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フィルムカメラをとことん楽しむ④「撮影する」
こんにちはこんばんは、ただいま絶賛!写真・デジカメ入門本の販売や、撮影依頼・カメラ講座も受け付けています!カメラマンのisasakaです!
ちょっと前回から期間が開いてしまいました。もう夏終盤ですね!
はじめに
今回は皆様お楽しみの「撮影する」です!
さて、カメラによってはフィルムを入れてしまえば、後はシャッターボタンを押して撮影するだけ!というものもありますが、それだけじゃ記事にしてもつまらないので、もうちょっとマニュアル操作が必要なカメラをメインに書いていきますね。
それでは皆様カメラは買いましたか?フィルムも2本くらい買いましたか?なら準備はオッケーです!!
撮影の前に!!フィルムを入れる!!
いざ!!撮影へ!!と言いたいところですが、まずは家でフィルムを装填しましょう!
もちろん現地で天気をみて感度の合ったフィルムを選択する事もあるでしょう、しかしこれは初心者向け記事だ!!
外で慌ててカメラやフィルムを落としたり、砂ぼこりが入ったり、フィルムを感光させてしてしまったり、、、そんなつまらないミスで出鼻をくじかれては気分が台無しです!最初は家で落ち着いて行いましょう~!
フィルムを装填する
◆35mmフィルム
このように上下に穴が開いています。これを少し引きだしつつ、フィルム室に入れます。だいたい上下逆さに入れる事が多いと思います。
次に反対側のスプールというものの隙間に差し込み、フィルムの穴を歯車のような突起に穴をひっかけます。
ひっかけて、フィルム送り(巻く)をして、きちんと引っかかっているのを確認してください。
そして裏蓋を閉め、フィルムカウンターが0になるまでフィルムを巻けば完了です。
この時引っかかりが弱いと、蓋を閉めた後でフィルムが外れてしまう事があるので、最初はしっかり差し込みましょう!中で外れていて、36枚撮り終えた?38枚目?40枚切ってもまだフィルム巻けるぞ?っとなった時には時すでに遅しです。この間の写真は何も残っていません。辛い…
◆ブローニーフィルム
まずシールをはがして、フィルムが広がらない様に注意しながら、カメラに装填します。(書いてて気づきましたが、装填後にシールを剥がしても良い気がしますね)
ペロっと出ている裏紙を引っ張り出し、こちらも反対側にあるスプールの隙間に差し込みます。
抜けやすい場合があるので指で押さえながらフィルムを巻いていき、(カメラによりますが)startの文字がカメラの印に合うところまで巻いていきます。(何度も書きますがカメラによります)
後は蓋をしめて、カウンターが①になるまでフィルムを送れば完了です!
ですがカメラへのフィルムの装填方法はいろいろなので、購入時に店員さんに教えてもらったのをよく覚えておきましょう!!
撮影の手順
共通の作業としては、①露出を計る<②露出を合わす<③ピントを合わす<④構図を決める<⑤シャッターを押す<⑥巻き上げるといった感じでしょうか。
①に行くにつれ、カメラが勝手に行ってくれる機種もある。という風に思って頂ければよいと思います。
他にも一枚ごとにフィルムを巻き上げたり、シャッターチャージが必要だったり、いろいろ細かい事がありますが順位が分かんないので除外しちゃいました!その辺はだいたいカメラを買った時点でわかるでしょう!ってことで進めます!
①露出を計る
②露出を合わせる
フィルムカメラをとことん楽しむ②で書いた通り、露出計の内蔵されたカメラを買いましたか?買った?買ってないの?じゃあそんな人のために2パターン書きますね。
・露出計の内蔵されているカメラの場合
この場合は簡単です。ファインダーを覗くと指針や、+-といった目印が動いていると思います。ファインダーの外で見れるものもあります(3枚目)
その目印が真ん中に来るようにカメラのF値(絞り)とSS(シャッター速度)を設定すればオッケーです。ね、簡単でしょ?
だから露出計内蔵のカメラをおススメしたのです!!
もう特に書くことはない!レッツトライです!
・露出計の無いカメラの場合
この場合は外部の露出計を使う事になると思います。しかし!今!この時代!スマホで露出が計れます!「露出計 アプリ」とかで検索すれば出てきます。ですがわたくし面倒くさがりなので、露出計(スマホも含めて)を数回しか使った事がありません。
だってデジカメで分かるじゃないですか。
撮った画像まで見れる。コンデジで構いません。それでバックアップがてらデジタルでも写真を撮っておけば、万が一フィルムに何かあっても写真は残ります。
露出計は可愛いものも多いので、持ちたい気持ちもわかりますが、露出計を持つより、個人的にはコンデジを持つことをおススメします。
で、デジカメで感度をフィルムと同じに設定し、マニュアルモードでF値(絞り)とSS(シャッター速度)を設定し撮影します。
いい明るさになったと思ったら、その設定でフィルムカメラを使って撮影すればオッケーです。
ネガだと暗い場所はちょっと明るめに撮っておく方がミスは少ないですね。
ネガの場合は、ブレない程度に、明るめに撮っておけば何とかなります。
③ピントを合わす
AFのカメラなら機械任せですが、マニュアルのレンズだとピントを自分で合わす必要があります!ファインダーを覗き、レンズのピントリングを回し、写したいものにピントを合わせましょう。
レンズのF○○の数字が大きい数字だとピントは外しにくいです、背景をボカしたい時は数字を出来るだけ小さくしましょう!詳しくは「被写界深度(ひしゃかいしんど)」で検索検索!です!
④構図を決める
ピントを合わせると同時に構図を決めるのが良いですが、カメラによってはピントの確認がファインダーの中心でしかできない場合もあります。
なので真ん中でピントを合わせてから、カメラを動かして構図の良いように持っていく必要が出てきます。
この時の注意点は、「カメラを被写体と平行・垂直に動かす」です。ちょっと説明が難しいですが、ピントはフィルムに対して水平垂直なのです。カメラを自分を中心に左右上下に回してしまうとほんの少しピントがずれる恐れがあります「コサイン誤差」と呼ばれるのですが、詳しくはググってください。サインコサインタンジェントのコサインです。
なのでカメラを振るのではなく、ガラスに張り付くパントマイムの様に、自分を少し左右に上下に動かしましょう。ちょっと怪しい動きになります。
⑤シャッターを押す
後はシャッターを押すだけです!!ですが!!押すだけと侮ることなかれです。せっかくピントや構図を怪しい動きで決めたのに、ここで雑に押すと全てが台無しになる「ブレ」が発生する恐れがあります。
脇を閉じ、呼吸を落ち着かせ、しっかりとシャッターを切りましょう!が基本です!
⑥フィルムを送る(シャッターチャージする)
基本的にはシャッターを切ったら、次にすぐ撮影できるようにフィルム送りして必要であればシャッターチャージもしましょう!(勝手にシャッターチャージされるのも多いですね)
これで一枚写真が撮れました!
文字にすると果てしなく面倒くさそうですが、慣れたころには実際には数秒です。まずはゆっくりはじめましょう!
フィルムを撮り終えたら…
さて、数時間、数日、数か月経って、フィルムを使い切ったとしましょう。
撮り終えたらまずやる事があります!それはフィルムを巻き上げる事です。撮り終えた後、35mmの場合は感光しない様にパトローネにフィルムを巻き戻す必要があります。(撮り終えた瞬間「ジィ~!!」っと音を立てて自動で巻き上げてくれる機種もあります)
これをしないで慌てて蓋を開けると全て台無しと思っていいでしょう。
機種にもよるのですが、だいたい35mmのカメラは画像のようなレバーをグルグルしてフィルムを巻き上げます。
フィルムを巻ききったら、レバーが軽くなるので最初は指先に感覚を集中させてください!
120フィルムの場合は、撮り終えた後、更に巻いて巻いて巻き切る!です。
巻き終えたら蓋を開けてフィルムを取り出します。
取り出すときに巻いた紙・フィルムが広がらない様に注意しましょう!
最初に引き出したペロっと出ている部分を中に折り曲げ、恐らくシールが付いていると思うので、それを使って封をします。(とてもアナログ)
封をするときに、ちゃんと巻き上げられているか、たるんでいないか注意しましょう。隙間が空いているとフィルムが感光します!
※さて、このフィルムを撮り終える行為ですが、もしあなたがカメラを中古で買ったばかり。初めての撮影。だとしたら、とりあえず一日で撮っちゃいましょう!何故ならカメラがちゃんと作動しているか、撮ってみないと分からないからです。
時間をかけて大事に撮った写真が撮れてなかった…だとかなりへこみます。
即試しどりをおススメいたします。
さて、後は撮り終えたフィルムをお店へ持っていくだけです!
現像代の他に、仕上げの方法によってプリント代やCDデータ代がかかるので注意しましょう!
余談ですが先日、二人で写真撮り歩きをして、数年振りにカラーネガ36枚撮りを2本、同時プリント(現像と同時にプリントもしてもらう事)をすると支払額に愕然としました!(私は普段、モノクロフィルムをお店に出さずに自分で現像しています)
でも撮った写真をその場で相手にプレゼントしたり、仕上がった写真を手にとってこれとこれが好きと話したり、とても楽しかったので、やはりプリントするのは良いですね。
お店が近所にあるのなら、まずデータでもらって、気に入ったカットだけをプリントしてもらうのも良いかと思います!
さて、そんな訳で写真の撮り方はこんな感じでしょうか。蓋の開け方や巻き戻しの方法などはカメラによって違うので、購入時によく確認しましょう~!!
ひとまずはここまでのマガジンの内容で、フィルムカメラを楽しむ事が出来るのではないかと思います。
ぜひ素敵なフィルム写真ライフを楽しんで下さいね~!!
勢いで現像~プリントまでサラッと書いてしまいましたが、まぁお店の人に任せれば大丈夫でしょう…!
しかし!このマガジン【フィルムカメラをとことん楽しむ①】で書いた通り、まだまだ楽しむ方法は存在します!!下記のように、私が説明出来るだけでもまだ半分程といったところです。
まだまだ楽しめますよ!
・フィルムカメラ(レンズ)を購入する
・フィルムを購入する
・フィルムカメラで撮影する
・フィルムを現像する(お店にお願いする)
・写真をプリントする(お店にお願いする)
----------------------今はここまで----------------------
・フィルムを現像する(自分で現像する)
※モノクロフィルムの場合
・写真をプリントする(自分でプリントする)
※モノクロフィルムの場合
・写真を額装して飾ってみる
実は既に別の記事で簡単に書いているものもあります。お暇な時はこちらもどうぞよろしくお願いいたします。
【プリントされた写真を飾ってみませんか?】
【フィルムの自家現像ってどうやるの?】
さて次回は、モノクロフィルムになりますが、フィルムを自分で現像する記事を、上記のものより丁寧に書こうかなと思っております。
ちょっと分割記事になるかもしれませんが、楽しみにしていただければ幸いです。
それでは皆様またそのうちに!!それまでカラーフィルムで楽しんで下さいね!!ちなみにマガジンはこちらです!!良かったら読んでくださいね!!
いえーい!!
2020.9.7 isasaka
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