タイBLドラマ「TharnType The Series S.2: 7 years of love」(ターンタイプ　シーズン2)

主演：スパシット・ジョンチーウィーワット（ミュウ）、カナウット・トライピパタナポン（ガルフ）、Chalongrat Novsamrong（ファースト）、Phachara Suansri (ジャー)
2021年　全12話
いしゃーしゃ的オススメ度：★☆☆☆☆

シーズン2が出る前から主人公のミュウ＆ガルフがさまざまなイベントで盛り上げていたこのドラマ、私もワンジャイ友（ワンジャイとはミュウ＆ガルフ推しのファン達）から毎日のように情報やら写真やら動画が送られてきて、その盛り上がりぶりが伝わってきていた。
正直シーズン1も観たものの、すごく良かったと思ったわけではなかったので、もしこの盛り上がりを知らなかったらシーズン2は観ていなかったかもしれない。

しかし！
このドラマを見る大きなモチベーションが私にはあった！

なんと！BIE君（徐志贤 Thassapak Hsu, BIE KPN、写真の真ん中）が挿入歌を歌うというではないか！というわけで、これはもう観るっきゃない！

シーズン1の7年後

大学時代に寮で部屋が一緒になって知り合い、付き合うようになった二人、シーズン2では、その7年後が描かれている。大学を卒業してターン（ミュウ）はミュージシャンに、タイプ（ガルフ）はスポーツ医となって病院に勤務しており、二人はターンの両親が買ってくれたマンションで同棲している。
もう7年も一緒にいるということで、ターンはタイプとの結婚を考えているが、それとなくタイプに言っても、反対され、喧嘩になるばかり。

辛抱強く待つターンだったが、ライバルが出現！バスケで怪我をしてタイプが診察を担当した患者フィアット（ファースト、「2gether」にも出てたらしい、可愛い子だが記憶なし）がタイプに言い寄るようになる。患者に対して真摯に診察をするタイプに惚れてしまうのだが、フィアットの小さい頃から兄のような存在であるレオ（ジャー、「UWMA」のP'シン、今度は髪型がまとも）は心配する。レオにとってフィアットはただ単に弟のような存在ではなく、それ以上の感情を持っていたのだった。

またまたスローなテンポの展開

シーズン2は世界同時配信されていたため、私も最初のエピソードはほぼリアタイで観ていたのだが、なんだかまたスローなテンポ。ワンジャイ友に聞いたら、監督がシーズン1とは違うらしい。また、スタッフが写真を放送前に流出させたらしく、いくつかのラブシーンがカットされたそうで、ワンジャイ達がSNSで大暴れしていたそうである。そんなこともあってか、4話から8話目ぐらいまではなんだかぐだぐだな展開。タイプの職場のパワハラのエピソードも、なんか詰めが甘い。6話目からやっとBIE君歌う挿入歌が登場したため、なんとか救われたが、それが無ければかなり高い確率で挫折していたと思う。
9話目以降、ターンとタイプ、サブカップルのフィアットとレオ、それにもう一組の状況に変化が出てくるため、やっとドラマらしい展開になった感がある。

タイの仏教における出家

このドラマにおいて、個人的にとても興味深かったのはタイプの出家のエピソードである（ほぼ最終話）。ターンがまたプロポーズをするのだが、YESとは言わないタイプ。しかしその理由をきちんと伝える。タイプもターンと一生を添い遂げる覚悟をする上で、両親が望む孫の姿を見せてあげることができないため、出家することにしたのであった。Wikipediaの「タイの仏教」という項目によれば、下記の理由で、比較的みんな行うものらしい。

出家の要因
タイにおいては、仏教徒の男子は全て出家するのが社会的に望ましいとされており、出家行為が社会的に奨励される傾向にある。出家するための条件としては男子で20歳以上、宗教的な罪がないことを前提としている。ちなみに、出家の要因として主に以下のことが挙げられるであろう。
　　　（１）成人するため。
　　　（２）ブンを両親に献上するため。
　　　（３）宗教的な行為を通して良い仏教徒になる。
　　　（４）罪の消去（刑務所を出てから一時期間、僧になる習慣がある）。
　　　（５）配偶者および家族の死去で、支えてくれる家族がいない。
　　　（６）教育を受けるため。

日本で出家というと、なんだか世捨て人のような感じだが、タイでは男性の成人通過儀礼のようになっていて、期間も1週間から3ヶ月と、お手軽なものらしい。タイプは（２）の理由で出家することにする。両親も大喜びで、やっとターンとの交際を認めるのであった。

推しがいなければちょっとムリ

オススメ度を一つ星にしているが、このシーズン2は熱狂的なワンジャイか、他の推しがいないと正直全話見終わるのが厳しい。私にとっても出家のエピソードとBIE君の挿入歌がなければ、このドラマは星なしである！まあ、挿入歌を歌う歌手が推しでこのドラマを観る人はそういないと思うが(笑)。
ちなみに昨日、スペシャルエピソードの放送＆配信があったが（昨日の時点では有料）、多分彼ら二人の結婚式だと思うので、なんか個人的にはどーでもいい感じ。おそらく観ないだろう。
（2021年2月15日加筆。ワンジャイ友が課金してスペシャルエピソードを私にも観れるようにしてくれたので、ありがたく視聴。しかし、3分2はシーズン1＆2のラブシーンの回想なので、あくまでもワンジャイ向け。ミュウ推しのワンジャイ友、ガルフ推しのBLオタク友にとっては喜ばしい内容だったようである。私的には強いていい点を挙げるとすれば、必ずしもハッピーエンドとは限らないBL物語が結婚式という形で終わったところを評価しておこう。）

というわけで、お待たせしました！こちらがBIE君の歌う挿入歌「FEEL ME」♪これはフィアットとレオのテーマソングで、彼ら二人のシーンのBGMはいつもこれである。彼の中国語で歌う曲しかほとんど聴いていなかったため、最初は慣れなかったが、タイ語もなかなかいい❤️

ここでBIE君の宣伝してどーする？と言われそうだが、彼の中国語での歌声は主演ドラマのこちらの記事でもリンク♪