ルールは少ない方が良い
Xの投稿で書ききれないポエム。
自分はスタートアップ界隈で長く働いているということもあり、スピード感や合理性を大事にしている。
様々なチームやクライアントと仕事をする中で組織の「ルール作り」にモヤっとすることが度々あるので、自分の考えを示しておく。
ルールは少ない方が良い
前提として、組織のルールは少ない方が良い。
その方が覚えやすいしルールを破る機会も少なく済む。ルールを守らせるための仕組みやコミュニケーションも減る。
言い換えると、ルールが少ない組織の方が生産性が高いと言える。
なぜルールを設けるのか?
ルールを設ける理由はやってほしくないことを回避するためである。
品質を一定に保つため
安全や事故防止のため
など
ルールを設けるべきタイミング
ルールは不安を解消したいときに設けるのではなく、課題を解決したいときに設けるべきである。
ルールを増やすのは最低限のみ、やむを得ない場合に限り、適さなくなったら速やかに廃止する。
オペレータが手順を誤ってユーザーに迷惑をかけてしまったとき
エンジニアがコードの書き方で非効率な書き方をしてしまったとき
このように目の前の具体的な課題を解決する手段があり、以降同じ課題が発生した際に同じ手段で解決したいとき(あるいは事前に回避したいとき)にルールを設ける。
ルールを設けるべきではないタイミング
プロジェクトを発足したのでルールを決めたいとなったとき
ツールを導入したのでルールを決めたいとなったとき
「で、具体的にどんなルールを設けよう?」などと議論している時点でルールを設けるべきではない。それはルールを設けることが目的になってしまっている。
ルールが細かく定められていると「ちゃんとしてる」ように見えるのでルールを設けたがる人もいるが、そのルールが本当に必要か考えるべき。
まとめ
ルールを定める = 悪 ではない。
ルールが沢山あると大事なルールが埋もれてしまうので、大事なルールだけを定めようという話。
ルールを少なくするというのはルールを設けなくて済むように設備投資や仕組み化するということでもある。
行動指針や価値観が共有されていると個別具体的なルールを沢山設けなくて済む。個別具体的なルールは想定されていない課題への解を持たないが、行動指針や価値観といった抽象度の高い基準が共有されていれば想定されていない課題にもその基準で判断できるからだ。
これはルールに限った話ではなく、ツールの導入や会社のMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を決める際にも同じことが言える。
「DXしたい」「AIでなんかしたい」とかいうのも手段が先行してしまっている。
会社のMVVを決める際にも「じゃあ、なにがいいかなぁ」というのは本質的ではない。社長が口癖のように言ってることや考えていることをMVVに反映すべきであって、根源的に湧いてきたものではない後から考えたものを掲げても社員にも定着しないしカルチャーとして根付かない。
言い換えると、迷ってる時点で決める必要のないことなのかもしれない。
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