コンプレックスと向き合う
君は、コンプレックスがあるだろうか?
もし、コンプレックスを抱えていて、悩みだと感じているなら、できることならお父さんとお母さんに話してみてほしい。
でも、コンプレックスを打ち明けるのって、怖いよね。
ぼくはとっても怖かった。
怖かったから、誰にも話さず、自分の心だけで抱えていたんだ。
だから、何か君が抱えていたとしても、お父さんやお母さんに話すことができない、って言われてもしょうがないと思っている。
だって、お父さんだって全然言わなかったんだから。
でもね、言ってみると、すごく心が軽くなるんだ。
ぼくは自分のコンプレックスを3人の人に話したことがある。
1番初めは、昔付き合っていた女性。
ずっと心に引っかかっていたんだ、本当に好きでいてくれてるのか、って。
コンプレックスが重荷になって、自分の中で深く大きな問題として抱えていた。
相手がどう思っているのか、変に思っているんじゃないか。
でも、本当に好きだったから、思い切って話してみた。
するとね、全然気にしてなかったんだ。
そして、1番嬉しい言葉をかけてくれた。
何があってもあなたの味方よ、って。
いまは、もうその女性とは離ればなれになってしまったけど。
味方でいてくれる人がいるって思わせてくれて、すごく嬉しかったなあ。
君も、誰かを支えるときには、味方になってあげてね。きっとすごく喜んでくれるよ。
2番目は、君のお母さんだ。
なんで打ち明けたかというと、僕のコンプレックスが君にも影響するんじゃないか、って思ったんだ。
君のお母さんは、なんて言ってくれたと思う?
気にしたことなかった。
僕が気にしていたコンプレックスは、周りからしたら些細な、どうでもいいことなんだな、って思えたよ。
最後に、1番大切な友達にも話したんだ。
その子は、チャームポイントだと言ってくれた。
まさか、自分が気にしている部分を、かわいい、って言ってもらえるなんて思ってなかったから、びっくりしたよ。
僕は、自分のコンプレックスを3人にだけ話してみて、わかったことがある。
コンプレックスって、自分が重く考えすぎなだけで、人からすれば些細な、ちっちゃなことなんだってこと。
そして、コンプレックスがあったおかげで、打ち明けた相手と秘密を共有できたみたいで、なんだか話す前よりも、距離が近く感じられるんだ。
だから、もし君がコンプレックスを抱えて、悩んでいたら、誰にでもいい、少しでも心許せる相手に、打ち明けてみてほしいんだ。
そして、味方をつくってほしい。
それが僕やお母さんの役目でもあるんだけど。
友だちや恋人、尊敬する先生、君に関わるすべての人のなかから、君が信頼できる人を見つけていくのも、人生の楽しみ方のひとつだからね。
君が抱えたコンプレックスを、君だけのものにしないようにね。
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