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日本ドラマ「金魚妻」
主演:篠原涼子、岩田剛典、安藤政信他
2022年 全8話
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★☆☆
(写真=Netflix公式サイトより)
冬クールの日本ドラマは一本も観れてないのだが、そういえばネトフリもあった!暗いのや真面目なストーリーはあまり興味が湧かないが、不倫ものなら大歓迎!全8話と短いので、ささっと観てみることに。
不倫し放題のタワマン住人たち
タワーマンション最上階の4301号室に住む篠原涼子演じる平賀さくらと安藤政信演じる夫で、美容サロン「hiraga TOKYO」代表取締役社長である平賀卓弥を中心に、タワマンに住む夫婦たちの不倫模様がオムニバス形式で描かれている。
さくらはDV&モラハラ夫で、他の数人の女性とも関係を持っている卓弥の暴行から逃げ出し、近所で金魚屋を経営している岩田剛典演じる豊田春斗にかくまってもらう。しかし二人でいるところを写真に撮られ、それがタワマン住民のチャットグループに流出してしまう。春斗の金魚屋に隠れて、店を手伝いながら、金魚の世話をするうちに、それに癒されていくのであった。
そんな「金魚妻」をはじめ、元彼と関係を持つ「外注妻」、夫の会社の後輩に弁当を作る「弁当妻」、マラソンが好きだったのにいつしか走れなくなってしまった「伴走妻」、夫の不倫がトラウマになっている「頭痛妻」、住んでいる家の改装に口を出せない「改装妻」と、さまざまな妻たちの悩みに焦点が当てられている。
タワマン関係なくない?
タワマンに住んでいる、というと、一見華やかに見え、世間から羨ましがられることが多いのだろうが、ここではタワマンに住むようになったからこその悩み、あるいはどこに住んでいようがありうる悩みについてのストーリーであるが、正直タワマンでなくてもよくないか?と思ってしまった。
原作の漫画はもちろん未読なので、よくわからないが、このドラマを見た限りでは、舞台は普通のマンションでも、あるいは新興住宅地のようなところでも、まあ良かったんじゃないかと思えてしまう。
「○○階住人」と最初の方では意味深に人物紹介で出てくるため、住んでいる階数などがなんかすごく意味があるかのように見えるが、ドラマを見た限りではそんなこともなさそう。
不倫の現場も、卓弥が最上階の自宅に女を連れ込む以外は、ほとんどタワマンではない。むしろ、意図的なのか、全然高級じゃないアパートだったり、普通のマンションの部屋だったりもする。
金魚は世話が必要
他のアジアドラマでは、このように不倫が大々的に取り扱われるストーリーはほとんどないため、そういう意味では久しぶりに日本ドラマの醍醐味を味わった気分である。韓国やタイのも不倫ものは出てくるが、ここまでベッドシーンも含めて大々的なのは日本ならではだろう。ネトフリという限定配信ということもあるかな。
綺麗な金魚鉢(タワマン)に閉じ込もり、飼い主(夫)にもあまり相手にされない金魚たちも、ずっとそのままだと弱ってしまう。しかし、時々塩水浴(不倫)することによって、心が休まり、元気になる。そんな比喩としてはなかなか面白いストーリーではあった。
個人的には弁当妻、頭痛妻、改装妻のエピソードが気に入った。俳優陣もみんな良かったが、安藤政信、長谷川京子、眞島秀和は安定の良さ、岩ちゃんも本作では意外に良くて見直した次第。
主演の篠原涼子、うーん、なんか可もなく不可もなくという印象。かなり長い間、彼女の主演作を多分観ていないので、こんな感じだったっけ?なんて思ったり。
そんな彼女がsino R fineという名義で歌う主題歌の 「Crazy for you」♪歌は上手いね。