雪を待つ
「雪を待つ」……か。
12月。この時期になると写真に撮る題材の範囲が結構狭められてくる。うーん、自分の想像力が乏しいだけなのかもしれないのだけどね。それでほかの人たちが撮った写真を眺める。あー、こんな写真も12月に撮ってみると味があったりもするんだなと刺激を受ける。
だけど、それはときに地方性の違いで難しいこともあって、似たようなシチュエーションを探して街を散策することになる。まだクリスマスでもないのに早々とオシャレで煌びやかな電飾の飾りがチラホラと目に入ってくる。
子供だった頃は、この時期だともう雪が降っていた気がする。街の電飾を目にしていなくてもクリスマスが待ち遠しく思ったものだった。まあ今と昔ではクリスマスの過ごし方とか楽しむスタイルが変わってしまったからなのだろうけども。
なんだろなあ?……寒いのは苦手なのだけれど、あのようなキラキラした街の電飾よりも、まずは雪が降ってほしいなあ…なんて期待してしまう自分がいる。子供の頃に見た街の雪景色に憧れさえ感じたりもする。
ああ…そうだ。
もう何年も前から感じていたこと……
雪が降っている空を見上げて、ふわふわ落ちてくる粉雪を見ていると、それがまるで過去の思い出達のように私の心にたくさんの懐かしい光景がふんわりと、ロウソクの小さな火が灯るようにいくつも浮かんでくるんだった。
雪が降らなければ降らないで生活がしやすいし外へ出るにも動きやすいのだけれど、そんな現実的なことを思う私が言うのもなんだけど……雪もないのにクリスマス仕様のモミの木のイルミネーションとか情緒もへったくりもないよなあって思ってしまう。
過ごしやすさから言ったら不便にはなるけど、やっぱり私はしんしんと降る雪を待ちたいな。
この記事は最近、《書く習慣》というアプリで書いた即興文。1日にひとつのテーマについてだけ書くというもので、この日のテーマは「雪を待つ」
つらつらと書いたものではなくて、もう頭に浮かんだ言葉を推敲することもなく、考えなしにスグ繋いで書き上げたもの(笑)
手書きでいうところの所謂〝なぐり書き〟ね。某出版社のK社で記事編集の現役だった頃は崩し書きだとか草案なんて言ってたけど、現場を退いた今の私には〝なぐり書き〟って言い方のほうがしっくりピッタリかしら😂
まあまあでもでも、そうねそうね。そんな荒削りな文章だからこそ、なにやらもうホントめちゃくちゃジブンっぽいなあ~なんて思ったりもしてね。
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