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人一倍敏感な子の子育て #5 子供(相手)は期待通りに動かないと再認識する

先日、下の子の運動会がありました。

家では練習の様子や歌を披露していたので楽しみにしていたのですが、まぁ、予想通り、本番では発揮されませんでした。

比較しない

主人はひどくがっかりし、「なぜやろうとしないのか」としばらくの間ご立腹のようでした。

その気持ちは分かります。私も、楽しみにしていたので、他の子と同じように可愛い演技を披露してくれたら、との思いがありました。

ですが、落ち着いてからよく考えてみました。

「そうだ、他の子と比べてはいけない!」

他の子が同じ学年、年齢だとしても、運動会の本番という発表の場でみな一様に演技ができると思うのは、大人の発想です。

子供にしてみれば、広い校庭(園庭が狭いため、近くの小学校の校庭を借りています)に放り出され、演技するのは恐怖なのかもしれません。

ちなみに、HSCの上の子は、年少のときは大泣きで演技どころではありませんでしたから、泣かずに輪の中にいるだけでも良しと考えることもできます。

そもそも。

自分の思い通りに他人を動かすことはできないのです。だって他人なのですから、それが当たり前。はじめから、期待通りに動いてほしいという考え自体、間違っていたことを思い出したのでした。もちろん、期待が裏切られたと感じて憤るのも「イライラすることを自らが選択しただけ」です。

これからどうするか

本人曰く、「恥ずかしい」とのこと。
大人からすれば、一人だけやらずにいる方がかえって目立ち恥ずかしいと思うのですが、そういう気持ちではないようです。

とにかくこればかりは、本人が「人前でなにかする事が恥ずかしいことではない」「今はみんなで同じことをする時間である」ことを認識するしかないのでは、と思ったのでした(幼稚園では、やりたくないならいいよ、という優しさがあるのかなとも感じました)。

アドラー心理学を用いるなら、

「なぜできなかったのか」
と過ぎたこと、原因に注目しても仕方ない。

「次はどうするか」

そのことが大事です。

幸い、まだ幼稚園生活は一年あります。一年あればさまざまなことを経験し、成長するはずです。年長では最年長としての自覚も芽生えてくるし、体力もついてきてそれが自信にもつながるでしょう。

できなかった事に、いい意味での劣等感を持ち、自己成長の糧にしてほしいものです。そして親も、親として、子供から学び成長させてもらえればと思います。

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いろうた@「今、ここを生きる」を描く小説家
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