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舞台「ハリーポッターと呪いの子」を観た

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

たまたま仕事の研修で東京に行ったのだが、会場がハリーポッターの舞台の劇場近くだった。
研修終了予定は17:30。
開演時間は18:15。
大急ぎで行けばギリ間に合う。

この舞台、もう、めちゃくちゃ行きたくて。
でもいろいろ予定やお金が調整できず、諦めていた。
せっかくだし、ちょっと見てみるだけ……と思ってみてみたら、まだチケット取れるではないか?!
これは、行けということか……?

ということで、チケットを取って行ってきた。

もう本当に、すんばらしかったので、感想を残しておきたい。

6月にディズニーランドに行った話が一向に書き上がらないが、(下書きには保存されてる)(じゃあ公開しろよ)、忘れないうちに私は舞台の感想を先に書きたい。書く。

前提:
・このお芝居の戯曲本は発売された当初にすぐ買って読んだ。
何年前だろ……
めちゃくちゃ前だったので内容はうろ覚え。
設定だけはかろうじて覚えてるレベル。
周辺環境やグッズ等についても全く調べずに行った。
・今回のハリーのキャストは石丸幹二さんだった。日時で選んだのでたまたまだったけど、3人の中では一番観たかったかも。あとは特にキャストに好みは無し。きっと皆さん素晴らしい。



思いついたことを思いついた順に箇条書き。
以下ネタバレしかない。


それでは……レッツスタート☆


・劇場自体がこのお芝居のための劇場になってる。NYのブロードウェイ、ロンドンのウェストエンドと同じ感じ。その時点でかなり沸いた。
・劇場周辺にはハリポタカフェとグッズのお店が。どちらも予約必須って感じっぽい。
・私が座った席は2階席J列下手側。後ろから2列目くらい。
かなり俯瞰で見下ろす感じ。でも遮るものも特になく、舞台全体が見えるので正直2階席でも十分だった。表情は分からないかな。
2000円アップしたらさらに2列くらい前に行けたんだけど、この2000円の差ってデカかったのかな……分からん……
・ステージフード売ってた。すげえ、ドーナツとかジュースとか売ってる劇場、日本で初めて。
そういえばNYのライオンキングのタンブラー欲しくてジュース買ったな。まだそのタンブラー使ってる。プラッチックのペラッペラのやつ(余談)
隣のカップルが2つフルーツジュース買ってきて飲み比べてた。美味しいって言ってたけど、フルーツジュースはそれ以降、飲まれることはなかった。

・真面目な演出の話をすると、「ハリーポッターのその後を描くには演劇がいい思う」という発想から始まってる(意訳)ので、ミュージカルとかショーではなく、本当演劇って感じのお芝居でした。

その上で魔法の演出をどうするかというと、
①照明
②ダンス的な身体表現
③回転舞台
④マジック
⑤舞台装置/小道具
って感じだった。

①照明
多種多様な灯りとプロジェクションマッピングが使われていることももちろんなんだけど、影の使い方が非常に素晴らしく、それが魔法を実在させていた。
例えば舞台上で四角く照明を当て、その端に扉や額縁を作ることで人がフッと消えていくのはマジで魔法だった。
(ダンブルドアが肖像画から消えていくところとか、映画そのままだったよ???)

②ダンス的な身体表現
例えば、「言うことを聞かない杖」っていうのを全部ダンサーさんたちの動きで表現するので、観てるこちらとしては「ああ、杖に意思がある」って感じで見える。
(これは多分youtubeとかで観られるから観て)
あとは、魔法で勝手に本が開いちゃうとかは、魔法をかけた人の動きに合わせて全員がジャバラになってる本を開いたり閉じたりすることで魔法が見える気がしてくる。
体が使えるっていうのは素晴らしいね。

③回転舞台
舞台が回る。
舞台の床が回る。
それで場面転換だったり、時間経過だったり、移動だったり。
舞台が回ってるぅうう!!!

④マジック
これはもう魔法を使う上で必須な演出だったと思うんだけど。
マジック監督みたいな人の名前がスタッフに入ってた。
そりゃそうだよね。
私はマジシャンじゃないので「ああ、あれはこのマジックの技法だな」とかは分からないんだけど。
ポリジュース薬での変身シーンとか、どこかから突然人が現れるとか、物が飛んでくるとか、なんかそういうのに、マジックの技術が使われてた。
そしてその場面で照明も上手に使われてて。
変身してる時の視線誘導のために何かが光ったり、消えていたり。
もう連携技だったと思う。すばらしかった。

⑤舞台装置/小道具
舞台セット頭上には時計。駅の時計のデザインなんだけど、今回の話は逆転時計(タイムターナー)の話なのでめちゃくちゃ効果的だったと思う。
あと……なんて表現したらいいんだ……
天井付近がアーチ状の形をした柱が、何列か両端に。
イギリスの大学とかによくあるアーチの形状って言ったら伝わるかしら……
これはキングスクロス駅にも、ホグワーツにもなり得るので非常に良い舞台美術でした。
床面の柄は魔法陣的な感じ?
床が回るんですけど、それも合わさっていい感じでした。
あと奈落が結構開く。
あとは階段と、ドア、ベッドが動く大道具として必要な時に出てくる。
小道具でよく出てきたのはスーツケース、本、杖。他は遠くてあんまり見えなかった。


以下、ただ私の叫び。

・舞台上にはトランクが素敵な感じでプリセットされてる。
もうオタクはこの時点で、ああ、キングスクロス駅から始まるんだ、と、すぐ分かった。あれだろ、映画の一番最後のシーンから始まるんだろ。知ってる。好き。
・トランクががーまるちょばみたいになってた。魔法ってすごい。
・その後、トランクを組み替えて電車構内の座席に「見立て」。外国人は見立ては苦手っていうのを聞いたことがあるけど、めっちゃ見立てるやん。きららかと思った。最初からその演出をだされて、ああ、これ本当に演劇なんだなって思ってワクワクした。
・スコーピウス、めっちゃいい役者さん。
・大学時代に吐くほど聞いたImogen HeapのAha!がリミックスされて流れてきた時には心踊った。社内販売のおばさんは怖かった。
・え、ワイヤーアクションあるとか聞いてない。やばい。
・うわぁああ、ブラックライトで照らしたら会場中に文字書いてあるやん?!確かにト書であったな……そしてこんなん、劇場ずっと押さえないと無理やんって思ったの、思い出した。だから、海外スタイルでやってんのかー!!!すげーーー!!!
・舞台のそこ、開くの???そしてそこ水なの???え、水中マジックってこと……?どういう仕組みなの?役者さん、本物……?毎回濡れるの……?
・ここら辺で確か休憩挟んだ。もう放心状態だった。休憩中の時間潰しにいかがですか?ってお姉さんがパンフレット売りにきたので、追いかけて買った。結局読まずに抱きしめながら最後まで芝居観た。
・スネイプが生きている……(号泣)
・スコーピウス、めっちゃいい役者さんやな。(2回目)
・スコーピウス、ダブルキャストだったんだけど、お一人ちょうどその日に降板されたのをTwitterで見た。多分彼もすごく良かったんだと思う。ただこんなにロングランになったら、毎日毎日同じ役をするって、なんか訳わかんなくなっちゃう感じもちょっと分かった。そしてそんな世界にずっといる石丸幹二ってすごいなって思った。「父」が分からず葛藤するハリーと、それでもちょっとチャーミングなところが感じられる素敵なお芝居でした。
・石丸幹二が〇〇に変身して喋ってた時、ちょっとカジモドだった。(あんまりにネタばれなので一応伏せる)
・プリセットと同じ位置にまたトランクが置かれたので、ああ、キングスクロスで終わるんだなって思ったら、墓地だった。セドリックのお墓に来る、というハリーと息子。本当やん、よく見たら色違うやん……見立て……!(泣)
・ここで隣のカップルの男の子が号泣し始めた。分かるよ、分かる。
・上演時間3時間40分+休憩20分で会場から出たのは22:15頃。私の尻は限界を迎えていた。
・脚本も良かった。さすが、JKローリング。もう、すでに出来上がってる世界観で話を書くのってすごく難しいと思うんだけど、やっぱりすごいなって思った。


まとめ:もう一回観たい。

スーツとパンプスで駆け込んでよかった。
次の日はあまりに疲れてたのでついにエナドリとキューピーコーワゴールドの高いやつに頼ることになったが全く後悔していない。

機会があるならマジでもう一回観たい。
できれば今度は前の方の席で表情まで見たい。
飛行機代惜しくないかも。

今年もよろしくお願いします。

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