敏感な親子のゆっくり生活#21 我が子が敏感さんで救われた、という話
HSC(ひといちばい敏感な子供)というと、そうでない子に比べて刺激を受けやすく、なじめなかったり疲れやすかったり……といったマイナス面が先に思い浮かぶ方もいるかもしれません。しかし、今回はその、敏感さが「プラス」に働いたことでわたし自身が救われた、というお話をしようと思います。
実は昨日、ワクチン接種の副反応で倒れていました。高熱、と言うほどではないにしろ、明らかに不調でしたので子供が学校から帰宅後も横になってはウトウトしておりました。
あらかじめ、不調になるであろうことは伝えてありましたから、子供たちは寝込んでいる私を見てすぐにそれと気づいたようです。
「熱を測りましょう」
「寒いなら、毛布を掛けてあげるね」
「元気になるようにお手紙書いたよ」
とまあ、至れり尽くせり。
普段から手伝いや気遣いはしてくれる子供たちですが、昨日ほどそれを実感した日はありませんでした。
食事の支度もお手の物なので、自分たちで支度をし、人数分を作ってくれました。
薬を飲んで一眠りしたら少し回復したので、そのタイミングで夕食を食べたのですが、そのときのご飯と言ったらメチャクチャおいしくて。不調だったのを忘れておかわりしてしまったくらい(ただの白米です!)。子供の愛情を感じた瞬間でした。
おかげさまでずいぶんのんびりすることが出来、今日は体調も戻りました。
「元気になるように書いたお手紙のおかげかな?」
下の子が元気になったわたしに言ってきたので、
「そうだよ、ありがとうね」
といってハグをしてあげました。
さて、寝込みながら読んでいた本に、「子育ては許しである」という言葉がありました。
「こんなわたしでいいのか」と不安や自己否定をしてきた、その過去の自分を子供がまるっと受け容れてくれる。許してくれる。それですべて許されるのだと。
子育てではいろいろと学びがありましたし、自己成長もできたと思っていますが、「そうか、母親に愛されたかったという幼心は、いま、子どもによって叶えられているんだ」と腑に落ちたのでした。
良く、出した分だけ返ってくる、とは言いますが、こと子どもに与えた愛情は、時間が経ってから少しずつ返ってくるものなのかな、と思ったりしています。もちろん、子どもへの愛情は見返り無しなのですが、今回のような形で返ってくると嬉しいものですね。
もし、あなたも子育てをされているなら、「子どもはいまのあなたが大好き」で、「あなたのすべてを肯定してくれる大切な存在」なのだと思いながら、お子さんと接してみてください。子育てでお疲れの方でも、ちょっとだけ気持ちが楽になるんじゃないかな、と思います🥰
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