中国ドラマ「氷に恋したサンシャイン -驕陽伴我-」(骄阳伴我)
主演:シャオ・ジャン(肖战)、バイ・バイホー(白百何)、ティアン・ユー(田雨)、チュウ・チュウ(朱珠)
2023年 全36話
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★☆☆
(写真=本作公式微博より)
ふぅ〜、やっと中国ドラマの記事が一本書ける。
常に2〜3本、同時進行で中国ドラマは視聴しているのだが、なんせ全て40話前後と長い。去年の年末までに視聴中の2本は終わらせたいと思ったが、全然無理で、36話という短い(いや、短くないんだけど💦)本作をなんとか今年になって完走。
広告業界で働く二人の恋愛&成長物語
バイ・バイホー演じるジャンビン(简冰)は、広告業界では有名なCMディレクター。ティアン・ユー演じる同業の夫シュエ・イーミン(薛易明)の浮気に悩まされ続け、ついに離婚を決意。
シャオ・ジャン演じる広告会社で働く新社会人のシェンヤン(盛阳)は、職場では上司にこき使われ、実家では母親が見合いしろとうるさい。
そんな時、やけ酒を飲みに行ったジャンビンと、見合いに行かされたシェンヤンは、レストランで偶然出会う。
10歳の年齢差がある二人、身分や経験の違い、家族や周囲の反対にもかかわらず、仕事や家族問題のあらゆる困難を乗り越え、互いを癒し、共に成長していくストーリーである。
仕事ができるバツイチ女の在り方とは
本作は恋愛&お仕事ドラマであるものの、ジャンビンを通して、ある年齢層の女性の”生き方”というのにも焦点が当てられている。
36歳のジャンビンは離婚したばかりなのだが、周囲から”早く新しい男を見つけろ”と猛烈な攻勢をかけられる。
通常のドラマなら、これは母親の役割であるが、本作では大学生の妹が、まるで老母のように姉を心配し、自分の大学の教授とくっつけようとする。
私なんかから見ると「30代で久々の独身生活、楽しめ〜!」と思うのだが、中国社会ではまだまだそういう雰囲気はなさそうで、とにかく結婚してこそ一人前みたいな価値観が描かれる。
これは仕事を通してもそうで、”CMディレクター”という、なんかトレンディーなイメージの業界でも、まだまだ男性至上主義みたいなものが支配しており、女性ディレクター、しかもバツイチ女という地位に、老若男女が偏見を持っているのがうかがわれた。
日本ならモラハラだセクハラだとか言われそうな発言がまだまだ蔓延っており、これは10年後ぐらいに同じドラマを見返したとき、変化を感じられる社会になってほしいと思う次第でもある。
しかも、元夫イーミンの嫉妬ぶりもなんだかうざい。自分の浮気で離婚になっているのを棚にあげ、しつこくジャンビンに付きまとうのも、これってどうよ。。。
シャオ・ジャンにはちょっとキュンキュンできなかったなぁ
年下彼氏もの❤️が大好きな私、こちらもその要素があるので、楽しみにしていたが、うーん、なんかキュンキュンはできなかったかな。
これはシャオ・ジャンなのか、それとも彼の演じるシェンヤンというキャラなのかわからない。
シェンヤンは高校生の時に会って以来、ジャンビンに10年以上憧れているわけだが、なんかシャオ・ジャンがこの役だとキモいというかイタい。
「26歳で恋愛経験一切なし!」
といばって断言するところも、なんか説得力ないんだよなぁ(笑)。
あと、本作に限ったことではないのだが、仕事の場にみんな私情を挟みすぎ!
シェンヤンは特に、ジャンビンのことを悪く言われると、客にも楯突いたりして、これもどうだかなぁって感じ。モラルの低い幼稚な若者像になってしまっていると感じたのは私だけだろうか?
バイ・バイホーの演技やキャラは良かったが、シャオ・ジャンの演じる真面目すぎる年下彼氏役は「ちょっとこれじゃない感」が大きかった。彼氏というより、"家政夫"としてうちに来てくれるのなら大歓迎だが(笑)。
とまあ、個人的には満足度は高くなかったが、それでも面白いことは面白い。コミカルな掛け合いも多く、笑えるし、3組できるサブカップルもまあまあ良い。
恋愛に向かって、ひたすら真面目に一途なシャオ・ジャンを見たい方にはおすすめかもしれない。
時々主題歌も歌うバイ・バイホーやシャオ・ジャンが本作も歌ってるかと思ったら、残念ながら違った。
こちらがエンディングテーマの『我想我願意』🎶(音源のみ)
こちらが予告編。