タイBLドラマ「Club Friday The Series 5 - Season 5: Secret of a Heart That Doesn't Exist」
主演:ピッチ・ウィウィシット・ヒランヤウォンクン、シュー・ジーシェン (徐志贤 Thassapak Hsu, BIE KPN)
2015年 全4話 (本編シリーズ5は2014年、全29話)
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★☆☆
(写真:TheWikiHowより)
長いタイトルのこのBIE君主演のドラマ、しかも唯一彼が出演したBLドラマということで、視聴するのを楽しみにしていたが、実はこのドラマの構成がいまいちよくわからなかった。そして色々と調べて、ようやく把握し、BIE君がどこに出ているかがわかった。
10年続く人気ドラマシリーズ
まず、この「Club Friday The Series」というのは、2011年にシリーズ1が出てから2021年現時点でシリーズ12まで続いている、タイの人気テレビドラマシリーズらしい。同名のラジオ番組(注:これが現存するものなのかちょっとわからなかった)に恋愛相談だったり、人生相談だったり、リスナーから寄せられるお便りを実写化したもので、二人のラジオパーソナリティが読み上げながら物語が始まる。
リスナーもさまざまな年齢層がいて、彼らの悩みもいろいろ。そんな内容から非常に人気となったようである。
シリーズ、シーズン共にそれぞれ完結型で、ストーリーもキャストも違うオムニバス形式である。
本作は2014年から2015年にかけて放映されたシリーズ5の一部で、4〜5話からなる6つのシーズンで構成されている。タイトルに「BLドラマ」と入れてあるが、これはシーズン5だけのことで、他のシーズンはBLではない。なお、詳細は確認していないが、「Club Friday The Series 8」もBLドラマのようである。
セクシュアリティ、家族の問題に悩む主人公
物語はピッチ演じる青年ボスの高校生時代から始まる。好きな同級生の女の子に告白するが、待っていて欲しい、と言われる。3年待ったが、ボスは待つのをやめた。
大学に入学し、そこで同級生の女子と仲良くなる。しかし、工学部の同じコード番号の男子の先輩も何となく気になってくる。自分はゲイなんだろうか。。。
いけないことだと思い、ボスはこの二人とは距離を置くようにしてしまう。
そんな時、ボスは自分のセクシュアリティについての悩みをネットで読み、アドバイスをくれるようになったBIE君演じるフライトアテンダントのウィンと知り合う(制服姿がかっこいい💕)。メッセージをやり取りするうちに意気投合するようになり、ついにある日、二人はオフで会うことにするのだった。
ウィンとの関係、母親の病気、父親の浮気など、いろんな悩みに苦しむボスの姿が描かれていく。
たった4話だけど、見応えあり
もちろんBIE君目的で観たわけだが、当時は「LOVE OF SIAM」で主演だったピッチの方が人気だったようである。本作ではウィンが年上でボスは「P'ウィン」と呼んでいるのだが、実際はボス役のピッチの方が2歳年上!しかし高校生にしか見えないところがすごい。
また、ボスは工学部で勉強中。ということは。。。そう、きちんと首に「ギア」をつけたネックレスをしていた!ちゃんとラップ・ノーンでSOTUSやったんだな(笑)。
また、タイは同性愛に寛容なようにBLドラマでは描写されることが多いが、ここではボスは家族全員からゲイであることを非難される。5年以上前のドラマだが、やはりこの方が現実的なのかもしれない。
キャストも良かったし、ストーリーも良かった本作、オススメ度を3つ星にしているが、実はこれには続編がある。この「Club Friday」のシリーズまたはシーズンはいくつかに「To Be Continued」という続編があるようで、本作にもあるのだが、YouTubeでGMM25より公式配信されているものの、これまた一切字幕がない(涙)。もし字幕組が中国語字幕バージョンを出してくれているのなら最悪それで見るしかないかなぁ(自信ない)。ちょっと触りの部分を見た限り、ウィンとは寄りを戻しそうだが、家族問題もどうなるか知りたいので、続きを観たら評価も違うかもしれない。
また、オムニバス形式とはいえ、同シリーズの他のシーズンも全て通してみると、印象も変わるかもしれない。
こちらが予告編。ウィンの彼氏役は「Lovely Writer」でモヤモヤしたアーイ役を演じたブルースだった。なんか本作でも似た感じ(笑)。
こちらがピッチが歌う主題歌「Fortunately, I met you」♪(音源のみ)歌が上手だけど、BIE君と歌って欲しかったな。
ちなみになぜか中国語バージョン「还好遇见你」もあった!しかもドラマより前に制作されている。チェンマイ出身の中国系タイ人なので、中国語も上手なのかな。バージョン的にはこちらの方がタイ語よりいい!