ひととひと。食材と人の架け橋。山口県周南市「結び musubi」
山口県周南市櫛ヶ浜にオープンしたランチ&カフェ「結び musubi」。櫛ヶ浜で生まれ育ったオーナーの船木 江津子 (ふなき えつこ) さんが、人と人との縁をむすぶ場所として令和4年(2022年)12月25日に開業をかなえた。オープンから約2ヵ月、リピーター続出でにぎわいがとまらない。
営業はランチタイムとカフェタイムの二部制。
ランチタイムは11~14時。ランチは「人が好き。人が喜んでくれることが好き。食(しょく)って癒されると思っていて、食で助けたい」という船木さんがつくる。
ランチのデザート、カフェタイム14〜17時のスイーツは、船木さんの長女 沙也佳 (さやか) さんの手づくりである。
ランチメニューは、‘少しずついいものを食べたい’ という女性の心をつかむ「姫御膳」。メインのおかずが日替わり「結びランチ」。船木さんの隠れ推しである「スパイシービーフカレー」。令和5年(2023年) 1月には ‘女性が好むランチより安く食べたい’ という男性の声から、新メニュー「男前定食」も加わった。
御膳、ランチ、定食、あえてネーミングを統一しないのは、船木さんの遊び心。写真映え!な可愛らしい器の数々も注目。長年趣味でコレクションした愛着の器である。お料理に 器に、SNSのおしゃれな1コマになる。
食材は、地産地消。とれたて新鮮、安心な食材をお客様に届けたい想いがこだわりを生む。船木さんのこれまでの関わり、ご縁により、鹿野、須々万、徳地、長穂などから食材を仕入れている。スイーツもこだわりの食材を使用。しっとりで上品、やさしい甘さで絶品。来てくださるお客様のため、日々改良を重ねる努力の結晶。
コーヒーは、周南市に本店を置く 山口県のコーヒー専門店「COFFEEBOY (コーヒーボーイ)」の焙煎豆を使用している。
これまでの関わり、ご縁 -
開業前の船木さんは、山口県内のスーパー「サンリブ下松店」で22年間 試食販売員として勤続。
船木さんは、最初、サンリブ下松店でかまぼこを製造販売していた親戚の店の手伝いで、天ぷらを販売していた。その後、他店からも商品販売の依頼を受ける。いつしか、「試食販売員」としてサンリブ下松店を含め県内外の大型スーパーに引っ張りだこに。一日何百人ものお客様と接してこられました。「とにかく楽しかった。100円のお豆腐で簡単で安いレシピを勉強して作り、お客さんに ‘晩ご飯の一品に助かった’ と言われるのが喜びだった」「お客さんを元気にしたいと思っていたけど、本当は、私がお客さんに元気をもらっていたんだなと最後に気づいた。いっぱい与えられてきた」と、涙を浮かべて当時を振りかえる。
試食販売員だった船木さんを知る人は、「あの方だから買っていた。からいならからい、甘いなら甘いと言う姿勢に信頼があった。買おうと思ってなかった食材も、買いたくなる人柄だった」と話す。開業時、店内から入り口まで華やかに並んだ祝い花からも、慕われる人柄を感じる。
サンリブ下松店での食材、食材を育てる生産者さんとの出会いも、船木さんの宝物となっている。野菜生産者「神さまの杖」さんが作るみずみずしいきゅうりやブルーベリーたち (周南市)。「鹿野ファーム」ブランドの鹿野高原豚 (周南市) 。徳地ねぎ (山口市) など。船木さんの食材や生産者さんに対する愛情は深く、その素晴らしさを知り得る (試食販売当時の) 船木さんから買いたくなる気持ちがわかる。良質な地元の食材を、お客様へ。試食販売からかたちを変え、いまは「結び musubi」の料理となり食材の美味しさがお客様に伝わっている。
ご縁があり、関わった方々に助けられ、応援され、今があるという。
母のよろこぶ顔が見たい
母に 褒めてもらいたい -
小学校1年生の頃、見よう見まねでフライパンをにぎり、始めた料理。出会った人々への恩返し、縁結びをする料理へとなっている。
結び musubi
住所 :周南市櫛ヶ浜461-1
櫛ヶ浜駅より徒歩約10分
電話番号:070-9068-2355
営業時間: ランチ11:00〜14:00 L.O13:30
カフェ14:00~17:00 L.O16:30
定休日 :月曜日・火曜日・祝日
駐車場 :有
結び musubi Instagram:
https://www.instagram.com/musubi12_25/
船木さん(えつ姉 )料理 Instagram:
https://www.instagram.com/___mu_su_bi___/
神さまの杖 Instagram:
https://www.instagram.com/kamisamanotue/
鹿野ファーム:
※本記事の内容は、執筆時点(2023年3月)のものです。