韓国ドラマ「ナルコの神」
主演:ハ・ジョンウ、ファン・ジョンミン、パク・ヘス、チョ・ウジン、ユ・ヨンソク、チャン・チェン(张震)
2022年 全6話
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★★☆
(写真は全てNetflix公式サイトより)
久々のネトフリ韓国ドラマヒット作!
前にも書いているが、加入している各種動画サブスクサービスの中で、個人的に最もコスパが悪いのがネトフリ。まあ、欧米ものをあまり観ないから元を取れないのかもしれないが、韓国ドラマもこれだっ!という面白そうなのがない。日本のはもっとない。年内にずっと待っている台湾ドラマが出るはずなので、一応はまだ加入しておくが、来年はどうしようかなぁ。
実話に基づいた麻薬王逮捕劇
ハ・ジョンウ演じるカン・イングは若い時から真面目に一生懸命働くものの、なかなか生活が楽にならない。妻や子供たちにもっといい暮らしをさせてあげたい、そんな願いから、友人の誘いで遥か遠い南米のスリナムという国へ、一旗揚げにいく決心をする。
遠い異国で友人と始めた事業はエイの輸出。スリナムあたりで大量に獲れるエイは、地元民には見向きもされない。しかし、韓国では刺身など様々な食法があり、そこに二人は目をつけたのだった。
イングたちのビジネスは順調になっていくが、海岸一帯を縄張りとしている中国人マフィア・チェン・ジェン(チャン・チェン演)に目をつけられる。法外なみかじめ料を要求されたイングたちは、スリナムの教会のチョン・ヨハン牧師(ファン・ジョンミン演)に仲裁してもらうことに。なんとか中国人マフィアに狙われることはなくなったが、実はもっと大きなトラブルに巻き込まれることになってしまう。。。
実は牧師は、スリナムの大統領の後ろ盾により、スリナム内でコカインの密売を独占していたのだった!
南米を舞台に迫力あるドラマに
韓国ドラマとはいえ、舞台はスリナムがメインとなっている本作、これはチョ・ボンヘンという韓国で建築詐欺事件で有罪となり、スリナムに逃亡して麻薬王となった人物を、民間人の協力で逮捕したという実話をベースにしている。背景はこちらの記事に詳しい↓。
スリナムという国は、名前は知っていたが、正直どこにあるかも知らなかった。実際のロケはドミニカ共和国や国内で行われたらしいが、牧師の住む豪邸から、中国人マフィアの本拠地チャイナタウンまで、とても迫力のある映像になっていた。
また、チョン牧師、チェン・ジェン、イング、国家情報院のチェ・チャンホ(パク・ヘス演)たちの駆け引きも、緊張感が漂っており、見どころの一つと言っていいだろう。
一見真面目な働き者っぽいイング、誰が敵だか、誰が味方だかわからなくなってくる中で、実は商人としての交渉能力を見せつけるあたりは面白かった。
そして、中国人マフィアのボス役チェン・ジェン、第1話目から凄みがある登場だったが、あー、誰だったっけな、見たことあるなー、このイケメン誰だー?
観終わってから調べたら、あー、『ブエノスアイレス』の彼でした!!!
他の作品は観ていないのだが、やっぱり台湾イケメンは忘れない私(笑)。お父さんも好きだし。
本作の内容とはあまり関係ないのだが、とても気になったのが、「中国人マフィアはコカインの密売には興味を示さない」という部分。アヘン戦争からの影響であるようなことを本作中では言っていたが、確かに、現在視聴している麻薬密売をテーマとした中国ドラマも覚醒剤が主流である。この点が中国ドラマでいつも気になっていたので、ヒントをもらえてちょっとスッキリ。
麻薬が絡む映像作品というと南米や香港のイメージが結構あるが、意外な韓国の一面に触れられて、アクションも多いし、本作は面白かった。韓国の作品では実話を元にした、あるいはインスピレーションを受けたものが非常に多いイメージがあるが、そういうオリジナル脚本を作ることができる制作環境、これは日本がどんどん差をつけられてしまっているところなんだろうな。
同じネトフリの『バガボンド』なんかも好きな人は楽しめる作品かも。
こちらの南うさぎさんの記事でも、より詳しい説明があるので、視聴した方も、これからの方もぜひご一読を❗️
こちらが予告編。