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そのご縁、ニッコリ笑って強制終了。

2022年もあと1日。

今日の夕日も美しかった。(サムネ参照)

さて、今年最後の投稿は、ちょっち真面目な話しをする。

真面目な話しの前に「ちょっち」言うな。

すんません。

ということで、今年、私が身をもって学んだことを記します。

ピン芸人、ヒューマン中村さんのネタの中に

「人殺さんタイプのサイコパスやな」

というセリフがありました。

友達に不義理をした男が、その友達に詰められたら
「逆ギレで乗り切る」
と言ったことに対しての
「人殺さんタイプのサイコパスやな」。

詰められたら逆ギレで乗り切る。

いやこれはマジで人殺さんタイプのサイコパ……

あ。

そのタイプおったわ。

身近におりました。

と思い当たってしまったのです。

その人をAとする。

Aとはひょんなことで知り合った。

正直なところ、当初から、体内セキュリティがこのタイプに深入りしてはいけない、という警告音を発していた。でも楽しさの方がまさり、私はその警告音を無視していた。

ある日、事情がありAにお金を貸すことになった。

私にしたら、そこそこの額。

今思うと、知り合って間もない相手にお金を借りる、ということがそもそもアウトな人だった。

その時も確かに警告音は鳴っていたはずだがやはり無視して私は貸した。

それから度々顔を合わせる機会があったが、Aからお金を返そうというそぶりは全くなかった。

あれ?お金貸したのって……私の勘違いでしたっけ?

とこっちが思うぐらい、毎回、Aは何事もなかったかのような態度をとっていた。

そして約2ヶ月が経った。

なんぼなんでも2ヶ月て、あんた。

いよいよこれはこっちから言わなあかんパターンですか?

「お金返して」って。

けどこの一言、めちゃくちゃ言い出しづらいやつ。

「お金返して」って。

ほんまこれ
「めちゃくちゃ言い出しづらい言葉選手権」でトップに入るやつ。

どうやって言う?
そら普通に言うしかないやろ。
普通に言うって?
どんなトーンで?
さりげなく、でもはっきりと、怒ってる感じは出さないように……て
あ〜もう面倒くさ!!

なんで貸した方が悶々とせなあかんのだ。

けど、言わんかったら返してくれへんで。

言わんかったら返してくれへんって、どんなやつや。

そんなやつですよ。

そんなやつにお金を貸した自分を恨みつつ、ある日ついに

意を決して!勇気を振り絞って!言いました。


「あの時のお金返していただけますか」って。

ま、普通はね

あ〜!ごめんね!ウッカリしてたわ!
って謝ってすぐ返してくれると思うでしょ。

くれへんよ。

私の決死の一言の後、Aは

「え?」

と。

「それなんのこと?」みたいな
キョトン顔でフリーズしたのでした。

……(時計の秒針の音)

あっ!あ〜!お金貸したのって私の勘違いでしたよね〜、すみません!

と、危うく言いそうになるほどの長い間(ま)。

いやいや、頑張れ!しっかりしろ!オレ!

と自分を鼓舞してもう一度

「あの時のお金返していただけますか」

と言った。

さすがに二度目のアタックで

「あ〜、そやったね〜」

とAは返却に及んだ。

何の悪びれた様子もないので、むしろ催促したこちらが小さい人間のような気がして何とも言えずいたたまれない気持ちでお金を受け取った。

ちょいと。
お金の貸し借りで貸した方がストレス感じるって何のシステムよ。

あと、

こいつ!!
2回も言わせよってからに!!

「めちゃくちゃ言い出しづらい言葉選手権」でトップに入るやつを2回も言わせよってからに!!

というオコで血がドクドク逆流してたのも覚えてる。
 
私はその時はっきり認識すべきであった。

この人は相手に平気で恥をかかせる人間なのだと。


警告音を無視した挙句、こんな思いをしたのにも関わらず、さらに私はミスを犯した。

この時のAの対応をなかったことにしてしまったのだ。

私はいわゆる「性善説派」で、人の悪意に鈍感だったり、気づいても見てみないふりをしてしまうところがある。

しかーし!
借りたお金を2ヶ月間スルーしてきたAの了見を冷静に考えてみると

①確信犯的なばっくれ
②単に忘れていただけ

の、どれかやんな。

他にあるとしたら

③「お金を貸す時はあげるつもりで貸しましょう」説の逆で、
「お金を借りる時はもらうつもりで借りましょう」説の人だった

というケースもなくはない。

性善説に基づくと、①③はハナから考えられないわけです。
ま、問題外。
③にいたっては私の手には負えません。

となると、残りは②。

そうやわ!
単に忘れてただけなんやわ!
忘れることもあるわよ、人間だもの。
2ヶ月はちょっと長いけど〜アハハ♪

となり、正解は②。

と当時は思ってやり過ごした。

いや、やり過ごしたらあかん!!

知人にお金を借りて忘れるて、これはもっとアウトです。

それぐらい相手のことを屁とも思ってないわけなのです。



実は少し後、Aの後輩から、信じられない話しを聞いた。

「あの人、お会計の時、いつもおらへんねん」

と。

居酒屋で飲んで、お会計の段になるといつもいないという。

年齢的にほとんどの場合、Aは最も年嵩のはずである。年嵩というよりもはやダントツ高齢の域。

もちろん飲み代を年嵩が払わなければいけないという決まりはないが、後輩にお会計を押し付けて姿を消すって、普通では考えられない。

うそーん!そんなやつおるかいな!

と思ったが、例の借金のことを思い出して、

Aならありえる

かも?

思った。

そう。「かも?」が私のバカなところで、その時はっきり確信するべきだったのだ。

数千円の飲み代を踏み倒して

「お会計の時にいつもいない人」

と後輩にレッテルを貼られ、こうしてあちこちで

実名を晒されている人間。


そんなやつ、絶対つきおーたらあかん!!

しかしその情報さえもゴミ箱🗑に入れて、気づかないフリをしていた当時の自分のケッツペンペンしたい。

(そしてその情報、今頃🗑から復旧)


こうして一度許されたことでAはあとあと信じられないような非礼を重ねてくることになる。

どんな非礼って、具体的なエピソードめっちゃあるけど全部書いてたら年跨ぎそうなので省くねごめん。
 
やがて私は徐々にAとの会合のたび、ぐったり消耗している自分に気づくようになった。
めっちゃシンドイ。
何かが蝕まれてる感じ。

その何かが「自尊心」だったとわかるのはやはりもっと後のことだ。何でも遅いなオイ!

そんな日々を送っていたある日、ついに決定的な出来事が起こるのだ。

あれも飲みの席でのこと。

酒で饒舌になったAは、ある職業をひどく非難し始めた。

なんでも過去、その職業の人に嫌な思いをさせられたとのことだった。

その職業は、私の身内が就いている職業だった。

Aは、私の身内がその職業であることを知っているはずだった。

だがAの非難は止まらない。

その職業がいかに下等であるか、能力の低い仕事であるかを言い募った。

私は堪らず言った。

「私の身内がその職業に就いています。あなたの発言はとても不快なのでやめてください」

と。

ま、普通なら

あ〜!ごめんね!余計なこと言ってしまったね、
って謝ってそれ以上言うのはやめてくれると思うでしょ。

くれへんよ。

Aは

「〇〇(その職業の名前)に嫌な目に遭わされた者の気持ちがきみにわかるのか!?」
 
とキレてきた。

ヒューマン中村さんのネタに出てくる

詰められたら逆ギレで乗り切るという

「人殺さんタイプのサイコパス」

リアルにいてました。

あの時、私の心は死にました。

↑  
おっそ!もっと早よぉ死ぬタイミングあったやろ!


2022年の最後に書き記したいこと。

あなたを傷付ける人、あなたの大切ものを貶めてくる人、それは付き合うべき人ではない。
ただ、本気で抗議した時に、しかるべき人ならば、お互いに修復し合って信頼関係を築いていけるはず。
でもその抗議をヌラッとかわす、逃げる、ましてや逆ギレで返す、そんな人はあなたにとって付き合う価値がない人です。

だから

そのご縁、ニッコリ笑って強制終了。



以上、自分の尊厳は自分で守らなしゃないでっちゅう話しです。

ちょっち、真面目に書いてみた。

さあ、2023年はすぐそこに。

みんな

愛し愛されていこうじゃないの。

(了)




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