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日本ドラマ「SUPER RICH」

主演:江口のりこ、赤楚衛二、町田啓太
2021年 全11話
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★★☆
(写真=フジテレビューより)
(2022年1月24日リンク記事追加)

中国ドラマであまりにも忙しいので、2022年冬クールのドラマは視聴するのを諦めた私。なので、秋ドラマからもう一本完走した本作の記事を書くことにした。この後、よほど単発的に何か古い作品でも観ない限りは、春クールまで新しい日本ドラマはお預けになりそう。

江口のりこ初主演の物語

江口のりこ演じる氷河衛ひょうがまもるは、電子書籍を手がけるベンチャー企業『スリースターブックス』の代表取締役CEO。裕福な家に生まれ、これまでの人生においてお金に困ったことは一度もなかった。「お金があれば何事も解決できる」と考え、より多くの利益を出すため、せわしなく働き、その年を代表する女性起業家に贈られる”プラチナ・ウーマン・オブ・ザ・イヤー”を受賞するなど社会的に評価される。そんな彼女も、幼少期に両親を亡くしたさみしさや悲しみから心を閉ざし、お金はあるけれど愛に飢えた人生を過ごしてきた。

赤楚衛二演じる一回り年下の春野優は、両親と妹の4人家族で愛情にあふれた家庭で育ったものの、長年、実家の経営状況は厳しく、アルバイト代をやりくりしてなんとか生活している状態の専門学校の貧乏学生。ある日、『スリースターブックス』が学歴不問のインターンを募集することを知り、人生を変えるために意を決して応募することにした。

本作公式サイトより抜粋

そんな二人と、スリースターブックスの社員たちによって繰り広げられるお仕事ドラマで、そしてちょこっとラブストーリーも盛り込まれている。

タイトルの迷走感が。。。

最初このタイトルとキャストを聞いた時、主人公の女性が超金持ちで会社で若い男たちを次々と侍らせていくハーレム物語かと思っていたら(←どんな妄想よ?)、意外とお堅い、真面目なお仕事ドラマでびっくりした。しかも、2話目から9話目までは、ほぼずっと貧乏物語。
なんかなぁ、期待は外れたものの、ドラマとしては面白かったので、観続けることができたと言える。

オリジナル脚本とはいえ、会社の建て直しに奮闘するというストーリーは、既視デジャビュ感があるが、ドラマとしては江口のりこというキャラが大きく貢献していたと言えるだろう。
表面的には淡々としていながらも、色々と内なる力を秘めていて、それをいざというときに解き放つ、そんな彼女の演技がとても良かった。

そして、男からも女からもモテモテ💕
赤楚衛二とのラブストーリーも「これじゃない」感があると、結構批判されていたが、恋愛をメインとした物語ならまだしも、お堅いお仕事ドラマなので、これはこれで良かったと思う。

出版業界及び電子書籍分野についてや、社員の妊娠などの課題も盛り込まれていたし、企業の上場、買収、業務提携、下請けなどのテーマも盛り込まれていたので、なかなか見応えがあったと言える。

だからこそ、このタイトルには迷走感があった。
最終的なメッセージは「"RICH"という概念はお金だけではない」ということであると思うが、だったら別のタイトルにもできたのではないか。
本作視聴を挫折してしまった人も多いようであるが、就職しようとする若者たち、働いている会社で健闘する者たち、会社を経営する者たちの葛藤をよく描いていたと思うので、もう少し別のタイトルだったらインパクトも変わっていたんじゃないかと、最終的には思った次第である。
(個人的にはお仕事より、ハーレムにしてほしかったが。。。)

こちらが優里君が歌う主題歌の「ベテルギウス」♪昨年末までずっとヘビロテだった一曲。星座のことはよくわからないのだが、ベテルギウスというのはオリオン座の一つの星らしい。このMVもなんとなくドラマとリンクしていて、とても良い。

(2022年1月24日リンク記事追加)
こちらは劇中漫画を担当されていた有瀬 深謝(Arise Misha)さんの記事。本作ではほんのちょっとしか見ることができなかった色々な絵やこのお仕事に関するエピソードなどが読めるので、オススメ!


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