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月夜見さんにこだまする

伊勢市には日本神話に出てくる超メジャーな神々が祀られている神社が沢山あります。

日本神話に詳しくなくても、

某、ジャンプで人気だった忍者漫画に出てくる技の名前や。某、パズルとドラゴンのスマホゲームに出てくるキャラクターの名前など

どこかで聞いたことある日本の神様の神社が伊勢市にはあります。


伊勢神宮は内宮と外宮の2つなのですが、それらの別宮が伊勢市内・外にいくつか鎮座しており町中いろんな場所に神社を見つけることができます。

私の中で思い出深い別宮は『⽉夜⾒宮(つきよみのみや)』と呼ばれる神社でして、なぜこの神社に思い出深いかというと私の通っていた厚生小学校の裏にある神社なんですよね。

この場所は子供の頃に前を通ると、いつでも暗くてちょっと怖い印象があったのですが、大人になった今行くと街中とは思えないほど凛とした自然が広がっていて良い場所だなと思う様になりました。


この⽉夜⾒宮、ご祭神は月夜見尊(つきよみのみこと)。

天照大御神弟神で内宮の別宮、月読宮のご祭神と同じです。
『月』という文字が使われていることから、月を神格化した夜を統べる神様とされておりますが古事記や日本神話においてほとんど出番がなく、なんだかあまりよくわかってないのが事実らしいです。

地元民は『月夜見さん』とみんな呼んでおり、月夜見宮と呼んでいる人に私は出会ったことがありません。

それもそのはずで、私の通っていた小学校の校歌にはこのように書かれていて

一 かがやくひとみ 明るい笑顔
  今日も元気で 呼び合う声が
月夜見さんに こだまする
  僕のわたしの 楽しい夢が
  花咲く厚生小学校

厚生小学校 校歌一番

と6年間この校歌を歌っていれば、そりゃ月読見宮とは言わないですわな。


この『さん』などの敬称を場所や無機物につける傾向は他にもあって、『外宮』『内宮』のことを地元民は『外宮さん』『内宮さん』と呼びます。

私はこの『外宮さん』という言葉を見ると、死んだじいちゃんの声で読みあがってきますね。(笑)

関西方面では親しみやすさを出したり、敬意を払うものに対して『さん』をつける傾向にあり

関東では『様』をつける傾向があらしいですね

例えば月のことを
関西では『お月さん』
関東では『お月様』

と呼びますからね。

東京に来て思いましたが、たまにこの無機物や場所に『さん』づけをする癖が出てしまうと『はぁ?』みたいな顔をされますので西の皆さん気をつけてください。(笑)


月夜見宮へは、外宮北御門から北へ伸びる「神路通り」を歩いて10分かからないくらいで着きますのでぜひお立ち寄りください〜

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