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タイ映画「Man Suang」(แมนสรวง)

主演:( )内に役名:Mile Phakphum Romsaithong(チャトラ)、Apo Nattawin Wattanagitiphat(ケム)、Bas Asavapatr Ponpiboon(ワン)、Tong Thanayut Thakoonauttaya(ホン)
2023年 124分
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★★☆
(写真=タイの各サイトよりお借りしました)

キンポルファン必見!
ということで、早速視聴した本作。存在すら実は知らなかったし、どこの国も時代劇にはあまり興味がないのだが、配信初日からアジアBLファンの間で話題になっていたし、やはり久しぶりに”マイルアポ”は見たかった!

(2024年3月11日追記:実はここ数日、アジアBLドラマファンのグループで論争になっているのだが、本作はBL作品ではない。したがって、”マイルアポ”主演でも彼らのキスシーンやNCシーンは一切ないので、あしからず)

19世紀のタイを舞台にしたサスペンス劇

シャムで最も豪華でミステリアスなエンターテイメント・クラブ "マン・スアン "に隠された真実を探るというミッションに挑む、チャチューンサオ出身の2人の青年ケムとワン。カーテンの向こうには、ラーマ3世の治世末期に政治的な交渉や計画を練るために集まった人々の姿が。
マン・スアンのオーナーの息子ホンの配下となり、舞踊の一座に加わった2人は、タポーン(太鼓)奏者のチャトラと出会う。マン・スアンの暗い秘密とそれぞれの隠された動機が少しずつ明らかになる中、殺人、反乱、真実の追求、そして王国と彼らの運命が描かれる。

MyDramaListより意訳

艶やかなタイ舞踊や当時の各国関係が見どころ

2022年の大ヒットBLドラマ『キンポルシェ』のキャストが4人も出ているとなれば、どうしても見たくなるのが人情。

私の推しだったBibleは出ていないが、それでも十分なモチベーションになったし、ちょっとシャム王国の時代や舞踊なども見てみたかった。

正直、タイの歴史には疎いので、ラーマ三世と言われてもよくわからないし、当時のシャム王国、中国、イギリスなどの関係についてもあまり知らないので、少しストーリーがわかりづらい部分はあった。

しかし、ケムとワンという地方出身者たちが、この陰謀渦巻く都会の秘密クラブで、必死に生き残ろうとする姿は、なかなか興味深いものがあった。
チャトラやホンたちと理解しあっていく過程もなかなかいい。もしかしたらキンポルを観てしまっているから、余計にそう見えたのかもしれないが、それでも皆の役柄は良かった。

アポの踊る姿は必見!

キャストとしてなんとも良かったのはケムを演じたアポ!

地元でも踊ってはいたのだが、マン・スアンに来て修行し、より洗練された動きと美しさを身につけて踊る姿は惚れ惚れ。この辺りは韓国映画『王の男』のイ・ジュンギと同じで、アポもお偉方(もちろん男性)に気に入られると、そのままお持ち帰りされるという流れ。やはりどこの国でも、このような舞踊の後では普通ということだったのだろう。

また、タイでも「お歯黒」の習慣があったのか、最初の地方にいた頃のシーンでは、ケムとワンは歯を黒くしていた。お歯黒は女性だけだというイメージだったのだが、男性もしていたというのは、タイではどういう意味があったのだろう?

そして、映画なのでそんなに出番は多くないものの、やはり異彩を放っていたのはホンを演じたトン

『ターンタイプ』、キンポルと見てきているのだが、本作では出てくるだけで華やかさというかオーラを感じた。派手な衣装も似合うし、彼はこれからラコーンで見てみたい。

こういう時代設定のタイの作品は初めて観たので、衣装や時代考証、言葉などよくできていたのかどうかはわからない。キンポルファンには必見と言えるが、そうでなくてもなかなか興味深かったので、気になった方は視聴してみてもいいだろう。

現時点で日本以外でNetflix配信。日本だけ除外されているということは、おそらくネトフリ以外のところが権利をとっているのではないかと思われる。ネトフリにサブスクしている人は、VPNでアメリカなどに接続すれば視聴可能。
こちらが予告編。


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