見出し画像

こどものにほんご|記憶の定着:時間をおいてくりかえす(11)


日本語学習の成功体験を積む有効なものとしてテストも繰り返す

同じプリント学習でも「テスト」と名がつくと
少し緊張感をもって取り組みます。

前の時間に習ったことを忘れてしまった時
「あれ?なんだったっけ?」と真剣に考えることが
とても良い刺激になります。

答え合わせの時
最初子どもたちは嫌がるのですが
黒い鉛筆に埋もれてしまわないように
書き間違いや空欄は
赤鉛筆など目立つ色で答えを書くようにしていました。
(書き間違いの上には重ねず、近くのあいている所に)

何が出来て何が出来ていないのか
成果と課題を浮彫りにすることで
次に生かすことができます。

日を改めて同じテストを繰り返すとき
1~2分でも、赤鉛筆で書いてある所を見る
時間を設定する
と、その日のテストは前回より
良い点になります。
日本語ファイルをめくれば、いつでも確認できます。
不本意な気持ちで日本語学習に取り組んでいた児童や
幼すぎて日本語学習の必要性を真剣に考えられない児童も
出来ることが増えると、日本語学習に対して前向きになっていきました。

消しゴムや黒い鉛筆を使わない理由も子どもたちは
どこに注目して振り返りをすれば良いか分かるので
納得するようになります。



2回目(クレヨン型)
色の名前確認テスト

P18
P19



3回目(クレヨン型)
問題数を増やしました。

手裏剣の数が、4回目を表しているのは
伝統色のテストが順番として3回目だからなのですが
自分でも「あれ?手裏剣の数と合わない…。」
とちょっと考えてしまいました。

言葉がまだあまり通じない相手に提示する
数も言葉も厳選しなくてはならないと思いすぎて
分かりにくくなってしまっていますね…。


P27
P28

ページがとびとびなのは、こまめに内容を切り替えて
飽きやすい子も集中
できるように
と考えてのことなのですが、今までのページ番号が
間違っていたことに今気づきました。
需要があるかは甚だ疑問なのですが
気づいた所は直しました。失礼いたしました。


今回のミニテストは、少し時間をおいての繰り返し
という意図で間隔を開けています。
ページ番号をふってはいますが
どのページに取り組むかは
その子の発達段階やニーズに合わせて

「繰り返し」が大切とお伝えしていますが
何度も確認テストが必要でない場合は
省略してください。

いいなと思ったら応援しよう!