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「日付 3」おととい・きのう・きょう・あした・あさって|こどものにほんご


2011年 中牧 弘允さん(日本カレンダー暦文化振興協会理事)の
「学術資料講演会要旨 カレンダーから世界を見る」を拝読すると
カレンダーには、国々の文化や宗教が表れていることが分かります。

明治政府が
太陰太陽暦から西洋の暦・グレゴリオ暦に改暦したのは
財政問題があったためではないか、と考えていらっしゃる中牧さん

明治5 年も終りかけたころ、明治6 年に閏月が入るということに気がついたのですね、6 月のつぎに閏6 月が入ってくる。
そうすると、1 カ月分給料を余計に払わなければならなくなる。それを何とか回避するだけではなく、12 月も2 日分だけですから、実質2 カ月分浮くではないか、と考えた人(大隈重信)がいたようで、事の真相は定かではない部分もありますけれども、そういう事情で改暦をしたのではないか、
と言われております。

文明開化推進のためにも改暦は必要だったものの、妥協として
伝統的な行事(お盆など)が旧暦で行われることになったということが
書かれていました。

子どもの頃、旧暦ってなんだろう?と本当に不思議でした。



目の前にいない
日本語が通じない相手に
「昨日」「今日」「明日」を伝えるというのは
むずかしいのだなあと思います。

友人にアドバイスをもらって「きょう」を基点に表すようにしてみました。

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年少者は、母語でのカレンダーの形式以前に
カレンダーの見方を知らないことも考えられるので
教室に掲示してある実際のカレンダーを使いながら
今日が何月何日なのか確認したり
プリントに記入したりするようにしていました。

いつ学習したのか振り返るときにも日付は役立ちます。

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