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内田美由紀
2024年11月27日 01:11
昔、男が武蔵野国まで迷い歩いてきた。さて、その国である女を求婚した。(女の)父は「別の人に結婚させよう」と言ったが、母はなぁ、高貴な人に執着していた。父は普通の人で、母はなぁ、藤原(氏)であった。それでなぁ、高貴な人に(結婚させたい)と思っていたのだった。この婿がね(=婿候補;男)に詠んで送った歌。住む所がなぁ、入間の郡、みよしのの里であった。婿がねが返歌してとなあ(詠んだ)。よそ