記憶から消せない 答え合わせもできない 電車は通り過ぎていった
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構造内部には過剰に力が蓄積されていて、力は解放を要求する。それが故の祝祭であり、それが故のこのひたすら書くという行為である。
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無限の可能性が死んで、今の自分に収束する。亀を救えなかった浦島太郎、蜘蛛に噛まれなかったスパイダーマン、息を吹き返さなかったイエス・キリスト。
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愛してくれてありがとう、その好意は僕にとって生温い刃物。悲しい君の顔は、初めから見たくなかったのに。
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レイヤーの差異によるディスコミュニケーション。岩を運ぶ奴隷と、ピラミッドに骨を埋める王の間で、会話は成立しない。
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正解は僥倖であり奇跡、骨になるまでボタンを押そうとも、限られた区画に於いて下された結論に真の公共性はない。
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毎日誰かが僕の心を土足で踏み荒らしていく。僕は空洞であり、交流する思惑はあらゆる幽霊の複合体。全てを諦め、受容した時、何かを失った。
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