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台湾ドラマ「ハートに命中!100%」(命中注定我愛你)(オリジナル)

主演:ジョー・チェン(陳喬恩)、イーサン・ルァン(阮經天)、ビアンカ・バイ(白歆惠)、バロン・チェン(陈楚河)
2008年 全38話
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★☆☆
(2022年3月3日、大幅に修正・加筆)

本記事執筆当時は、このオリジナルの後に中国リメイクのみを視聴するつもりだったが、その後韓国、タイ、日本、インドネシアのリメイクを全て視聴することにし、記事を書くことにしたので、記事の体裁をある程度揃えるため、登場人物紹介を加筆、及び数カ所修正。

2008年に制作されたこの台湾ドラマ、実はアジア各国でリメイクされている人気作品である。元々中国版が公開された時に予告編を見て面白そうだったので観るつもりだったのが、台湾ドラマのリメイクと知ったので、オリジナルに興味が湧いた。こんなに各国でリメイクが作られるなら、面白いに違いない。幸いNetflixで日本語字幕付きであったので、こちらを先に観てみた次第である。

運命的な出会いをする冴えないOLと大企業若社長の物語

アジア各国リメイクと比較するため、メインの登場人物をリストで紹介。

(1)ポストイット女(または付箋女)
ジョー・チェン演じるチェン・シンイー(陳欣怡)は法律事務所で働くOL。職場の同僚だった弁護士グッチ(古驰)とクルーズに行くが、金額は全額彼女が負担。

(2)ボディケア製品製造会社の若社長
イーサン・ルァン演じるジー・チゥェーシー(紀存希)は婚約者のアンナにプロポーズするために、彼女の休みに合わせてクルーズに誘う。

(3)バレリーナ
ビアンカ・バイ演じるアンナ/シーアンナー(Anna・石安娜)はすでに国内ではプリマドンナを務める有名バレリーナであったが、是非ともニューヨークで世界を舞台に踊りたいと頑張っている。

(4)神父(アートディーラーまたはアーティスト)
バロン・チェン演じるディラン/ダイ・ジェンレン(Dylan・戴建仁)はアートディーラーだが、ボランティアで通っている孤児院の子供たちとかくれんぼをしている時に教会内に隠れていた。そこで偶然にもシンイーの告解を聞いてしまう。

【運命の出会いの場所】
香港出発の一泊二日のクルーズで、船は香港のゲンティン香港が運営するスタークルーズの「スーパースター・リブラ」号。

同僚からは「ポストイット女」と呼ばれる冴えないOLのシンイーと、石鹸会社の若い社長ツンシーが、それぞれの恋人と香港から一泊二日のクルーズに出るのであるが、ひょんなアクシデントで一晩共に過ごしてしまう。その後シンイーの妊娠が発覚。そこからお互いの家族を巻き込んだドタバタ劇のラブコメディーである。

典型的な台湾ドラマ

2001年の「流星花園」に始まり、台湾ドラマは何本か観たのであるが(もちろん観てないものの方が断然多い)、台湾ドラマには一つのパターンがあると感じた。
(1)主人公の独り言が多い、あるいはものに語りかける
(2)主人公の言動などに茶々を入れる(関西だとツッコミだろうか)二人組、あるいは3人組が必ず登場する

この2点をクリアしていれば立派な台湾ドラマ!とでもいうように、このドラマももちろんクリアしている。しかも(2)の茶々を入れる外野が多い。ツンシーのオネエ言葉の秘書、シンイーの母と姉妹、ツンシーの祖母など、もう毎エピソード大騒ぎである。なので、ストーリーの展開では非常に悲しい場面や、時にシリアスな場面もあるのだが、外野組のどれかが出てくると、なんとなく和み、ストーリーの進行がメリハリのあるものとなっている。ただ、これは好みの問題で、私は好きだが、あまりにもドタバタしすぎていて、こういうのが嫌いな人もいるかもしれない。

イケメンじゃない

ストーリーは面白いのであるが、私的にこのドラマの最大の欠点は主人公のイーサン・ルアンがイケメンと思えなかった点である。とにかく私好みのイケメンではない。もう一人の登場人物ディランを演じるバロン・チェン(陈楚河)の方が全然イケメンである。まあ、ツンシーというのもちょっと情けない男の役なので、このぐらいがいいのかもしれないが。
しかし、台湾ドラマは古いのを観ても、新しいのを観ても、出てくる女の子達はみんな美人、あるいは可愛い。中国ドラマだと、え、なんでこの子がヒロイン?というのも結構あるのだが、単に好みの問題だろうか?

上海に注目

舞台は後半で上海にも移るのであるが、これは2008年のドラマ、ほんの少しのシーンを見るだけで、上海が10年間でいかに変貌したかにも驚かされた。上海が舞台となるドラマではよく黄浦江を挟んだ高層ビル街が映し出されるのであるが、このドラマでは高層ビルが明らかにまだ少ない。そして街中の風景も、歩いている人々も、なんかまだ垢抜けていないのである。シンイーが働く場所でも同僚達は「台北から来たの?」と台北に憧れを持った言い方をするのが印象深かった。

というわけで、何よりこれから見ようと思っている中国版のシン・ジャオリン(邢昭林)主演の「You are my destiny(你是我的命中注定)」に期待することにしよう。


こちらが韓国リメイク↓

こちらがタイリメイク↓

こちらが日本リメイク↓


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