見出し画像

第3回ビジネスデザイン講座開催レポート

i.schoolエクゼクティブ・ディレクターの堀井秀之の著書「イノベーションを生むワークショップの教科書 i.school流アイディア創出法」の出版を記念し、本の内容に基づいて、ビジネスデザインに焦点を絞った講座を、全8回シリーズで開催中です。1回完結型になりますので、シリーズの途中からでもご参加いただくことが可能です。

今回は、12月10日(金)に開催した「第3回:新規性を生み出すアプローチ3:エクストリームケース」の様子をお届けします。

エクストリームケースアプローチとは

未来社会のあり方や社会変化の方向性等に関する主張、報告書、小説、SF等を探索して、それらを基に「未来シナリオ」を設定します。その「未来シナリオ」において、現在はエクストリームケースだけれども、未来の予兆や未来では当たり前になるようなケースやユーザーを探索し、それを分析することで、未来のニーズを把握するアプローチです。

ビジネスデザイン講座211210③

ワークショップの様子

■ ワークショップのテーマ
イントロダクションの後は、「エクストリームケースアプローチ」を用いて「スーパー・アクティブシニ アが求める商品・サービス」アイディアを考えるワークショップをおこないました。

■ ワークショップの内容
①スーパー・アクティブシニアに関する事実情報(推測を含む)を分析
②①の解釈(事実に関す る推論、背景、理由)を分析
③スーパー・アクティブシニアの ニーズ(必要なモノ・コト)を挙げる
④③のニーズに応える商品・サービスのアイディアを個人ワークで発想し、メンバー全員で共有しました。

本来のプロセスでは、アイディアを発想した後、以下のプロセスが続きます。
⑤アイディアの評価(第5回ワークショプで実施予定
⑥試行錯誤の最適化・総括的分析(第6回ワークショプで実施予定
⑦アイディアの精緻化(第7回ワークショプで実施予定
⑧仮説検証(第8回ワークショプで実施予定

アイディア発表の様子

■ 質疑応答
ワークショップの最後に設けられた質疑応答の時間には「本日のプロセスの中でメンバー間での対話を重視したほうが良いのはどのプロセスでしょうか?」「エクストリームケースから発想したのに、アイディアが”よく聞くアイディア”にならないための進め方や注意点はありますか?」……など、多数の質問をいただき、盛会のうちに終了いたしました。

参加者の声

ご参加いただいた方からの感想をいくつかご紹介します。

「実際にやってみることで、"まぁそんな人もいるよね"、 "そんな場合もあるけど特別だよね"から抜け出して、エクストリームな事例を活かす術を少し知れたと思います。」

「エクストリームケースをどう未来の当たり前につなげるかの思考の進め方が学びになりました。体に染み込むまでうまく落とし込みしていきます。」

次回以降のご案内

第4回以降のビジネスデザイン講座の概要は次の通りです。

第4回:新規性を生み出すアプローチ4:未来シナリオ
■日時:2022年1月14日(金) 19時〜21時
■概要:当たり前の未来からは当たり前のアイディアしか生まれません。当たり前でない未来を描くことで新規性を生み出す方法論を学びます。

第5回:アイディアの評価:評価マトリクス
■日時:2022年1月28日(金) 16時〜18時
■概要:アイディアが本当に良いものかどうか、次のステージに進むべきアイディアか、評価する方法を学びます。

第6回:試行錯誤の最適化:総括的分析
■日時:2022年2月18日(金) 19時〜21時
■概要:短時間の思考で必ずしも良いアイディアが発想できるとは限りません。その場合に、どのように再思考をすればよいのか、論理的に考える方法を学びます。

第7回:アイディアの精緻化
■日時:2022年3月4日(金) 16時〜18時
■概要:たくさんのアイディアの中からひとつに絞った後、あらゆる方向からアイディアを捉えて詰めていく方法を学びます。

第8回:仮説検証の方法論
■日時:2022年3月18日(金) 19時〜21時
■概要:検討を重ねて詳細に詰めたアイディアが果たして未来社会のユーザーに受け入れられるのか。その検証方法を学びます。

【各回実施形式】
・ 1回 2時間(座学30分、ワークショップ60分、Q&A 30分)
・ オンライン会議システムZOOMを使用します。
・ ワークショップには、i.schoolで開発された電子付箋ツールAPISNOTE を使用します。

過去のワークショップの概要は、note記事でご覧いただけます。
第1回:新規性を生み出すアプローチ1:アナロジー思考
第2回:新規性を生み出すアプローチ2:バイアスブレイキング

本講座の申込み方法 (受付中!)

ビジネスに焦点を絞った、アイディア創出法を体系的に学ぶ本講座は、随時Peatixより受け付けております。



いいなと思ったら応援しよう!