見出し画像

上天草に誕生したスモールラグジュアリーホテル「天ノ寂」

上天草はここ10年、熊本県内観光地において桁外れに地場資本による投資開発が進み、加速度的に観光地としての魅力が高まっている。我々開発側の人間は勿論のこと上天草在住者や出身者も市外の人々から「最近上天草凄いね!」とか「今いちばん好きな観光地だよ」と声をかけられることが増えてきており、当事者の一員として非常に嬉しく思う。

その上天草に新たに2つの注目施設が開業する。一つ目が天草の名門「ホテル竜宮」が「天草天空の船」に続く3施設目のスモールラグジュアリーホテル「天ノ寂」。2つ目が人気観光リゾート施設「リゾラテラス天草」や老舗お土産店「藍のあまくさ村」を運営する藍の村観光が手掛けるリゾート型ワーケーション宿泊施設「L'isola THE BIRD」。まだネットにほとんど情報が出ていない両施設にひと足先に内覧させて頂いた。先ず初回は天ノ寂をご紹介したい。

発展著しい上天草市前島エリア

ホテル竜宮の歴史

最初にホテル竜宮について紹介したい。ホテル竜宮は元警察職員だった創業者が天草五橋の開通に合わせて海の家的な施設を開業したのが創業で、常連客の要望により宿泊業に進出し竜宮荘としてスタートし、質の高い接客と美味しい料理を売りに天草での人気旅館としての地位を固めていった。その後、創業者の息子二人(現在の会長・社長の兄弟)が後を継いでから規模の拡大を続け、1999年にさらさ館をオープン。2008年に旧館をフルリノベーションし全室客室露天風呂付きのスイート「天使の梯子」を。2013年には閉鎖された展望所兼土産店跡を取得し、豪華客船をイメージしたホテル「天空の船」を開業した。そして数年前に隣接地の民宿跡を取得し、6月のスモールラグジュアリーホテル「天ノ寂」の開業に至っている。実はこの10年、上天草で新築で開業した宿泊施設はコンテナやトレーラーハウス等の施設を除き天空の船以外は一切無い。当社のシークルーズハウスナビオやシークルーズグランピング熊本天草は大規模投資とは言ってもリノベーションであり、純粋な新築は天空の船の次が天ノ寂なのだ。ホテル竜宮はまさに天草・熊本を牽引してきた宿泊事業者といえる。

前島エリアに位置するホテル竜宮。横には建設中の天ノ寂
竜宮と天ノ寂の目の前には美しい多島海が広がる
海の見えるチャペルは大人気でホテル竜宮の天草での婚礼シェアはNo.1
豪華客船をイメージした天空の船。夕陽を見ながら上質なイタリアンの夕食を楽しめる
天空の船のインフィニティプール。富裕層の好みを理解している

上天草の付加価値重視の観光戦略の原点はホテル竜宮

ここから先は

2,142字 / 14画像

¥ 300

期間限定!PayPayで支払うと抽選でお得

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?