Iroribi×SS伊豆『スポーツチーム選手のメディカルデータをデジタル化』
こんにちは。サッカーチームSS伊豆の監督、そしてIroribiのメンバーでもある伊藤壮です。
今回は「サッカー分析」からもう少し視野を広げて、スポーツチーム全般に活かせるデジタル活用についての取り組みの報告です。
メディカルデータがバラバラになっている問題をデジタル技術で解決する
今回行ったのはSS伊豆の選手達のメディカルデータをダッシュボードにして常に選手のデータを可視化できるようにするというものです。
メディカルデータとは今までの怪我・病気歴をまとめた物になります。
今まで自チームでは「メディカルデータ」として怪我・病気の記録を管理することはできていない状況で、選手が怪我をしてしまったらメディカルスタッフが確認して、怪我の傾向などを整理しながらその都度対応していました。
このような状況なのでメディカルスタッフ以外がメディカルデータを見てコミュニケーションをとる時間もない状況でした。
他の町クラブでも、怪我や病気の記録は取っているものの色々なデータと混ざっている状態でエクセル管理しているので、欲しい情報がすぐに見れないことも課題になっている様子でした。
このようなSS伊豆の課題は、同じように他のチームでも課題になっていて、すそ野の広いサッカー業界全体としてもある課題なのではないかと感じます。
今回それをIroribiで普段使われているノウハウを入れていくことで解決していきました。
できるだけ手間をかけすぎず、データ管理をし、ダッシュボードを作成しています。
データ活用を具体的にイメージしてから着手する
早速データを集めようとしてしまうのですが、着手する前に大切なことが、このデータをどのように活用していくのかを具体的にイメージすることです。
チームのトレーナスタッフにもヒヤリングをして進めて行くことによって、データを有効的に活用できる仕組みにしていくことができました。
何を整理したのかというと
どのようにデータを活用していくのか
どのようにデータを打ち込んでもらうのか
誰がこのデータを見るのか
いつ見るのか
データの取得方法の工夫
データの取得はGoogle Forms(グーグルフォーム)を使ってアンケートのように選手から回答してもらって取って行くことにしました。
このようにフォームでの記入も、ただ選手に文章で記入してもらうのでなく選択形式を増やすことによって管理しやすい統一されたデータになりました。
Google Formsは結果をGoogle Spread Sheets(スプレッドシート)に簡単にすることができるのですごく便利です。
使用シーンを考えて可視化デザインする
この可視化で大切なのは、実際に活用する人がどうこのダッシュボードを見るのかを想定して組み立てることです。
メディカルスタッフからは選手の怪我の傾向を見たいという要望があったので、ダッシュボードの左上に選手名の選択ボタンをおき、それぞれの選手個人のシートを出しやすくしました。
また昨シーズンのシートとそれ以前のシートを分けることで直近の傾向なのかそうでないのかを簡単に分けてみることができます。
今回はGoogle Looker Studio(グーグルルッカ―スタジオ)を使ってダッシュボードを作成しました。
Google Looker StudioはGoogleが出しているサービスの一つになります。
Google Looker Studioはスプレットシートとも連携できるのでスプレットシートにまとめたデータを簡単にダッシュボードにすることができます。
まとめ
今回チームのメディカルデータを可視化する流れで感じたことは、
実際に使っているシーンを具体的に想定して進めていくことの大切さです。
データのデジタル化と一口に言っても、最終的にはそのデータをちゃんと活用して現場の環境を良くしていくことが目的になります。
現場で「使いにくい」や「どのように活用していけばわからない」となってしまうと、継続的に使用していくことにはつながりません。
そこを他のスタッフとも話しながらしっかり明確にイメージして作っていったからこそ、今回いいものが出来上がっていったと感じています。
またIroribiではSS伊豆のデジタル活用をサポートしていこうと思います!
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