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フィルムカメラをとことん楽しむ③「フィルムを購入する」

こんにちはこんばんは、ただいま絶賛!写真・デジカメ入門本の販売や、撮影依頼・カメラ講座も受け付けています!カメラマンのisasakaです。

はじめに

今回の記事は、前回の記事に書いた通り、「フィルムを購入する」です。
また、今回も最後まで無料ですが、サポートしてくれるかた向けに最後に有料でおまけを書いています。

さて!フィルムを購入すると言っても前回の最後に書いたように、初めてなのですから比較対象もないわけです。そこで最初は正直言って何でもいい。と思います…!本末転倒ですが…!

ただフォーマットは間違えない様にしましょう!
前回にもお話しましたが、カメラによって使うフィルムの大きさが違う事があります。以下前回の記事の引用になります

使うフィルムの種類(フォーマット)

次にフィルムの種類(フォーマット・大きさ)を2つ+αを説明します。

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さっきから書いている35mmやブローニーフィルムのことです。
いきなりこの2種類以外に手を出すと火傷するかと思います。構わないという方は頑張ってください!!わたしの手に負えないわ…

①~③35mmフィルム(135フィルム)
よく見るやつです。フィルムと言えばこれじゃないでしょうか。左上の入れ物(パトローネと言います)も可愛いですね。種類も豊富なので、撮り比べてお気に入りのフィルムを探してみるのも楽しいかと思います。

①がカラーフィルムのネガ(これをお店の機械で反転するといつものカラー写真になります)これが(お店によっては)即日現像できるフィルム!
②がモノクロフィルムのネガ(同じく反転させてモノクロの写真が出来ます)これは多分外注になるので即日不可かと。
③がポジフィルムといって、反転した状態で仕上がるフィルムです。そのまま見て楽しめますね!もちろんプリントもできます。こちらも外注、即日はおそらく不可かと。

④ブローニーフィルム(120フィルム)
画像を見ての通り大きい!なので35mmよりも精密に描写出来ます。よくみる正方形の写真はこのフィルムを使った6×6判というフォーマット(とりあえずサイズと思って下さい)で撮った写真だと思います。フォーマットは他にも6×7や6×9などいろいろあります。が今は流します。
精密な描写と引き換えに、正方形の写真だと12枚しか撮れません。また、お店で即日現像してくれるところも少ないかと思います。
画像はブローニーのポジフィルムです。もちろんカラーネガやモノクロネガもあります。

引用元:フィルムカメラをとことん楽しむ②「フィルムカメラを購入する」

と、前回カメラを購入・または調べる際のポイントとして35mmと120フィルムについてお話したので、既に購入や今調べている人にとってはさほど大きな注意点ではないかと思います。
カラーネガ・ポジ。モノクロネガ・ポジ。を間違えない様に。といった程度でしょうか。

後は予算次第です。

恐らくいきなりモノクロ写真から始めようという方は少数派だと思うので、カラーの35mmネガフィルムで話を進めると、2020/6末現在、ヨドバシカメラの通販では一本売りでの最安は692円~最高は2,120円まであります!!高っか!!え!?高っか!!滅多にカラーネガは使わないので驚いています。(ちなみにポジフィルムは1本2,000円くらいのものを愛用しているのですが…ネガでこのお値段…)
また、少しお得?な3本パックもかろうじて現存しています。24枚撮りと36枚撮り等あるので、よく確認してください。
フィルムが売れない!売上減少!なんて耳にしますが、思ったより結構種類はあったりします。ちょっと引っ張り出してきました。

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これは私がよく使うモノクロフィルム・ポジフィルムが中心ですが、ネットなどで売っているもののごくごく一部に過ぎません。

おススメフィルムは!?

ハッキリ言いましょう!こ!の!み!好みです!
なのでお店にサンプルがあれば(フィルム推しのカメラ屋さんだと定番のフィルムの特徴を書いて撮っているものを置いていたりします)それをみて気になったものでもいいでしょう。

ただ個人的なおススメというか好きなフィルムと、注意点などがあるので書いておこうと思います。

1.個人的に好きなカラーネガフィルム

滅多に使わないんですけどね。使う時はこのフィルム!というのが一応あったりします。現像はお店に出しちゃうので手元に無く、写真が用意できなかったのは申し訳ないです。リンクを貼ったので見てください。

①FUJIFILM PRO 400 H NP 36EX(135-36枚撮り)(120フィルムも有り)
お店でプリントしてくれた写真を見て、うわすごい綺麗!!なんだこれ!?と思ったフィルムがこれです。ちょっと高いのですが、自然な発色と青色なのかな、とても透明感があって感動しました。
フィルム風(なんか色被りしててザラザラしている今風の感じ)とは全然違います。これが!フィルムのパワー!という事を教えてくれました。もちろん適正な露出で撮影した事が前提ですが…!!
正直今の価格相場で買うならこのフィルム(1,510円)かな~と思います。
②Kodak PORTRA(ポートラ)400(135-36枚撮り)(120フィルムも有り)
これは私が最初の頃にず~~~っと使っていたフィルムの後継型になります。ちょっと発色が良くなったような気がしますが、それでもフィルムらしいちょっと落ち着いた感じ(個人の感想です)安心して使えますがお値段は慎重にならざるを得ない…!お店によっては1本でバラ売りしているようなところもありますよ!助かる!
③Kodak ColorPlus フィルム ISO200(135-36 36枚撮り)
安い!
やっぱりランニングコストは重要だと思います。いや本当に。お値段も良さの内の一つでしょう。たぶんちょっと鮮やかな感じがします。バンバン撮る、かつこのフィルムの色味等が好みの人には良い事尽くめです!
④FUJIFILM フジカラー 写ルンです シンプルエース 27枚撮り
ちょっと趣旨とは違うんですが、写ルンです、いいです。気兼ねなく使えます。カメラを落とそうがぶつけようが気にならない。限度はありますが。
晴れた日に外で使う分にはこれでも問題ないでしょう。①の次に良く使う気がします。(画像は古いバージョン)

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2.個人的に好きなモノクロフィルム

一応モノクロもザックリ書いておきましょうか。

①FUJIFILM ACROS100 II 36EX(135-36枚撮り)(120フィルムも有り)
これがわたしのメインのフィルムです。とても滑らかな写りのフィルムです。周りのみんなはコントラストが高いというんですが、なぜかわたしの場合低コントラストに仕上がります。自家現像の方法が違うのか?とにかく愛用のフィルムです。ちょっと値段が高くなってしまいました。。。モノクロ120フィルムはほぼこれです。他を使う事は無いですね。
②Kentmere PAN400(135-36枚撮り)
いつの間にかパッケージが変わっていました。ここ最近は出番が少ない。まずは価格(825円)。安い!そして増感という手法が使えます。簡単に言うと、感度を上げて現像することが可能で、おもに感度を1600くらいまで引き上げて使う事も出来なくはないです。これはちょっと自家現像の時にお話ししますね。(ほかのフィルムも増感は出来ます)
とりあえず感度が高いので暗くても何とかなる。絞ってパンフォーカスでスナップ出来るなどの利点があります。ちょっとザラつきますが。
③ILFORD HP5 PLUS 36EX (135-36枚撮り)(120フィルムも有り)
こちらも増感用ですね。3200くらいまでいけます。コダックのトライ-X400というフィルムもあって、こちらでもいいと言えばいいのですが、そちらより安いのと、現像した時に粒子が細かい気がするんです。なのでこっち!でもトライ-X400も使ったりします。

3.個人的に好きなリバーサルフィルム(ポジフィルム)

正直言って選択肢はほぼないです!なので一個だけ。
FUJIFILM フジクローム 135 Velvia 50 NP 36EX (135-36枚撮り)(120フィルムも有り)
デジタルとは違ったビックリな極彩色が楽しめます!!

以上!!

といった感じです。ですがやっぱり好みの部分が大きいので、何なら最初はパッケージが可愛いのとかを数種類選んで使ってみるといいのではないでしょうか。
そして色味と価格を天秤にかけ常用フィルムを決めるといいかと。

ここからは完全に個人的意見なのですが、気に入れば出来るだけそのフィルムを使うのが良い気がしています。
個人の微々たる消費なので関係があるかはわかりませんが、それでもこのフィルムは(ちょっとでも)需要があるとメーカーが感じてくれれば、そのフィルムは生き残る可能性が上がるかもしれません。ですがこれはそうだったらいいな。といった程度です。
次にそのフィルムを使い続け特性や癖を理解出来れば、より良い写真が撮れるようになるのではとも思っています。
先ほども書いたようにフィルムは今。結構高価です。古いカメラ雑誌や本には湯水のように使えと書いてあったものですが、裕福でもないわたしはなかなかそうはいきません。むしろ貧乏です。(でもフィルムカメラも使いたい!!)そんな中、失敗するとガッカリしてしまうので、それを減らすためにも、といったところです。
もちろんあれこれ色んなフィルムを使って、毎回結果に驚くのも楽しいと思います!お好きな方で楽しんでください!

フィルムを選ぶ時の注意点

フォーマットはもういいとして…
まずちょっと気にして欲しいのがそのフィルムがメジャーな物かどうかです。たまに限定のフィルムがあったりもします。
まずはメジャーな、特殊な物ではないどこでも買えるようなフィルムを購入することをお勧めします。
気に入って常用になった場合は簡単に手に入る方が楽ですし、特殊な処方をしないといけないような謎のフィルムだと現像してくれるお店も限られるかもしれません。
少し前はこのフィルムは注意してくださいなんて情報がネット上で話題になっていたりもします。
ちょっと変わった物を使いたいのはわかりますが、売れているものには売れているものだけの理由があります。個人的にはまずそこから足を踏み入れてはと思います。

次に感度(ISO)です。だいたいフィルムのパッケージに書いてある大きい数字がフィルムの感度。どれだけそのフィルムが光を感じ取りやすいかの数値です。基本的には感度が低い方がなめらか、高い感度(3200とか)だとザラザラだったりするのですがその辺は置いといて、とりあえず最初は感度がちょっと高いものを選ぶといいと思います。
皆さんがどんなカメラを選んだかはわかりませんが、ちょっとお求めやすいレンズをかった場合、おそらく暗い所では写しにくいと思います。
詳しい説明は撮影の記事の時に、と思いますが。とりあえずフィルムの感度が高い方が調整しやすいと思うので、感度400~800くらいのフィルムがいいんじゃないかと思います(おススメのカラーネガも①②は感度400です)

ふと思いついたのでおまけに書いておくと、ややこしいかもしれませんがカラーネガの現像・モノクロの現像・ポジフィルムの現像と、実は全て方法、使う薬品が違います。基本は。
ただたまに、モノクロフィルムなのにカラー現像で処方して下さいとかいうフィルムがあったりするんです。とりあえず買う時にお店の人に聞きましょう。

ということで

とりあえずカメラと一緒に何本か違うフィルムを買ってみて、使ってみて、お店でプリントしてみて、気に入った物を使うのが一番です。でも本当に好みなんです~!!
皆さんもお気に入りのフィルムを見つけてくださいね!!


おまけ

今回もですが、サポート機能あるじゃないですか。とてもおススメします。おすすめしますが、うれしい反面、他の方は無料で読んでいるところにサポート頂くのは申し訳ないので、もしisasakaをサポートしようと思ってくださった方に捧げるおまけです。あくまでおまけですが。。。

今回はフィルムの記事なので、私がいつも使っているフィルム(モノクロとポジ)について、ちょっと詳しくお話しようかなと思います。作例も10枚くらい。。。ちょっとややこしい言葉も出てきますのでご了承ください。

そしてここまで読んで下さった方もありがとうございます!
少しでも素敵な写真ライフの参考になれば幸いです。
このマガジンはまだまだ続くので、よければまたお越し頂くかフォローしてくださると役に立つ!かもしれません!

次回は撮影編です!!お楽しみに!!してください!!

ではまた。2020/6/22 isasaka

そしてサポートして下さった方はもう少し(2000字くらい)お付き合いください~!

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