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何年も引きこもっている子の話

娘が、不登校から復活してきた話は、このマガジンでこれまで何度も書いてきました。

マガジンに収められている体験談が、皆さんの希望になると嬉しいなと思っているのですが、一方で、私は、何年も引きこもりをしている子を知っています。

娘と同い年で、とても優しくて、才能に溢れる子。

私は、職業柄もあって、必死に娘の不登校に介入し、心と身体の回復を促してきました。

そして、時間の経過の中で、娘は、少しずつ回復しながら、中学生、高校生、大学生への扉を開け、一歩ずつ人生を進めてきました。

親友、部活の先輩&後輩、むかつく教師、信頼する教師、親友、塾の大好きな先生、好きな人、嫌いな人・・・などなどと出会い、

勉強サボって怒られたり、挫折したり、成功したり、バイトでお金を稼ぐ喜びを覚えたり、責任を果たすことを学んだりしながら、大人になっていきました。

どれも、成長の大切な材料でしたし、これからも娘は、少しずつ成長していくんだろうなと思います。

そして、娘の成長を思うたびに、何年も引きこもっている、その子のことを思い出します。

今も、どうしたら良かったのだろうと思ったり、何が今できるだろうと考えたりすることがあります。

だけど、振り返っても、何もできなかったというのが事実です。

親御さんとは連絡が取れなかったし、サポートしすぎても、本人も嫌な気持ちになったり、こちらに気を遣っていたと思います。

今は、どんなことも、その子の人生の糧になるはずだと信じて、その子の回復を祈るばかりです。

また、同時に思うのが、どんな状況でも、必ずその子は、家族システムの中でなんらかの意味のある役割をしているのだということ。

これについては、頭で考えても、全くわからない潜在意識の話になるのですが、ファミリーコンステレーションについて理解すると、そのことがわかるはずです。

ファミリーコンステレーションを知りたい方は、まずは、このNetflixのドラマがおすすめ。

美しいファミリーコンステレーションのワークがリアルに表現されたシーンが、セラピストたちの間で話題になっています。

ファミリーコンステレーションついて書いた記事はこちらからどうぞ。


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