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【ヨーロッパ周遊人旅】アルバニア編🇦🇱

ここはアルバニアの首都ティラナ。
ヨーロッパの北朝鮮と例えられた国。なぜかと言うと、第二次世界大戦後にはじまり、今から30年前までずっとこの国は鎖国をしていた。
ネットで調べてもまだまだ情報の少ない国で、入国するまで少し緊張していた。ネットでは「治安が悪い」「日本人嫌い」「ヨーロッパの北朝鮮」なんて文字が多かったからだ。

ただし来て見てびっくり!
治安?これが今まで回ってきたヨーロッパの国の中で一番いい。大袈裟じゃない。とにかく人がフレンドリーで親切。日本で外を歩く時に注意することをそのまま意識すれば良いという感じ。街並みも綺麗で、ティラナは結構な都会。バスを降りた瞬間からイメージとは180度違った。

アルバニアと聞いてピンとくる人は少ないはず。

国民性。バンカー。独裁者。スパイ。鎖国。観光。現在。
そんな言葉をキーワードに、このアルバニアの国を紹介していきたい。

モンテネグロのコトルからバスで7時間。このアルバニアへのバス情報はネットでは見つけられず、とりあえず隣接国の国境近くコトルへ行ってバスを探そうというのが作戦だった。コトルでバスを訪ねるとこれが意外とすんなり見つかった。アルバニアは隣接国のほとんどの主要都市とバスが繋がってるんだって!ちなみについ最近まで鎖国していた国だけど、入国審査はがばがばで、ほとんど流れ作業でスタンプを押してくれた。

ということで、バスでアルバニアの首都ティラナに到着。
まずはWi-Fiを繋ぐかSIMカードを買って、今日の宿のオーナーさんと連絡を取りたい。とりあえず近くにいた現地の女性に話しかけたら、私の携帯使っていいよって。そのあとも色々面倒見てくれて。
宿のオーナーさんと会えて部屋に荷物を置いて、困ったことあったら何でも言ってねとの言葉に甘え、まずはSIMカードを探したいって言ったら、一緒に買いに行こう!街も少し案内するよって。どこで換金するのがおすすめか、どこのレストランがお勧めか、どこを観光するといいか、一緒に街を散策しながらそんなことも全部教えてくれて。
滞在中はそんな出会いだらけ。街を歩いてればすぐに話しかけられて、ちょっと話が盛り上がるとInstagram交換しようとか、どこかお店に入ろうよみたいな流れ。ちなみにアルバニアは誘った人がお金を払うのが礼儀だって言われて、自分の財布を開く機会がほとんどなかった。まだまだそんなに裕福な国ではないのに。
正直、あまりにも親切な人たちを最初は少し疑っていた。けど2日目には思った、きっとこれがここの国民性なんだなって。アルバニア国民はきっとこんな感じ。来てみたらわかると思う。

そんなアルバには国内に8万個以上のBankar(シェルター)がある。核攻撃にも耐えられる構造になっているとか。

大きいものは中に居住スペース、レストランや床屋、シャワーなども備えており、大勢が生活できるような作りになっている。今は博物館として使用されており、中を見学することができる。


これらは鎖国時代に作られたもので、ただし結局8万のシェルターは一つとして使われることはなかったんだよね。なんでこんなの作ってたんだろう?という疑問があったんだけど、あとで地元の人が教えてくれた。
彼が言ってたのは、国民を洗脳する為のものだったって。鎖国期間中、外の世界に関心を持つ人々、外の世界に出たいと思う人々を洗脳する為に、外の世界はどれほど危険か、国内にいればどれほど安全か、そんな意識を植え付ける為のものだったって。
そんなことが嘘なのはみんながわかってたけど、それでも作らされたって。

鎖国期間中、国には当時の独裁者エンヴェル・ホッジャの組織した国民を監視する為のスパイ組織があった。国民の電話は盗聴され、街中には市民に扮したスパイが紛れたと。例えば、話しかけてきた男性が政府の悪口を言う、それに同調したら実は男性はスパイで刑務所送り、そんなことが行われてたんだって。そうなったら何も言えないよなぁ。どこかの国の話と似ている。色々考えさせられるね。

今はこんなに綺麗で近代的な街並み。けど、少し前まで全然違ったんだって。
これも地元の人が教えてくれたんだけど、

10年前にできた15階建てのホテル(手前の白い建物)。
当時はこの建物が国で一番高さの高い建物で、15階の建物ゆえにFifteenに集合、Fifteenで写真を撮ろうとかっていう目印になっていたと。それがほんの10年でこの様変わり。背後にすら既にさらに高い建物があるからね。その人も笑いながら、けどしみじみと話してくれた。10年で街が作れちゃうのかぁ。

アルバニアの観光の目玉はBanker。街の中心にあるティラナ公園を散策するのも気持ちがよかった。

正直それ以外は特に観光の目玉があるわけではなく、ショッピングが楽しめるわけでもないかなぁ。観光客も色々な国の人を見たけど、まだそんなにたくさんいるわけではない。
けどね、ここまで回ってきた国の中で一番楽しかった。人との触れ合いが楽しくて、今は綺麗なホテルもたくさんあるし、レストランのサービスなんかもすごく丁寧。
何が楽しかったって、なんか皆が楽しそうなのにつられるのかな?

これからどう変わっていくのか、個人的に大注目な国だと思った!
機会があれば是非訪れるべき国だよ、アルバニア!

もう少し話したい事があるから、それはまた別記事で!

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