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Isao Cato ブラジル滞在記 2020

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南米の大都市、サンパウロの今のサンバ、今のブラジルをお届けしています。2016年から続けている現地のサンバチームに打楽器奏者として、サンパウロのカーニバル (Carnaval d…
このマガジンではブラジルの今、サンバチームの内側からしか見ることの出来ない部分を動画や写真と共にお…
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2020年2月の記事一覧

歴史的建造物 コパン の暮らし (Edifício Copan)

 サンパウロの音楽大学ソウザ・リマの打楽器科に通っていた時、最後に借りた部屋がこのコパンでした。  今回の滞在でもどうしてもここを拠点にサンバチームへの参加や、文化研究をしたくてここの部屋を借りました。  偶然にも学生の時に住んでいた居住区と同じブロック。素敵な巡り合わせに幸せを感じました。  ブラジルを代表する建築家 オスカー・ニーマイヤ 設計(wikiでは彼の事務所が手がけたと紹介されています。)の建物で、曲線を用いた事が特徴の建造物です。  このコパン、空港のカフ

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全員で歌うサンバ "障がい者グループ アーラ・ソシアゥのエンサイオ"

 参加させていただく事になった、障がい者と介助者で構成されているグループ "アーラ・ソシアゥ(Ala Social)" のエンサイオと呼ばれるサンバ練習が月に二回、週末の午前中に行われています。  私がこのグループに参加する事になったきっかけはこの記事をご覧だくさい。  一般的な打楽器隊のエンサイオや、全体でのエンサイオは一般的に夜に行われています。エンサイオについてはこちら。  アーラ・ソシアゥのエンサイオについて今回の記事で紹介します。

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この奥にサンバ。

 サンパウロ市の東部 シダージ・リーデル (Cidade Líder)の公共施設の大部屋の一室でサンバが行われていました。付近のバス停に降り立つとサンバの打楽器音 バトゥカーダ が聞こえてきました。音と地元住民に助けられて到着したのがこの門です。この門を入ると、この記事のカバー写真にある坂があります。  リーデルの打楽器隊には2018年から参加。その年に4部リーグで優勝してから、毎年順位を上げて、今や3部リーグで人気のあるチームの一つになっています。  このチームの名

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本拠地で行うサンバ

 エスコーラ・ジ・サンバと呼ばれるサンバチームの殆どは”クァドラ(Quadra)”や"Seje(セージ)"という「本拠地」で様々なイベントを開催しています。今回はサンバチームの"ホーザス・ジ・オウロ (Rosas de Ouro)"のエンサイオ・ジェラウ (Ensaio  Geral)と呼ばれるイベントを紹介します!  エンサイオは、基本的にカーニバルパレードで演舞する内容に沿ってプログラムされています。エンサイオをGoogleで翻訳すると「リハーサル」と出てきます。  

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"逸品"を作る職人 ルイス・ポエイラの楽器

 友人のルイス。彼と出会ったのは2015年。当時彼は一人で楽器を作り、一人で販売もしていた。  去年連絡を取った時には水害によって全ての楽器が水に浸ってしまったと言っていた。手伝いを申し出たけれども、私に出来ることは何も無かった。  改めて今年(2020年)、彼に連絡を取ると、お店/工房を移転したと言う。  お店に到着したら以前と変わらない笑顔でルイスは出迎えてくれた。  彼の楽器はとても私の語彙力では言い表せない素晴らしい"雰囲気"を帯びており、その音も何申し分ない。2

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カーニバル前に無料で観覧できる"サンバ・パレード"

 ブラジルのカーニバル時期に開催されるサンバ・パレード。サンボードロモと呼ばれる縦長の会場で開催され、著名な場所はサンパウロとリオ・デ・ジャネイロの二箇所があります。  ブラジルのWikipediaによると、サンボードロモは17個ブラジル国内にあるそうです。いつか全部行ってみたいな。(可能であれば演奏しに行きたい。)  前回の記事『カーニバルの裏舞台。予行演習"エンサイオ・テクニコ"』では、演者としての目線で紹介しました。  今回はエンサイオ・テクニコを観覧するという目線で

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