都会人と離島人の違い
宮古島で離島暮らしを4年間してきたマキノタイチです。
この4年で自分に大きな変化があり、今さら驚いています。
目に見える大きな変化は『車の運転速度が遅くなった』ということです。
50km/h制限の道路でも40km/h前後で走っていて、それが遅いと感じなくなり、無意識に30km/hほどで走ってる場合もあります。
これって以前じゃ考えられないこと。
なぜならわたしは、50km/h制限の道路を平気で70km/h前後ですっ飛ばしていたからです。(ごめんなさい)
それが当たり前で、それが普通でした。
今だったら、宮古のおじいの軽トラが25km/hで走っていても「仕方ねーさぁ」と笑っちゃっています。
逆に、観光客のレンタカーが60km/h程で通りすぎたとき・・・
「こえ~(恐~い)!」と感じていました。
感性的な変化なのでしょう。
わたしの感性的な変化とは、実はこの「仕方がない」という感覚が身についたことです。
都会の人たちとは「仕方がないを言わない人たち」のことだと感じてしまいます。
「仕方がないじゃ済まされんぞ」
「仕方がないと言う奴は負け犬」
こんな教育をうけてきた覚えってありませんか?
よくわかるのは沖縄地方の台風時です。
宮古島の暴風雨のすさまじさは内地の比ではありません。
・電柱が倒れる
・車が倒される
・自販機倒れる
・長時間停電する(3日停電あたり前)
・スーパーから食べ物無くなる(マジでなくなる)
・外出不可能(仕事も休みなので昼間から飲む)
ぜ~んぶ自然の力なので「仕方がない」と感じてしまいます。
しかし、都会に台風が来たとき
・高速道路が閉鎖
・電車の運転見合わせ
・飛行機の欠航
などがあると
「冗談じゃない、約束があるんだ」
「なんとかならないの?」
こんなことを言ったり、思ったりする人って、離島より圧倒的に多いと感じてしまいます。
ようは
「仕方がね~さぁ」
「なんくるないさ~」
とは対極の感情を持つのが都会人なのではないかなぁと。
また都会人は
「やって当然でしょ!」
「言って当然でしょ!」
と、権利の主張をすることがなんとなく多いですよね。
空港などで「無理して休暇取ってお金も払ってるのに、台風で欠航!?冗談じゃないわ!」と言っている人を見たとき、以前なら「自己中な奴、バカだなこいつ」と尖っていたのですが・・・
今だと「都会人だから仕方がね~かぁ(笑)」と笑っていられます。
どんどん離島人になっていく・・・
そんな自分が心地いいです。
世の中思い通りにはならないことばかり。
「仕方がないさ~」
「なんくるないさ~」
もっと言ってもいい気がします。
でも、仕事などで心の余裕がないと権利の主張をしちゃうのかな・・・
もともと無理をしていたり、イヤなことやらされてたり、完璧主義の洗脳をされてたり、いろいろあるのかもですね・・・
P.S.
うちの子どもたちへ
なにかに行き詰ったら
南の離島に滞在してごらん。
なんかね・・・
悩んでいたことが
バカらしく感じて
しまうかもよ!
from パパ