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手みやげ難民漂流記
♪この町を 歩けば よみがえる 16歳
教科書の 落書きは ギターの絵と キミの顔
ふっふーん ふっふふーん
ども。
イシヤマです。
鼻歌まじりの登場でございます。
なんでかっつーと
先週、ある憧れの人とお会いすることができたのです。
その人とは
中条きよしさん。
♪ずっと好きだったんだぜ
ふっふーん ふふふ ふふふふふふふふーん
鼻歌やめれ。
はい。
中〜高校時代、必殺仕事人・三味線屋の勇次にどはまりし、毎週、キュン死してたあの頃。
中条さんが好きすぎて、教科書に落書きどころか
こんなの作ったり、
♪ぱらぱー
♪ジャガジャーン
友達から手作りのマスコットもらったり、
♪ジャガジャーン
イラスト描いたのもらったり、
♪ジャガジャーン
とにかく「きよし萌え」がえげつなかった。
……ほんでまた、何十年も大事に置いてんなおぃ笑!
(他にももっとあるんだよ)
毎週仕事人を見ては、あ〜、中条さんに会いたいよ〜会いたいよ〜ゴロゴロゴロ!
と、枕を抱えて転がりまくってた。
どんな女子中学生や。
そんな女子中学生ですよ。
そんな子が三十数年の時を越えて、ついに中条さんに会えることになったのです。
♪パラパー
♪ジャガジャーン
これというのもFacebookのお友達、川村さんのおかげなのです。川村さんは京都の「からす」というお店のマスターで、中条さんとは古くからの親しいお付き合い。その方と上記のライブにご一緒させていただくことになったのでした。
事前に川村さんからいただいたメール↓
「当日、楽屋訪問、了解とってあります」
一瞬気絶。
からのゴロゴロゴロ!←枕抱えて転がる、再び。
ひとしきり転がりまくった後、ハッと思ったのは
「楽屋見舞いは何を持って行けばよいのか」
という問題。
前フリ長かったけど、本ネタここからね。
川村さんに聞いてみると、「中条さんはめちゃくちゃ甘党」とのこと。なので当日、なんば高島屋に寄って、美味しいお菓子を探すことにしました。
「探すことにしました」って(薄笑)
それがちゃんとできたためしがなかろうよ。
手みやげ選びってほんと魔物なんです。
大事なのは最初の直感。
一度悩み始めると、ドツボにはまってさぁ大変。
手みやげ難民の始まりです。
伊集院光さんもラジオで言うてはりました。
圓楽師匠の「あの問題」があった後、伊集院さん、圓楽師匠に会うために手みやげにお菓子を持って行こうとしたものの、どれもこれも違う気がして、何度も買い直したというエピソード。
伊集院さん、悩みに悩んで最終的にプリンに落ち着いたらしいんですが。よーく考えてみたら、「プリン……プリン……フリン(不倫)……うわうわうわうわ、これ絶対ダメだ……!」ってなって、結果それも没にするという笑。
だから。
一度迷ったらドツボなのよ!
私も中条さんへの手みやげは瞬殺で決めるぞ!決めねばならん!と心に誓い出陣したのでした。
この日。高島屋の地下食品売り場は
すっかりクリスマスムードに包まれていて。
♪シャンシャンシャーン シャンシャンシャーン
♪ラパパンパーン ラパパンパーン ラパパンパーン
今思うとこの瞬間に、
うわっほ〜い💕クリスマス〜💕ってテンション上がったのが
難民への第一歩やったんやな。
「中条さんに、クリスマス系のお菓子もいいかも💕」って思ってしまったのです。
すると
私の脳内の、もう一人の選考委員が言うわけです。
「まだ12月4日やのに、クリスマスもん、早ない?」
と、また別の選考委員が
「楽屋見舞いにクリスマスもん……なんか違うで」
「違うな」
「な」
あーあーわかりましたよ!
じゃあ……これは?
生チョコ。
絶対美味しいし、すんごく可愛いし。
するとまた脳内の選考委員たちが言ってくる。
「生チョコはないやろ」
「そやそや。楽屋見舞いは日持ちするもんが基本やで」
「それに楽屋見舞いなんちゅもんはぎょうさん届くから、スタッフさんとかに配ったりもするねん。そやからみんなが分けて持って帰れるようなもんやないとなぁ」
「ていうか川村さんはどない言うてはったん」
はい。日持ちがして個別包装のもんががええって言うてはりました。
「ほれみい、やっぱそやろ」
「そやろ」
ん……わかったよ。
じゃあ……これにしよか。
「無難すぎひん?」
無難すぎって。
「ほんまほんま。印象に残らんよな。30数年目にしてやっと憧れの人に会えるんやろ?もうちょっとインパクトのあるもんにしたいやん。中条さんが『あっ、なにこれ?』ってなって、そっから話も弾むみたいな?なんかそういう気の利いたもんをやね……」
「ちょっと待って」
「なに」
「そもそも……洋菓子は正解なん?」
「どゆこと」
「だって、川村さんは和菓子にするって言うてはっだらしいやん」
「和菓子かー」
「じゃあ正解は……和菓子ちゃうん」
「なるほど、和菓子かも」
「中条さん、ちょんまげの人やで。どう考えても洋じゃなくて和やろ」
「そやな。ここはやっぱり和菓子やで!」
「和菓子やで!」
ええーーー、ここへきて和菓子!?
「いったんリセットや!」
「リセットや!」
和菓子売り場へ移動する。
時計を見ると、意外と時間がたっている。やばい、 早く決めないと!
和菓子、和菓子……和菓子でまちがいなく美味しいやつ……
これは?
「絶対ちがうやろ!」
「絶対ちがうやろ!」
ん〜〜〜
ん〜〜〜
ん〜〜〜
じゃあ、これ!
「いじっとるがな!」
「演歌界のゴタゴタ、いじっとるがな!」
いーや、そんなつもりないわ!おふくろさん問題いじってへんわ!
「そんなつもりなくてもそこは避けろや!」
ほな、どないしたらええねや!もう時間がないねーん!
……
……
写真は終演後の楽屋。
ついに憧れの中条きよしさんとお会いできた記念すべき1枚です。
左から、川村さん、川村さんのお友達のシゲさん、中条さん、難民。
そしてセンター下の白い紙袋が
難民がギリギリ切羽詰まって選んだ手みやげ。
※超無難なおまんじゅう的なやつ
どこフィーチャーしとんねん。
【おまけ:ヘッダー写真解説】
私が中学時代、地元のレコード店で買った「うそ」のシングルレコードです。40年近く大切に持っていて、この日、中条さんにサインをしていただくならこれしかないと楽屋に持参。中条さんはとても喜んでくださって、「わ〜、あの頃、シングル500円だったんだね」とおっしゃった。
「下の名前、なんていうの?」
と聞かれたので
「悦子です」
と答えたら
こう書いてくださったのです。
「悦ちゃんへ」
あかんてもう。
天性の女たらし、ここに極まれり。
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