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Iroribi 的「思考整理ノート」(仮)のススメ しらべものとヒアリング

デジタル技術を社会に実装するのがミッションの私たちIroribiですが
結局のところ、思考の整理には手書きがいい!というのもありまして、見開き3分割のオリジナルノートを作成して日々の業務で活用しています。
データ分析業務に限らず、様々な業種の方が利用できるフォーマットなので、事例形式で使う様子を説明していきます!


その1「調べものにつかう」

書き出しの順番は、右ページの上からです。

【右上】

まず、現状で自分なりに考えうる仮説や、調べものをする対象を知った過程で得た情報などを書き出しておきます。

とりあえず思いつくまま調べてみる(ネットや書籍が多くなりがち)
 ↓
そこから何かとっかかりを掴み、言語化する
 ・どんな結論になりそうか(仮説)
 ・その為にどんな材料と判断が必要か

【左ページ】

右上にある言葉をキーワードにして再度調べる
(一回目に加えて、専門誌や論文、リリース情報、知ってそうな知人に聞く等を含める)
調べる対象の解像度が高くなっているはず。
 ↓
分かったことを簡潔に言語化する(【左ページの下部】まとめ)
 *特に仮説と違った部分を明確にしておくと良い

【右下】

分かったことと最初の仮説を照らし合わせます。
そこからどういう結論に至るのか、自分の考えを言語化します。

どんなことを調べて、どんな感想や結論を持つのか、というのは個人に依るところが多いので明確な結論付けの方法を説明するのは難しいですが
下記のように自分の思考を探っていくことができると思います。

・仮説から違った部分があれば、なぜそうなったのかの考察
・分からない部分が多い場合にも、あと何があれば判断できるのか
・「面白い」「難しい」などの感想があれば、その感情はどの部分に起因しているのか
・「自分なりの解釈では…」「これを200文字で説明するなら…」など、要約して説明するとどうなるのかイメージする

【補足ポイント】

誰かに発表・報告する予定であれば、
・分かったことをどのように、どの順番で伝えるか
・自分の意見はどう伝えるか
などを想定しながら
マーカーや振り番号を付けていくと、そのままプレゼンテーション資料やレポート資料の骨子に結びつけることができるはずです!



その2 「ヒアリング」につかう

大枠はその1と同じ流れですが、当たり前ですが今回は誰かと会話しながらになります。
ので、より丁寧に事前準備や会話の想定が必要です。

書き出しは【右上】で、まず事前準備です。

【右上】

現状ある情報から、相手のおかれている状況や悩みなどを想定して書き出しておきます。

画像のとおり、例として
 ・やりたいと思っていることは何で、どうしてか
 ・困っていることは何で、どうしてか
 ・今ではなくこの先のやりたい(そうな)ことや、悩み(そうな)こと

というような内容があげられます。

もしこのような事が想定しにくいのであれば、
この記事の「その1しらべもの」の部分を参考に、周辺情報を集めると良いかもしれません。

まだ深い関係性が作れていないクライアントであっても、
ホームページなどがあれば会社情報や特色としていること、もしくは業界の歴史とその中での立ち位置など、知ることは沢山あります。
そこから、今回聞きたい内容や、導きたい結論をある程度は考えておきましょう。

【左ページ】まだ準備です。丁寧に。

【右上】で整理した想定内容から、
それらを確かめるためにどう質問するのかを考えます。

まずは項目(=聞きたいこと)を箇条書きで書き出します(上部)
 ↓
その項目が聞ける質問文を想定しておきます(下部)

ヒアリングは会話なので、
「はい」だった場合は次に何を確認した方がいいか
「いいえ」だった場合にはどうするか
キャッチボールの分岐を想定しておくと良いでしょう。


【そして、ヒアリングに臨みます】

ヒアリング内容をすべて記録する場合は別のものに残すことになると思いますが、
ぜひこのノート内にもメモをとってください。
【左上】の項目ごとに相手の答えを書いていくようにすると、聞き漏れが防げます。

【右下】※ヒアリング中もしくは後

最初に想定していたこと【右上】とヒアリング結果を照らし合わせながらまとめます。
そして次にやることなどを考えます。
(結論の出し方はヒアリングの種類や内容によってケースバイケースです)

・想定どおりだったのか、違ったのか
・違うとは、どう違うのか
・分からない部分が多い場合にも、あと何があれば判断できるのか
・次にするべきactionはあるのか

【補足ポイント】

ヒアリングの中で【右下】まで考えきれると、相手にとってもすっきりとする場になります。
そのためには、事前に仮説をもっておき、会話の分岐を想定しておくことが大切です。

ヒアリングしてはじめて分かることも沢山あるので、
想定質問が活かされないこともあるかもしれませんが、
準備せずにいくと、本質的な問題点を見つけるまでに時間を要してもったいないことにもなります。

短い時間の中でもしっかり次につながる、
相手に感謝される時間にするには、準備は大事なことですよね。


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