新婚旅行でアラスカに行った話 #1
どーも、いさなです。
今回からは新シリーズ“新婚旅行でアラスカに行った話”をお届けします。
アラスカ旅行前を綴った「新婚旅行でアラスカに行く話」はこちら
1日目
関空から飛行機に乗ります。デルタ航空で8時間かけてシアトルまで行きアラスカ航空にトランジットしてアンカレッジへ向かいます。
本題と全然関係無いんですが、関西国際空港の付近の海にあるこのちょぼちょぼは一体なんなんでしょう?知ってる方は教えてください。
デルタ航空の機内食は野菜が新鮮で美味しかったです。
スターウォーズとか見てるうちにシアトルに着きました。二時間のトランジットでアラスカ航空の便へ搭乗、シアトルからは4〜5時間でアラスカに着きます。
上空からみた山脈の景色が既に美しく、今回の旅の期待感が高まります。
同日 15:00 くらいにアンカレッジに到着しました。
まず行ったことは事前に日本で購入しておいたSIMカードの入れ替えです。というのも、アラスカにはWi-Fiがつながる場所が少ないためです。AT&T社の容量無制限SIMは旅行中総じてサクサクで、レストラン、バスの時刻表などを調べるのにストレスが無いため非常に重宝しました。
ピープルムーバーにという市バス的なやつで空港からダウンタウンまで移動しました。ピープルムーバーの利用料は2ドル固定なので安くて便利です(お釣りが出ないので小銭か1ドル札の準備を忘れずに)。アンカレッジは治安も比較的良いのでヤバ目なやつは見ませんでした。
日本のバスはボタンが一般的ですが、ピープルムーバーは紐でした。
宿にチェックインして荷物を置いたら早速アンカレッジの街を散策です。何も無いけど馬鹿でかい公園がありました。犬の散歩したりサッカーやったりのんびりしてる人が居てなんか良い街ですね。一応アラスカも夏なんですが、日本の春か秋くらいの感じで過ごしやすいです。
ナイスな看板を見つけたので今夜の店は速攻で決まりました。
Beer loversを謳っているだけあって、店内も魅力的な光景でした。
天井の飾りもビールタップだし、飾ってある絵もシュールで可愛い。
サーモン&ケールのサラダとサーモンメンチカツサンドを注文しました。サラダ一皿が完全に2人前で出てきて早速アメリカの洗礼を受けました。アラスカはサーモンの名産地で、日本では見かけない独特のサーモン料理が食べられるのが楽しいところ。もちろん美味しい。
この日はワイフィーと合わせて4杯のビールを飲みました。アメリカではクラフトビールが主流なのか分かりませんが、とにかく種類が多すぎて味と名前が一致しない上に自分が何を飲んだのか全然覚えられませんでした。それはそれである意味幸せなシチュエーションです。ビール好きの方は是非足を運んでみてほしいです。
ハンピーズ・グレート・アラスカン・アルハウス
610 W 6th Ave, Anchorage, AK 99501 アメリカ合衆国
+1 907-276-2337
https://goo.gl/maps/MMVj1Mn55B7ovSUS9
夕食の後はダウンタウン唯一のスーパーマーケットで翌日の朝食を調達しました。
New Sagaya City Market
900 W 13th Ave, Anchorage, AK 99501 アメリカ合衆国
+1 907-274-6173
https://goo.gl/maps/QtpJ3s8TKN7X3BqE8
このマーケットへは翌日また訪れて、デナリ国立公園滞在中の食料(計算上は2人前を23食分)をまとめ買いする予定です。
2日目
早起きして朝食を済ませました。ひとまずアラスカ観光という事で、ANHC(アラスカネイティブヘリテッジセンター)へ向かいます。ここではアラスカの先住民、俗に言う“エスキモー”の文化が紹介されています。
アンカレッジ博物館からシャトルバスが出ているんですが、発着場所が分かりにくくて焦りました。バス停みたいな表示は無いんですが、博物館エントランスの南側の道路に時間通りにバスがきました。
エントランスではワタリガラスを模した像がお出迎えしてくれます。ワタリガラスはエスキモー達から、自分たちの祖先だと信じられていた動物です。なぜそのような信仰が生まれたのかについては僕はまだよく理解できてないので勉強しておきます。現在はシャーマニズムよりキリスト教の方が多数派だそうです。
ANHCはアンカレッジ博物館と提携しており、共通チケットがあるのでそちらを購入しました。(たしか30ドルくらいだった記憶)
エスキモーといっても地域ごとに違う文化を持っており、その特色ごとに5つに分かれています。
例えばアラスカ北部の最も積雪が激しい地域に住む“イヌピアック”の住居はこちら
入り口はこんな感じ
住居の前には鯨の骨が飾られています。これは、各家庭にいくらくらいの鯨が分け与えられたのかを覚えておくためのものだそうです。
こうやって異文化に触れることによって、逆に自分の価値観を見直すきっかけになります。捕鯨やアザラシ猟なんかは、西洋の価値観からすれば野蛮な行為に見えてしまいますが、彼らは必要最低限の自然の恵みによって“生かされている”と考えます。ボーダレスな現代に生きているので、ウチはウチ他所は他所と容易な線引きも出来ませんが、適宜“見つめ直す”ことも必要だなと感じました。
木材が手に入りやすい南部の村ではトーテムポールを作る文化もあるそうです。
昼食はカフェテリアでアメリカっぽいものを食べました。地球の歩き方にはここでムースのシチューとかの郷土料理が食べられるって書いてあったんだけど、残念ながらありませんでした。
伝統工芸品は日本のそれと色使いも意匠も全く違うので見応えがあります。
ANHCはエスキモーの文化を守り伝えていくと共に若者たちの就労先、経済的支援の地盤としての機能もあります。アンカレッジに立ち寄った際は是非足を運んでみてください。
一旦アンカレッジに戻り、アンカレッジビジターセンターでデナリ国立公園についての情報を集めに行きました。しょぼい英語力を振り絞って事前にホームページで調べておいたことの答え合わせ的な感じです。
※写真のビジターセンターの斜向かいにある施設にパークレンジャーが常駐してるのでそこでいろいろ教えてもらえます。
アンカレッジはあちこちにこうやって花が飾ってあって街中が可愛くて素敵です。
次は翌日に乗るアラスカ鉄道の駅の下見に行きました。早朝の電車なので、正確な場所を把握しておきたかった。
ここまでで一通りアンカレッジでやりたいことは完了したので、いよいよ明日からのデナリ国立公園へ向けて準備に取り掛かります。
まずはダウンタウン唯一のアウトドアショップ6th Avenue Outfittersで買い出しをしました。
ガスキャニスター、虫除け網、虫除けスプレー、クマ除けスプレーなど、主に日本で買えないものや飛行機に持ち込めないものを購入しました。
蚊除けネットのラインナップが徹底的すぎる。
そしてこれがアラスカが誇る最強の虫対策アイテム、プラスチックを溶かすほど強力な悪名高き虫除けスプレー“DEET”とどんな有効成分が含まれているのかイマイチよく分からない虫刺され軟膏“アフターバイト”です!
僕たちはデナリ国立公園の中でも最も蚊が大量に発生する“ワンダーレイクキャンプグラウンド”に3泊するつもりなので、蚊対策は絶対必須です。
そして、デナリ国立公園のなかでも1,2を争う名所であるワンダーレイクではレイクサーモンやグレーリングなどの魚が釣れるとの事なので、ダウンタウンの釣具屋“ビッグレイズ”で釣り用品を一式購入しました。緊張しながら「僕たちは釣りビギナーなんだけどワンダーレイクで釣りをやってみたいからルアー釣り用のアイテム一式を下さい」と拙い英語で伝えたところ、釣り具担当のおっちゃんが無茶苦茶親切に道具を選んでくれました。おっちゃんはレイジアゲインストザマシーンファンでなんかめちゃ意気投合して盛り上がりました。
Big Ray's
320 W 4th Ave, Anchorage, AK 99501 アメリカ合衆国
+1 907-279-2401
https://goo.gl/maps/FmumewKQKCFS352GA
次はNew Sagaya’s City Marketにてキャンプ中の食料23食分を調達しました。
夕食は人気のグリルにて。僕はステーキ、ワイフィーはハリバット(オヒョウ)を食べました。無茶苦茶混んでたので予約していった方が良いです。ゴープロで食べ物の写真を撮ると全然美味しくなさそうになる事と、アメリカのステーキの焼き具合は日本より一段焼き目なのでミディアムを頼むとウェルダンで出てくることを学びました。
オヒョウは日本ではあまり食べる機会のない魚だと思います。淡白だけど脂が乗っていて美味しいです。
Glacier Brewhouse
737 W 5th Ave #110 , Anchorage, AK 99501 アメリカ合衆国
+1 907-274-2739
https://goo.gl/maps/5i3gQW9iGrr6EEGo8
僕は疲れていたのかビール一杯でノックアウトされてしまい、泥酔して寝てる間にワイフィーが食料をパッキングしてくれました。日持ちする食材を持ち運ばなければならない反面、重量とゴミの排出に気を使った結果、加工肉や缶詰、パスタなどの食材を全てジップロックに移して持ち運びます。
前日と同じAirbnbにて一泊して2日目も無事終了です。