【論文メモ】Comparative life cycle cost analysis of low pressure fuel gas supply systems for LNG fueled ships(Wang et al., 2021)

1. 概要

環境的・経済的な利点を考慮すると、LNGは理想的な船舶の代替燃料である。

本論文では、低圧FGSSにおけるライフ・サイクル・コスト(LCC)の分析を行った。異なる船型・FGSSにおいて9つのケースを比較した。

2. メモ

・2000年にノルウェーで世界初のLNG燃料のフェリーであるGlutraが建造されて以来、200隻以上のLNG燃料船(LNG船や内航船を除く)が航行中または建造中である。

・LNG燃料の論点の一つはガス燃料供給システム(FGSS)である。LNGはマイナス163℃で格納されており、FGSSはLNGを決められた温度・圧力で二元燃料エンジンに共有するためのものである。

・タンクへの入熱により発生するボイルオフガス(BOG)は、圧力超過防止および燃費効率向上のため、また慎重に処理されなければならない。

・再液化スキームは、他のスキームと比べて燃料消費が多いが、BOGのロスが発生しないという利点がある。

・初期コスト(CAPEX)は、ガス燃焼ユニット(GCU)スキームは最も低く、再液化スキームが最も高い。

・LCCの比較によって、全てのケースに適用できる普遍的な施策はないことが明らかになった。

・最適なFGSSの構成は、LNGの価格や船型により大きく異なる。

3. 出典

WANG, C., JU, Y. & FU, Y. 2021. Comparative life cycle cost analysis of low pressure fuel gas supply systems for LNG fueled ships. Energy (Oxford), 218

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