生"というキャラクターは本作でも健在である。

しかし、決定的に異なるのは、その"優等生"である芦田愛菜がいじめられている、ということだ。
しかもこのいじめが、かなり陰湿でリアリティがある。
裁判シーンは胸糞すぎて、見るのも憚られるほどだった。
更に、生徒たちは松岡茉優演じる九条里奈が教室にくることを嗅ぎつけると
隠蔽行為に走っている。きつい。陰湿すぎるだろ。
まだ里奈ちゃんが来ても続けている方が見ていられた。
そこまでするほど、このドラマはリアリティがあった。

第一話で鵜久森叶のイジメ問題に関しては解決に進んでいるようだが、
このまま終わるとは到底思えない。
(個人的には芦田愛菜がいじめられている様子は見ていられないので、早々に普通の日常を過ごせるようになってほしい。)

次に、先にも挙げているが九条里奈を演じる松岡茉優だ。
僕は元々、松岡茉優がすごく好きな俳優のため、今回視聴することを決めた。
松岡茉優好きは誰もが好きである『勝手にふるえてろ』のインタビュー記事を貼っておく。

そんな僕がもれなく惚れる松岡茉優だが、学園ドラマの教師役をやるということで、僕は内心びっくりしてた。
なぜなら、彼女は今までに学園ドラマの学生役として、最高の演技をしてきたからである。
『鈴木先生』『悪の教典』『桐島、部活やめるってよ』など、あげたらキリがない。
そんな彼女が教師役?!さまざまな教師を生徒役として見てきた彼女がどんな演技をするんだろう、と今日の22:00を心待ちにしていた。


結果的に、期待通り、むしろ期待を2個も3個も超えてくる、最高の演技だった。

本ドラマは里奈ちゃんが生徒に突き落とされたところで、時間軸が始業式のホームルームに戻り、自らの行動を見直していく。いわゆる『バラフライエフェクト』的なシステムである。
平たく言えばファンタジーである。
最近だと『ブラッシュアップライフ』の一度切りver.といった方がわかりやすいかもしれない。
そんな難しい役どころだが、松岡茉優は難なく役を自らに憑依させていた。

「なんでもやります」
誰もが頭に焼きついたセリフだろう。
普段だと新入社員などが口にする言葉だが、今回は違う。
九条里奈は本当になんでもやる。
鵜久森叶の鞄に盗聴器は入れるし、教室の天井には8つも監視カメラを取り付ける。

本当に、前回の生徒に殺される人生を塗り替えるために、
なんでもやるのだ。なんなら表情がガチすぎる。
実際にはやってなくても、取り付けているのではないか、と感じてしまうほど凄みがあった。
僕があの教室の生徒なら、冗談とは絶対に思わないだろう。

語っても語りきれないほど、今回の松岡茉優は最高なので、
ぜひ見てほしい。


演技についてここまで語ってしまったが、
気になることが2点ある。

1つ、セリフの臭さ

鵜久森叶が里奈ちゃんに諭されて、本当にやりたいことを涙ながら話すシーン。
演技として、涙を流しながら語る芦田愛菜は最高だったが、
セリフが本当に臭かった。

やりたいことを語るまでは、まだ我慢できたが、
どうしていじめをするのか周りの生徒に問うセリフ、
そして最後の助けて、助けて

今まであんなにリアリティがあったのに、
急にセリフが臭くなった、、
今後もこういったキメのシーンでは、臭いセリフが続くドラマになるんだろうか、、かなり心配になった。


2つ、茅島みずきと奥平大兼

西野美月演じる、茅島みずきと、星崎透演じる奥平大兼の動向が気になる。
どちらも言わずと知れた、最近の売れっ子俳優である。

茅島みずきに関してはNHKで放送されていた『ここは今から倫理です。』の生徒役が記憶に新しい。
気になる方はNHKオンデマンドにて配信されているのでぜひ見てほしい。

『ここは今から倫理です。』でもいわゆるカーストトップ層の生徒役を演じているのだが、今回とは全く異なる葛藤を表現している。

上記のドラマを知っているからこそ、
まだまだ西野美月には込み入った心理描写があるのではないかと期待してしまう。(どうかそういったシーンあってください、お願いします)


星崎透演じる、奥平大兼をなぜ気になったかというと、
あの異様な視線である。
今回の見せ場、鵜久森叶と九条里奈の対話シーンで
ダルそうにするわけでもなく、下を俯くわけでもなく、
しっかりと2人の対話を見ていた。
ボーッと見ているレベルではなく、焼き付けるかのごとくしっかりと見ていた。
明らかに演出としてのこだわりを感じられた。
彼が『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』の真理部分に関わっていくということだろうか。好きな俳優だけあって期待してしまう。

ウダウダと書き連ねてしまったが、
まだ第一話である。取り敢えず来週も見ようと思う。

来週もnoteを書くために「なんでもやります」

お後がよろしいようで。

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