わがままを貫くか、欲張りに生きるか ――創作キャラが教えてくれたこと――
以前投稿した記事に関連し、創作キャラを頭の中でしゃべらせたり、話し相手になってもらったり……といった、脳内会話を以前にも増して楽しんでいるいろうたです。
1 過去キャラが教えてくれたこと ――成功者になるか、幸福になるか――(物語のキャラに興味のない人は「2」まで読み飛ばしてもらってもいいです)
さて、問題を抱えていた主人公が自己成長を遂げて物語を卒業した場合、積極的に語りかけてくることはないのですが、それでも気に入っているキャラは居るもので、なんとかして再登場させられないかと思ってしまうのが物書きの悪い癖σ(^◇^;)
今回、再登場を依頼したのが「好きが言えない2 後編」で主人公だった永江孝太郎(物語のあらすじを知りたい方はこちらから読めます)。しかし彼は、もうやりきった、とばかりに承諾してくれませんでしたので、やはり無理かと諦めていたのです。
そこで、紙のノートに思いつくまま書き出す作業をしてみました。すると、頭の中では語ってこなかった永江が想いを語り始めたのです。
彼は言いました。
僕にはわがままを許してくれる人がいた。君にはいるか?
彼は根っからの野球人。でもそれは、彼の両親、そして周りの人が、彼のやりたいこと=わがままを許し、応援してくれたからこそ続けられたと気づいた。この台詞は、そこから来ているのでしょう。
こんなことを言う彼ならきっと、死ぬまで野球をしているだろうなと想像しました。そこからやっと、プロ野球選手として活躍している永江がイメージできたのです(「クロス×クロス#5」に登場)。執筆中の物語の主人公と会話させることを想定していたから、なかなか語ってくれなかったけれど、スターとして登場させることで、違和感なく絡ませることができたという裏話です。
彼はその後、こうも言いました。
僕はもう主役を張ることはないだろう。けれど、アドバイスをするという形でならいくらでも出よう。プロとしての自負もある。そしてそれは、僕にしか出来ない役目だと思っている。
…また出てきてくれることを期待しています!
☆☆☆
一方で、当時の相方だった水沢庸平も現れました。しかし彼は、同じ野球人でも永江とは全く違う生き方を選んだようです。
彼の台詞も印象的でした。
永江みたいに努力できる人間は一握り。俺は恋もしたいし、自由な時間も欲しい。中途半端でもいい。やりたいことは全部してみたい。こんなふうな、欲張りな生き方もありだぜ? お前なら、孝太郎と俺の生き方、どっちを選ぶ?
どうやら彼は大学卒業後、どこかの企業の野球部に所属しながら、社会人として元気にやっているようです。なので、今後二人が登場する物語を描くのは難しいかもしれませんが、何かしらの形で書けたらいいなーなんて思っています。
2 変えさせられた価値観 ――成功者と幸福な人とその考え方――
さて、ここからが本題です。
両者から突きつけられた問い。それは、
・わがままが許されるなら、ひとつの夢を追い続ける
・中途半端でも、やりたいことは全部やる
どちらを選ぶか? というものでした。
簡単にいえば、成功をとるか、幸福をとるかと言うことです。
永江は、夢を追い続けるには、それ相応の努力と覚悟が必要だといいます。それができないなら、今やりたいことに全力で、あれもこれも楽しみながら生きようぜ、と水沢はいいます。
私はこれまでの学びを通して、高所得を目指すことだったり、多くのものを所有していたり、有名人になったりすることを追い求めても満足はとどまるところを知らないし、競争社会で数字を追い求める限り、真に幸せにはなれないと思い込んできました。そう言った承認欲求を満たすことより、「今ここ」を生き、目の前の幸福を感じられる人生を選ぶべきなのだと。
しかし、彼らの問いを考察する中で違う視点を得たのです。
例えばプロスポーツ選手というのは、確かに夢を叶えた成功者だけれども、観る人にもまた、夢や感動を与えることができる。そういう方法で、他者貢献する人もいるし、むしろ、彼らのような存在は必要不可欠なのではないか、と。
私自身、1プロ野球ファンとして、応援しているチームや選手が活躍する姿には、勇気や感動をもらいます。彼らの努力を知れば、頑張ろうという気持ちにもなります。
もちろん、上を目指し続ける人の活躍できる期間は短いかもしれないし、あるとき突然、多くを失うかもしれない。けれど、彼らの生き方を非難する必要もないと気づいたのです。私とは違う生き方に幸福を求めたに過ぎないのだ、と。
何年も、お気に入りの哲学者の論調を鵜呑みにし過ぎていたな、と反省……。考察は大事ですね。
☆☆☆
最後に改めて、私は「物書き」として、読者の方に夢や気づきを与えられる存在になりたいと思っています。成功するかどうかは関係なく、です。つまりは、夢を追いながらも幸福を求める、最も贅沢な生き方を選ぼうというわけです。わがまま&欲張り(笑)二人に怒られそうですが……σ(^◇^;)
おそらく永江も結果としてはプロの選手になれたけど、たとえなれなくても野球は続けていただろうと思います。ただ今回は、私の考えに変化が現れたことを説明するため、永江の言葉の「夢を叶える」=「成功者」と説明させて頂きました。ちょっとわかりにくかったかもしれませんが、ご理解くだされば幸いです。
僕は好きな野球を続けてきただけだ。ただ僕のプレイが、観た人に勇気や元気を与えられるのなら、プロの道を選ぶのもありかもしれないと思っただけのことだよ。そして、応援してくれる人の声が、僕自身に幸福感をもたらす。こんなにいいことはない。
永江の言葉をもらったところで、この話はここまでです。私も永江を目指して頑張ります。
追記:
過去キャラとの対話の中で思い出したこと。それは結婚式で「将来の夢は?」という質問があって「小説家になる!」と答えたことです。しかもそれを「二人の夢だ」と言ったように記憶しています。そして、わがままにも今現在、小説を書く生活を許されている私は恵まれているなあと、パートナーには改めて感謝しています。
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