ひっそり楽しむChristmas Song 5曲
なんだか今年は落ち着かないまま年末となってしまいましたね。このご時世、ご自宅でクリスマスを楽しむ方も多いかと存じます。さてそんなときのクリスマスソングはどうしましょうか。Wham!や山下達郎さんの有名曲もよいのですが、こんな世の中、もっと違った感じのクリスマスを過ごしたいという方いらっしゃいませんか。ご参考までに、ちょっと違う感じを楽しめるクリスマスソングを、さらりとご紹介したいと思います。
Greg Lake 'I Believe in Father Christmas'
いつもよりも、もっと厳粛な聖夜を過ごしたいという方はいらっしゃいませんか?
その時はこれ。この曲を聴くと世界中の人々の幸せを祈りたくなるような、そんな気分になります。もっとも、いい曲なのに知名度のイマイチなこの曲がもっと有名になることを祈りたいです。
作詞はPeter Sinfieldさん。さすがです。彼の素晴らしい詩を堪能しながら、Greg Lakeさんのまん丸な顔をみていると、本当に幸せになれそうです。
Type O Negative 'Red Water (Christmas Mourning)'
厳粛は当たり前、クリスマスをよりゴシックに、かつエモくお過ごしになりたいという方はいらっしゃいますでしょうか。美しくもおぞましい禁断の世界への誘いです。
この曲をクリスマスなど、人前でかける場合には、この世界を理解できる人を選びましょう。私ならこんな曲をかける輩からは逃げますけどね。全力で。
というか、Christmasと曲名にありますが、クリスマスソングじゃないですよね、これ。失礼しました。
Weird Al" Yankovic 'Christmas At Ground Zero'
クリスマスでも社会問題を考えていたいと言う人、いいですね。その真面目なところは多くの人を惹きつけるでしょう。そんなあなたにはこの曲をお勧めします。
さてこの曲、発表は1987年、かのベルリンの壁が崩壊する前のことなので、あくまでも冷戦下での核爆弾の恐怖をALさん流に歌った歌なのですが、曲名にGround Zeroと入れたばかりに、後にあの9.11を揶揄したと誤解されてしまいました。そのために放送禁止処分にした放送局もあったんだと。
Ground Zeroって、爆心地とか、震源地とかそういう意味だとのことですが、いまや固有名詞ですよね。ことが事だけにやむを得ないのかもしれません。人類は核の恐怖を克服したかのように見えましたが、後にテロの恐怖がやってきました。さあ、今年のクリスマスを無事に過ごすことができるのでしょうか。
Weird Alさんは、計算高いパロディソングで有名ですが、さすがに彼でも、こんなことになるとは考えられなかったでしょうね。気の毒に思いますが、この機会に、この曲のもともとのメッセージと、誤解されてしまった諸事情を理解できるように勉強するのもいいですよね。
彼の演奏するポルカは、カントリーの元祖の一つだと思うのですが、そう思うのは私だけでしょうか。
King Diamond 'No Presents For Christmas'
Heavy Metalのミュージシャンもクリスマスソングを多く歌っていますが、ほとんどは往年の名曲のカバーなんですよ。そんな中でもオリジナルソングで勝負するKing Diamondさんは素敵です。しかもこの曲は彼の特質がうまーく出ている曲です。オープニングの笑い声が聞こえた瞬間に、もうKing Diamondさんの独擅場ですね。まさに唯一無二、リスペクトするべきです。
ただクリスマスパーティーでこの曲を流すと冷たい視線を浴びる、または完全に無視されることになるかもしれません。この世界を理解してくれる方はそれほど多くないでしょう。でも恨みに思ってはいけません。クリスマスに嫌わたら一生台無しです。やはりこっそり楽しむことをお勧めします。
Captain Beefheart 'There Ain't No Santa Claus on the Evening Stage'
最後にご紹介するこの曲、最後ですのでそれこそクリスマス明けの12月26日の朝5時ごろに聴くのが一番合うのかもしれません。二日酔いの胃液が持ち上がってきた瞬間にでも聴くときに一番効果的な曲だと思われます。
詞も読んでみましたが、なんだかよくわかりません。不勉強のまま紹介すること重ねて陳謝申し上げます。
Captain Beefheartさんは、アルバムとしては、Trout Mask~が一番有名で、ほかのアルバムっていうとなかなか聴く機会がないんですよね。一体何枚の作品を出しているのかもよく知りません。彼のご尊顔も、上のビデオの写真で初めて見たと思います。意外とまともな感じのする、優しそうな方ではありませんか。やはり、過去の作品も振り返って聴いていきたいですね。
最後
ひねくれたクリスマスソングを集めましたが、ふつうのクリスマスでも、十分楽しみたいですよね。来年の皆様のご多幸をお祈りいたします。来年こそ、ですね。