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劣等感まみれ状態から抜け出せるなんて、想像出来なかった

私には3歳上の姉がいます。
姉は何でも器用にこなす子供でした。

運動神経抜群で、クリエイティブな才能もある姉。
それに比べて、何をしても平凡な結果しか出せない私。

姉の習い事は、私も習いました。
ピアノ、スイミング、書道、ドッヂボール。
どれも姉のように上手くは出来ません。

姉はイラストも上手で、一時期は漫画家になりたいと言っていたほど、夢中になって漫画を描いていました。
私も真似して漫画を描いていましたが、基礎の練習をするほどの情熱も無く、姉の足元にも及びません。

姉の真似をして、姉との実力差を実感して、劣等感に苛まれる。
そのループは大人になってからも続きました。
姉がLINEスタンプを作るといえば、私も真似してLINEスタンプを作ったりして。

姉には次々とやりたいことが見つかって、実際に行動に移して、どんどん自分のものにしていく。
それに比べて私はやりたいことが無くて、何をやっても続かないし上手くならない。
ずっと私の中に劣等感がありました。

システムエンジニアという仕事で就職しましたが、クリエイティブな仕事への憧れは残ったまま。
でも私にはクリエイティブな才能は無い。無理。
そう思うほど、それが出来る人への憧れの気持ちが強くなりました。
自分にしか出来ない表現をしたいと、強く思っていました。


そんな私がアクセサリーを作り始めたのですから、周りはとても驚いていました。
動画編集の仕事も始めて、やっていることは正にクリエイティブ。
自分でもビックリです!

私にクリエイティブな才能があるのかは分かりませんが、少なくとも「無理」と決めつけてしまったのは、良く無かったですね。
クリエイティブな仕事にも沢山種類があって、自分が興味を持てる分野に出会えていなかったのだなと思います。
興味が持てれば学びたいと思えるし、夢中にもなれるのだと気付きました。

自分の好きなこと・やりたいことが見つからず、姉の好きなこと・やりたいことを真似していただけの子供時代。
自分のやりたいことを見つけて収入を得られるようになる未来なんて、全く想像出来ませんでした。

今も姉のことを尊敬していますが、劣等感はありません。
自分の人生をハンドリングしている感覚が、とても心地良いです。


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見出し画像はFreepikの素材を加工させていただきました。
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彩 @いろtoいろ | 風に舞うペーパージュエリー作家
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